かんぽ生命の手術給付金は子宮筋腫の手術でも受け取れるのかを解説します。
女性特有の病気である子宮筋腫は他の病気と比べても発病する可能性が高く、保険選びの際も子宮筋腫のリスクに備えた選択を行いたいところです。
そこで今回は、かんぽ生命の医療保険は子宮筋腫でも手術給付金が貰えるのかをまとめてみました!
かんぽ生命の手術給付金の対象となる子宮筋腫という病気について
子宮筋腫は子宮壁にできる良性の腫瘍の事で、月経のある女性の4人に1人がかかると言われる、女性にとっては最も身近にある病気と言えます。
子宮筋腫の治療は「経過観察」「投薬治療」「手術治療」がありますが、筋腫の大きさが10cm以下もしくは筋腫の数が少ない場合は多くが内視鏡下手術となり、長期の入院を必要とする開腹手術はほぼ行われません。
また、筋腫が10cm以上である場合も投薬治療によって筋腫が10cm以下になれば、開腹手術をしなくても良いケースが多いです。
内視鏡手術は入院日数が短くなりがちで、5日以上の入院が支払い条件の一つとなるかんぽ生命の手術給付金の場合、入院日数が足りなくて給付が受けられない可能性もあるので、その辺りは主治医の先生にキチンと確認しておきましょう。
かんぽ生命の手術給付金は子宮筋腫は受けられるの?
良性の筋腫はかんぽ生命を含む多くの医療保険において給付金の対象外ですが、子宮筋腫は例外的に手術給付金を受け取る事ができます。
かんぽ生命の現行の医療・手術保険である「無配当総合医療特約」「無配当疾病入院特約」は医科診療報酬点数表によって算出される手術費用が対象です。
そのため、一部の例外を除けば公的医療保険の対象となる手術には、手術の術式に関わらず手術給付金が支給されます。
ただし、上記の特約はあくまでも治療目的の手術に支払われる保険なので、治療目的では無い子宮筋腫の検査には保険がおりません。
また、治療目的でも投薬や点滴・注射、放射線治療や温熱治療は対象外なので注意して下さい。
かんぽ生命の手術給付金額の子宮筋腫に支払われた例と請求方法
例:入院日数10日の人のケース
- 入院給付金 15000円×6日(入院5日目からの支払い)=90000円
- 手術給付金 15000円×20倍=300000円
- 総額 390,000円
特約にもよりますが、かんぽ生命の手術給付金として支払われる保険金は、大体このくらいの金額になります。
かんぽ生命は郵便局での手続きになるので、郵便局の営業時間中に必要な物を揃えて出向けばOKです。
手続きに必要な物は「入院手術証明書」「保険証書」「運転免許証または健康保険証」「通帳またはキャッシュカード」の4点で、保険の種類によっては「印鑑証明」が必要になる事があるため、一応事前に用意しておくのも良いかもしれません。
後は窓口で局員さんに尋ねれば手続きを一緒に進めてくれるので、特に前知識無しでも問題無く手続きを完了出来ます。
かんぽ生命の手術給付金は子宮筋腫の日帰り手術だと受け取れない場合がある
- 〈日帰り入院で手術給付金が貰えるもの〉
無配当総合医療特約、無配当傷害医療特約 - 〈日帰り入院だと手術給付金が貰えないもの〉
疾病傷害入院特約、無配当疾病傷害入院特約
入院日数が短く済む子宮筋腫の内視鏡下手術であっても、多くの場合は数日~数週間程度は入院するケースがほとんどですが、最近は医療技術の発達により、子宮筋腫でも外来手術として日帰り出来るような病院も増えてきています。
しかし、かんぽ生命の手術給付金が受け取れる医療・入院保険の内、「疾病傷害入院特約」と「無配当疾病傷害入院特約」においては手術給付金が給付されません。
かんぽ生命の特約はそれぞれ名前がよく似ており間違えやすいため、加入時や給付金の申請の際はしっかりと保険内容を確認するようにしましょう。
かんぽ生命の手術給付金は子宮筋腫と他の手術のどちらか一方しか貰えない場合がある
かんぽ生命の「疾病傷害入院特約」「無配当疾病傷害入院特約」は、入院中の手術1種類のみに保険金が支払われる保険なので、同じ入院期間で複数種類の手術を受けた場合、金額の高いどちらか一方しか手術給付金が受け取れません。
例えば、子宮筋腫と他の臓器の摘出手術を同時に受けたとして、他の臓器の摘出手術の方が費用が高額だと、子宮筋腫の摘出手術は無視されてそちらの手術給付金のみが給付されるという形です。
ちなみに、例え別々の日に手術を行ったり、手術する場所が違う場合でも、それが同一の病気を治療するための手術であれば手術給付金は全て合わせて支給されるため、この辺はあまり気にしなくても大丈夫でしょう。
かんぽ生命は特約に注意して手術給付金で子宮筋腫のを上手く受け取ろう
子宮筋腫の手術給付金は、保険の特約によって受け取れる条件や支給金額に大きな違いがあります。
子宮筋腫の手術給付金に無条件で対象となるのは「無配当疾病医療特約」と「無配当疾病傷害入院特約」の2種類で、これに入院費が即日から加算されるプランと併せて加入するのが最も確実です。
医療保険は結構分かりにくい部分がありますが、保険の担当者さんとしっかりコミュニケーションを取りながら、自分に合ったプランを選べるように工夫してみましょう。