子供が自転車で車に傷をつけてしまった場合、保険で補償することができます。
当然のことですが、このようなケースを補償してくれる保険に加入していなければなりません。
補償してくれる保険とは、自転車保険、あるいは個人賠償責任保険が付帯している保険になります。
自転車保険は、個人賠償責任補償と傷害補償で構成されています。
個人賠償責任補償では、自転車で他人にケガをさせたり、他人のモノに損害を与えたりした場合に、保険金を支給してくれます。
傷害補償とは、自分自身が自転車でケガをして、治療や入院をした場合に、保険金を支給するものです。
個人賠償責任保険とは、日常生活で、意図せず他人にケガをさせてしまったり、他人のモノに損害を与えたりした場合に、補償することを目的としています。
子供が自転車で車に傷をつけた時、加入している保険が補償してくれるかどうか、確認しておきましょう。
自転車保険と個人賠償責任保険の概要、メリットやデメリットについて解説します。
子供が自転車で車に傷をつけたケース|補償できる保険を紹介
子供が自転車で車に傷をつけた場合、自転車保険あるいは個人賠償責任保険が付いている保険で補償することができます。
子供が自転車に乗る時、リスクに備えて、保険の加入を検討しましょう。
あるいは、既に契約している保険内容の見直して下さい。
自転車事故を起こしてしまった時、3つのリスクが発生します。
- 自分がケガをするリスク
- 他人にケガをさせるリスク
- 他人のモノに損害を与えるリスクです。
子供が自転車に乗る時、これらのリスクが発生する可能性があると理解しておきましょう。
例えば、自転車で相手にケガをさせた場合、刑事上の責任を問われるかもしれません。
さらに、被害者に対しては、民事上の損害賠償責任も発生するかもしれないのです。
自転車事故に関わるリスク対策として、自転車保険あるいは個人賠償責任保険があります。
自転車保険も個人賠償責任保険もともに、自転車事故の被害者の身体や財産を補償しているのです。
例えば、子供が自転車で車に傷をつけたことは、他人のモノに損害を与えたことに該当します。
自転車保険あるいは個人賠償責任保険によって、カバーすることができるのです。
子供が自転車で車に傷をつけたケース|自転車保険とは何か
自転車保険とは、自転車事故のリスクに備えるために作られました。
現在では、一部の自治体や都道府県で、自転車保険の加入が義務付けられています。
自転車保険は、傷害補償と個人賠償責任補償の2つで構成されています。
傷害補償とは、自分自身が自転車でケガや後遺症を負ったり、亡くなったりした時の補償のこと。
補償の対象となるのは、自転車に乗っている時に転倒してケガで入院したケースです。
あるいは、歩行中に他人の自転車とぶつかってケガで入院や手術をしたケースも該当します。
個人賠償責任補償とは、日常生活で、意図せず他人を傷つけたり、他人のモノを壊してしまったりしたケースが対象となります。
子供が自転車で車に傷をつけた場合、自転車保険の個人賠償責任補償でカバーすることになります。
子供が自転車で車に傷をつけたケース|自転車保険のメリット・デメリット
昨今、自転車事故の増加に伴い、高額な賠償金を負う事例も増えています。
また、自転車事故による、ケガや後遺症、最悪な場合は死亡するケースもあるのです。
自転車保険は、自転車に特化することで、このようなリスクをカバーすることを目的にしています。
自転車保険のメリットは、保険料の安さがあげられるでしょう。
保険の種類にもよりますが、月あたり数百円という保険料もあります。
また、保険料に対して、賠償限度額が高めに設定されている等、補償内容が手厚くなっています。
自転車事故の賠償金額は、想定以上に高額な傾向があります。
そのため、賠償限度額を高めに設定しておくことは大切でしょう。
自転車保険のデメリットとは、既に加入している保険と二重補償になるかもしれない点。
気付かない内に、自動車保険あるいは火災保険の特約として、個人賠償責任保険に加入しているかもしれません。
特約として、個人賠償責任保険に加入していれば、自転車事故のリスクを補償することができるのです。
補償内容が重なっていることに気付かなければ、保険料をムダに支払う可能性があります。
加入している保険が、どのような保障内容になっているか確認しておきましょう。
子供が自転車で車に傷をつけたケース|個人賠償責任保険とは何か
個人賠償責任保険とは、日常生活において、他人にケガをさせたり、モノを壊してしまったりした場合、補償することを目的にしています。
個人賠償責任保険の特徴としては、2点あります。
1つ目の特徴は、加入方法です。
個人賠償責任保険は、単体で加入するよりも、他の保険の特約として付帯しているケースが一般的です。
他の保険とは、自動車保険や傷害保険、火災保険や自転車保険などのこと。
個人賠償責任保険に、単体で加入するケースはほとんどありません。
したがって、個人賠償責任保険の加入に気付いていない方もいる可能性があるのです。
2つ目の特徴は、対象者の範囲が広い点です。
通常の場合、個人賠償責任保険の対象者は、本人・配偶者・同居の親族・生計を一にする別居の未婚の子になります。
本人だけではなく、同居している家族をほぼカバーしているのです。
契約している保険に、特約として個人賠償責任保険が付帯しているかどうか確認しておきましょう。
あなたの子供が、自転車で他人の車に傷をつけた場合、補償することができるかもしれません。
子供が自転車で車に傷をつけたケース|個人賠償責任保険のメリット・デメリット
個人賠償責任保険のメリットは、補償内容の効果が高い点です。
個人賠償責任保険は、比較的安い保険料で、手厚い補償内容となっています。
例えば、火災保険に個人賠償責任保険を特約として付帯した場合、月々の保険料が数百円で、保険金額は1億円に設定されている場合もあります。
また、本人だけはなく、配偶者や同居の親族など、対象者の範囲も広く設定されているのです。
個人賠償責任保険のデメリットは、無意識に加入しているケースが多い点です。
もし、自動車保険の特約として個人賠償責任保険を付けていた場合、自動車保険を解約すれば、個人賠償責任保険も一緒に解約されてしまいます。
特約した補償内容を忘れて、自動車保険を解約すれば、個人賠償責任保険の補償も受けることができないのです。
また、逆に、既に契約している保険に個人賠償責任保険を特約として付帯していることに気付かず、新たに自転車保険に加入してしまう可能性もあるでしょう。
補償内容だけではなく、保険料も二重に支払うことになってしまいます。
子供が自転車で車に傷をつける前に|適切な保険の選び方
子供が自転車で車に傷をつけた場合、自転車保険、あるいは個人賠償責任保険を付帯している保険で、補償することができるとお伝えしました。
自転車事故は起こってはほしくありませんが、リスクに備えることは大切です。
適切な保険を選ぶポイントを、2点紹介しましょう。
1つ目のポイントは、既に契約している保険に個人賠償責任保険が付帯しているか確認すること。
自転車保険の加入を検討する前に、個人賠償責任保険に入っているかどうか調べておきましょう。
もし、二重に加入してしまった場合、保険料も二重に払ってしまうことになります。
すでに、二重に加入していた場合は、これを機会に、保険の見直しをしておきましょう。
2つ目のポイントは、示談交渉サービスの付帯を検討すること。
もし、加害者になった場合、被害者と交渉することは大変です。
例え、自転車事故であっても、自動車事故と同様に、加害者であることに変わりはありません。
最近の自転車保険や個人賠償責任保険には、示談交渉サービス付きのものが主流にはなっています。
示談交渉サービスがついているかどうか分からない場合は、確認しておきましょう。