自動車保険の団体割引にはデメリットがあるのか気になりませんか?最大30%もの割引があり、保険料の支払いも会社任せにできるため魅力的ですが大きなデメリットがあれば話は別です。
団体契約のデメリットで気になるのは「契約内容を細かくカスタマイズできない」「毎年価格改定がある」などです。
強みの価格もダイレクト型に比べると高くなるケースもあります。
それでも支払いの手間や保険の使い方を同僚や先輩に聞けるなど副次的なメリットは大きいです。
この記事ではそんな自動車保険の団体契約のメリットとデメリットや注意すべき点を解説します。
まず自動車保険の団体割引について詳しく見ていきましょう。
自動車保険の団体割引のデメリット|団体割引とは
一般的に自動車保険の団体割引とは「一度に10人以上が加入するのを条件に保険料を割引する」というものです。
保険料は給料から自動的に引かれ、契約している社員全員の保険料が保険会社の支払口座に直接振り込まれるか集金代行事業者に渡されます。
そのため個人で利用する時のような支払いに関する手間がありません。
保険料の割引率には業者によって開きがありますが、多くのケースでは5~30%の間です。
割引率は社内で契約している人数が多いほど高くなるのが一般的です。
そのため大企業ほど割引率が高い、つまり安く同じ保険を契約できる傾向があります。
自動車保険の団体割引のデメリット|メリット
会社が団体契約している保険に加入するか、それとも個人で契約するか判断するために、まず団体契約の保険に加入した場合に受けられるメリットを確認しておきましょう。
1番のメリットはやはり最大30%の保険料割引が受けられる点です。
価格が高いと言われる大手の自動車保険でも30%の団体割引が受けられるのであれば、安価なダイレクト型保険の料金よりも安くなります。
特に規模の大きな企業に勤めているのであれば割引率は高くなる傾向があるので団体割引は無視できない存在となります。
また、うっかり支払いを滞納して契約を破棄されることがないのもポイントです。
支払いは会社が全てやってくれますから、支払口座の残高を気にする必要はありません。
保険に関して分からないことがあった場合に、同じ保険を利用している先輩に聞けるのも助かるでしょう。
その保険を利用する際の注意点なども教えてもらえます。
自動車保険の団体割引のデメリット
保険はどれも一長一短と言われます。
「保険料が安く済めばそれでいい」というわけでもないので、しっかりデメリットも把握しておきましょう。
まず第一に「選べる保険会社を限定されてしまう」デメリットがあります。
会社が取り扱わない保険会社とは契約できないので、その保険が自分に合わない場合は団体割引をあきらめるしかありません。
また、個人契約であればプランの内容を自由度に変更できる自動車保険でも、団体契約となるとプラン内容を変えられないことが一般的です。
自由度を代償に安くなっているわけです。
そして安さが魅力の団体契約ですが、ダイレクト型保険より高くなる場合もあります。
ネットで契約が完了するダイレクト型保険は人件費が不要なため保険料を安くできます。
安いものだと月額5,600円ほどです。年払いなら6,200円くらいまで安くなります。
これは団体割引30%以外では太刀打ちできない価格です。
自動車保険の団体割引のデメリット|利用する際の注意点
自動車保険を団体契約する場合に注意すべき点をいくつか紹介します。
1番心配なのは「継続して利用できるか?」という点です。
団体割引の利用者は年々減ってきています。
特に若者はポイントの付くクレジットカード決済を優先して個人契約するケースが増えています。
団体割引は契約者数が規定の人数に達しなければ契約できません。
これからも継続して団体割引を受けれるか否かは社員の年齢構成によっては不透明になる可能性があります。
別の企業に出向した場合でも団体契約が継続されるのかも問題です。
この場合の対応は保険会社によるので会社か保険会社に確認しておきましょう。
自動車保険の団体割引のデメリット|退職時の手続きについて
転職や親の介護などで退職する場合、それ以降は会社の保険を利用できないのが一般的です。
その場合は団体契約中の保険を一般契約に切り替える手続きが必要になります。
一般契約の内容や価格に満足できない場合は、別の保険会社と契約することも当然可能です。
しかし全てのケースで一般契約への切り替えや新規契約が必要になるわけではありません。
団体契約の支払い内容が分割払いであれば、保険期間が終了するまで同じ保険契約を継続することが可能です。
また、支払い方法を一括払いで契約したなら保険期間満了までそのまま契約を続けられます。
定年退職のケースでは、それまでの割引価格で同様の保険サービスを継続できる場合もあるので保険会社に確認してください。
自動車保険の団体割引はメリットとデメリットを把握してから契約しよう
自動車保険の団体割引には保険料や支払いの手間を減らせるメリットがありました。
しかし最安の自動車保険を利用したいならダイレクト型保険に軍配が上がります。
料金や使い勝手の他にも身近に同じ保険を利用している同僚がいるという安心感は大きいメリットです。
社内における契約者数なども参考にしながら団体契約と個人契約のどちらの自動車保険を利用するか判断してください。