死亡保険と医療保険は別々に入るべき？

死亡保険と医療保険は別々に入るべき？死亡保険と医療保険は、同じ生命保険会社が取扱していても別々の保険として展開されていることが多いです。

どちらか一方にしか入っていない人もいるので、別々に入るべきか悩む人が少なくありません。

では、なぜ同じ生命保険会社で別のラインナップとして展開しているのでしょうか。

死亡保険と医療保険は目的が最初から別々

死亡保険と医療保険は主目的が最初から別々となっているので、同じ生命保険会社内にそれぞれラインナップがあっても不思議ではありません。

死亡保険には定期型と終身型が存在するだけでなく、貯蓄型と掛け捨て型の両方が存在します。

あくまでも死後に残される家族のために死亡保険は掛けるものですから、基本的に生存中に掛ける医療保険とは最初から目的が異なるわけです。

医療保険には終身保険に追加出来る医療保険特約という方法がありますが、医療保険に付けられる終身保険特約はありません。

なぜなら、終身保険は短期間だけ加入するタイプの保険ではないからです。

死亡保険と医療保険を別々に加入するメリットとは

死亡保険と医療保険を別々に加入するメリットは、死亡保険を貯蓄性が高い終身型保険として加入し、医療保険は保険料を安くする掛け捨て型とすると経済的です。

なぜなら、死亡保険は一度加入したら定期払込と終身払込の両方から選べるので、運用益を保障内容に参入して長期間継続して加入することを前提としている保険だからです。

医療保険はライフステージに合わせて必要になる額と疾病の種類が変わるので、20代の頃に必要な保障内容と中高年になってからの保障内容は異なります。

掛け捨て型とすることで、後から医療保険だけ他社へ乗り換え安いので、別々に加入することで払込保険料を最小化出来ます。

死亡保険と医療保険を別々に契約せず特約化するメリット

死亡保険と医療保険を別々に契約せずに医療保障を受ける方法として、死亡保険に医療保険特約を付けるという方法があります。

医療保険特約は、定期的に見直すことが出来るので付けたり外したりが比較的自由です。

死亡保険へ終身保険として加入していれば主契約に医療保険特約を付けるだけとなるので、契約内容の変更がしやすいメリットがあります。

しかし、医療保険特約は医療技術の変化に対して柔軟な保障内容見直しが必要になるので、終身保険に付帯可能な医療保険特約は単体の他社医療保険と比較した時に見劣りすることがあります。

簡単に医療保険だけを乗り換えることが難しくなる点に注意しなければなりません。

死亡保険と医療保険は本来別々の存在

死亡保険と医療保険は、本来別々の目的を持って作られた保険商品ですから、終身型死亡保険に医療保険特約を付加する方法がむしろ特殊です。

終身型死亡保険に付加可能な医療保険特約は、セット加入可能な内容に限定されるので保障内容が目的に合っていれば手続き面では楽になります。

しかし、医療保険単体で加入する場合よりも保障内容を他社と比較できないために、気をつけなければ割高な保険料を支払うことになりかねません。

保障内容と金額のバランスを考えた上で、医療保険特約の内容は常に見直しをしなければならないという意識が無い限り、最初から死亡保険と医療保険は別々の契約にしておくと乗り換えやすいです。

保障内容が別々の死亡保険と医療保険はどこを比較すれば良いのか

目的となる保障内容が別々の死亡保険と医療保険は、どこを比較すれば良いのか最初から理解しておけば問題ありません。

医療保険特約は悪性新生物に対する保障は充実しているものの、単体の医療保険と比較すると上皮内新生物に対しての給付一時金が出ないまたは10%程度しか支給されないタイプが多いです。

単体の医療保険は掛け捨て型が大半を占めるので、家系から判断して特定の病気になりやすいと考えられるなら、医療保険内容を比較して有利な保険のみに加入出来ます。

保険金額のみを比較することなく、受け取り条件と免責条件について詳細に比較することが何より大切です。

死亡保険と医療保険を別々に契約すると見直ししやすい

死亡保険と医療保険を別々に契約すると、連動させることなく独立して契約内容を毎年見直すことが出来ます。

生命保険会社は予定利率の変更に伴い保証額が細かく改定されているので、見た目には同じ内容に見えていても生命保険会社ごとに細かい内容が違うわけです。

死亡保険に医療保険特約を付けると手続きは楽ですが、別々に契約していればいつでも独立して見直し出来るというメリットが大きいです。