パニック障害でも死亡保険に入りたい方は少なくないでしょう。
家族がいる方であれば、そう考えて当然です。
しかし一般の死亡保険はパニック障害を持つ方の契約を断る傾向があります。
パニック障害の方でも入れる死亡保険は無いのでしょうか?実は誰でも加入できるタイプの保険があるんです。
それは「引受基準緩和型保険」と「無告知型保険」。
本記事ではこの保険の特徴について分かりやすく解説していきます。
死亡保険にどうしても必要な方は必見の内容です!
パニック障害とは?死亡保険に入るのが難しい?
何の前触れもなく心臓が凄まじい勢いでドキドキしだしたり、息をするのも難しいほど胸が苦しくなるのがパニック障害です。
誤解されやすいのですがパニック障害はストレス性の不安症や心の病とは異なります。
脳内の伝達物質のバランスが崩れることで起こる症状です。
発作が起きると簡単な作業すら難しくなるため、働き盛りに症状が起きた方は大きなショックを受けることも多い病気です。
肉体的には何も問題がないので症状があっても命に関わることはありません。
しかし保険会社の多くがパニック障害を持つ方との契約を断るケースが目立ちます。
パニック障害が契約拒否の理由なら、それを隠して加入したらどうなるのでしょうか?
パニック障害を黙って死亡保険には入れない!告知義務といったい何か?
パニック障害であっても家族がいれば万が一に備えて死亡保険に加入したいのは当然でしょう。
しかし保険会社はパニック障害や精神障害を持つ方とは契約を結ばないのが一般的です。
それならパニック障害のことは黙って契約しようと考えるかもしれませんが、それは「告知義務」があるために不可能なんです。
保険契約に重大な影響を及ぼす事実を保険会社に告知するよう商法などで定められています。
黙って契約してもパニック障害であることがバレると告知義務違反を理由に解約となります。
それにしてもなぜパニック障害だと契約してもらえないのでしょうか?
パニック障害だと死亡保険に加入しずらいのはなぜ?
パニック障害の患者は肉体的には健康な方と何も代わりません。
にも関わらず死亡保険を契約できないのは不公平に感じます。
契約拒否となる妥当な理由はあるのでしょうか?死亡保険は健康な加入者が公平に負担し合って困った時に保険金を受け取ろうというのが基本的な仕組みです。
パニック障害が精神疾患を持つ方は、そうでない方に比べ車の運転中などに事故を引き起こすなどリスクが高いと考えられます。
そのため公平な負担に当たらないと判断され、保険契約を結べません。
パニック障害を持つ場合は死亡保険をあきらめしかないのでしょうか?実はパニック障害をあっても入れる死亡保険があるんです。
パニック障害でも入れる死亡保険その1|引受基準緩和型保険について
これまでの保険は加入条件が厳しいものが一般的でしたが、最近ではその条件が緩くなった保険が販売されています。
そのひとつが「引受基準緩和型保険」です。
ガンにかかっておらず、医師に入院するよう言われた経験がなければ基本的に入れるほど加入しやすいのが特徴です。
健康診断の結果表の提出すら必要ありません。
しかしその分一般の死亡保険と比較して「保険料が高い」「初年度の保障額が半分になる」「付けられる特約が少ない」などの特徴があります。
保険会社にとってリスクの高い顧客との契約ですから、いくらか条件が劣ってしまうのは仕方ないかもしれません。
これに契約すれば万全といったタイプの死亡保険ではないので、保障の薄いところをしっかり把握して利用してください。
パニック障害でも入れる死亡保険その2|無告知型保険について
場合によっては引受基準緩和型保険でも契約を結べない可能性もあります。
そんな時に利用したいのが「無告知型保険」です。
引受基準緩和型保険よりさらに加入条件の緩い死亡保険で、加入時の審査や自身の健康に関する告知の義務がありません。
つまり本当に誰でも入れる保険なんです。
難点は引受基準緩和型保険より「保険料の高さ」と「保障の薄さ」が厳しいところです。
何の考えも無しに一般の死亡保険の感覚で加入すると大きな経済的負担になる可能性があります。
一般の死亡保険に入るのが難しいく、先のことを考えるとどうしても死亡保険が必要という方におすすめです。
パニック障害でも完治すれば一般の死亡保険に入れます
パニック障害であっても入れる死亡保険は2種類ありました。
いずれも一般のものに比べて保険料と保障の面で見劣りするものの、パニック障害でも問題なく加入できます。
しかし長期的に利用するには保険料負担が大きいので、先のことを考えるとパニック障害をきちんと治して一般の死亡保険に加入するのも選択肢に入れるべきでしょう。