就業不能保険に入るためには、持病があったら難しいのではないかと思っている人が多いです。
確かに就業不能保険に加入しておけば、突然病気や怪我で働けなくなっても収入面で苦しくなる心配を防げます。
しかし、就業不能保険の仕組みを詳しく知らなければ、保険金が受け取れない事態となりかねません。
就業不能保険は持病があると入れないのか
持病があると就業不能保険に入れないのかと疑問に思う人がいるでしょう。
就業不能保険は、病気や怪我により働けない状態が保険会社の定める就業不能状態と認定されれば、公的保障では支払いを受けられない不足した収入を長期間に渡り保障されることになります。
しかし、持病を抱えている場合には病状次第で就業不能保険への加入を拒否されることが少なくありません。
なぜなら、就業不能保険は加入者の保険料により成り立っているので、健康な人達の中に持病を持った人を加入させれば全体の保険金支払い額が増えてしまい保険料の急激な上昇となりかねません。
就業不能保険へ入るには持病を告知する義務がある
就業不能保険へ入るためには、持病を告知する義務があります。
なぜなら、持病の種類により就業不能保険への加入基準を満たせない可能性が高いからです。
たとえ審査に通過出来ても、持病については保障不担保という取扱がされることがあります。
持病の告知をしっかり行った上で他の健康状態が良好ならば、持病により働けなくならない限りは別の原因で就業不能に陥った時のみ保障対象とする取り決めが可能です。
持病に対してのみ不担保という扱いでも就業不能保険に入りたいかどうかは、本人が自由意思に基づきじっくり考えた上で判断することになります。
就業不能保険は持病があると加入拒否されることがある
持病があると就業不能保険への加入審査に通過できないことが少なくありません。
なぜなら、持病の種類と程度により就業不能保険を使って保障を受けるリスクがあり、他の加入者全体に対する払込保険料アップの原因となりかねないからです。
健康状態が良い加入者のみで就業不能保険の会員とすれば、割安な保険料であっても保険会社は十分な利益を得られます。
持病を持つ加入希望者については、告知義務により申告された持病について、過去のデータベースを参照しつつ加入審査を通すのかじっくり考える必要があるでしょう。
保険会社の判断により、就業不能保険の加入者は選別出来ることになっています。
就業不能保険は持病を告知しても受給対象外となりやすい
持病を告知しても就業不能保険から給付を受けられない事態となりかねません。
なぜなら、持病の種類によっては保険加入後に再発するリスクがあるからです。
就業不能保険でカバー出来る保障範囲は、祝儀用不能状態が改善されて社会復帰出来る状況迄となるので、持病が再発した際には就業不能保険の保険金支払い対象外となる規定が多くの保険では存在します。
持病の告知はあくまでも審査申し込み時点で選考に必要な情報だと考えられます。
持病に対するリスク判断は、保険会社により異なるので一概には言えないものの、限られた保険料で就業不能保険は成り立つことからも、リスクが高い加入者は断る傾向があるわけです。
就業不能保険は持病を保障不担保とすれば入れる可能性がある
持病を告知する際に、持病による就業不能保険加入で働けなくなった場合には、保険金を受け取れないことに同意することで審査に通過出来る可能性があります。
持病の再発や悪化による就業不能状態の発生については、あくまでも就業不能保険の保障外とすることで健康な人と同様の条件での加入を認めるわけです。
持病を理由に門前払いされてしまい、将来起こり得る怪我や病気で働けない状況が訪れた時の備えが無いことは不安となります。
そこで、敢えて持病による保障を不担保とすることで、まずは審査のテーブルに就くことが出来るようにしたわけです。
就業不能保険は持病を正確に把握していなければならない
就業不能保険は、持病を正確に把握していなければ自分に合った保険か分かりません。
まずは、自分の持病と健康状態を整理した上で冷静に見つめ直してみると、自らの健康状態についてある程度判断出来るはずです。
就業不能保険は、病気だけでなく怪我により働けなくなった時にも有効な保障ですから、持病を不担保としてでも加入したい人が少なくありません。