亡保険は24歳で必要?多くの人は、20代で社会人になると、会社に出入りしている保険外交員や親戚の人などから、保険の加入を勧められたり、目にしたりする機会が多くなると思います。
よく聞く生命保険、死亡保険って、どんな保障なんでしょうか。
どんな人が加入するのでしょうか。
死亡保険は24歳で必要?
保険の話になるとよく聞くのが、「生命保険」「死亡保険」などですが、どんな違いがあるのでしょうか。
「生命保険」とは、人の死亡または生存に関し一定の保険給付を行うもの、となっています。
この中の、死亡した場合に限り保険給付が行われるものが、「死亡保険」です。
保険というと真っ先にイメージが浮かぶ、一家の大黒柱に万一があった場合に下りる保険、そのものです。
反対に、生存していた場合に支払われるのが、「生存保険」です。
保険期間のあいだ被保険者が生存していた場合に限り保険金が支払われます。
保険期間中に死亡してしまうと、保険金の支払いはありません。
死亡保険は24歳で必要?どんな種類がある?
次に死亡保険の内容についてみていきます。
死亡保険には、よく耳にする「終身保険」「定期保険」「定期付き終身保険」などがあります。
「終身保険」は、保障が一生涯=終身続くものをいいます。
つまり死亡する保障が続き、いつの時点かはわかりませんが、契約が続いている限り、被保険者が死亡したときに保険金が支払われます。
それが、保険加入後1年後であろうと60年後であろうと死亡したら支払われます。
「定期保険」は保障の期間が定められているものです。
例えば、大黒柱のお父さんが60歳で定年するまでに万一があった場合に死亡保険金が支払われる、などです。
保障の期間が過ぎてから死亡した場合は、保険金は一切支払われません。
「定期付き終身保険」は、終身保険と定期保険が一緒になったものです。
終身部分で死亡したとき200万円と、定期部分で60歳までの間に死亡で2500万円の定期付き終身保険を契約した場合、50歳で死亡した場合には、終身の200万円と定期の2500万円で、合計2700万円が支払われます。
65歳で死亡した場合には、定期部分はもう保障期間が終わっていますので、終身部分の200万円のみが支払われるものです。
死亡保険は24歳で必要?終身保険は?
それでは、死亡保険はどれを選んだらよいでしょうか。
生涯保障の終身か、それとも期間を定めた定期保険でしょうか。
終身保険は、死亡時に必ず保険金が下りますので、支払った保険料は掛け捨てではなく、貯金のように貯めていくようなイメージです。
対して定期保険は、保険料負担の少ない掛け捨てタイプで、比較的大きな保障額を、あらかじめ定めておいた期間内のみ保障します。
終身保険は被保険者が死亡したときに、残された家族が、医療費の清算や葬儀代、お墓代などに使えるようにかけておく、という目的でかけることも多く、その場合はそれほど多くの額は必要とされません。
終身保険は、保障額が上がると保険料も上がるため、多額の保障をするのには保険料も多くかかってしまいます。
死亡保険は24歳で必要?定期保険は?
定期保険は、一家の大黒柱が退職するまでや公的年金の受給開始まで、もしくは末子が高校あるいは大学を卒業するまでなど、期間を定めて多額の保障を確保しておきたい場合にかけます。
家族が増えますと生活費も多くなりますし、子どもの教育費も高校、大学と年齢があがるにつれ、段階的に増えていきます。
しかし、子がみな社会人となり、扶養すべき家族が減れば、保障額も減っていきます。
そのように家計の中で多くの保障を必要とする期間について、少ない保険料で多くの保障をするには、定期保険が最適といえます。
保険料が掛け捨てですので、保険期間満了とともに保障もなくなり、手元に残るものもありません。
ですので、いかに保険料を抑え、かつ充実した保障を得るかというのも大事な点であると思います。
死亡保険は24歳で必要?要らない?
これまで見てきたとおり、死亡保険は残された家族に対して保険金を支払うものです。
社会人になって数年、という若い方は死亡保険は必要なのでしょうか?これは、年齢ではなく、それぞれの方が置かれた立場によります。
その方が亡くなられた場合に、保障を必要とする方がいるのかどうかによります。
独身でご両親もご健在、扶養すべき家族はいないということでしたら、保障を必要とする方はいないことになります。
すでに家庭をお持ちで、子どもも小さく、妻も今は働きに出られない、という方でしたら、万一の時のために保障は付けておかなくてはならないでしょう。
一方で、独身の場合であっても、「終身保険」に早く入っておくメリットはあります。
若い時に加入すれば、月々の保険料が安く済むからです。
保険料払い込み期間は長くなりますが、毎月少額ずつ支払うのであれば、負担も軽く、続けていくのも容易です。
途中で保険料を払い込むことが困難で解約してしまうと、払い込んだ保険料以下の金額しか戻ってこないことが多いからです。
保険料の安いうちに終身保険に加入しておいて、満了まできちんと払い続けるというのも一つの方法だと思います。
死亡保険は24歳で必要?まとめ
若いうちに、と勧められる保険。
保険料が安く入りやすい時ではありますが、ただ勧められるままに加入してしまうのは、お金の有効活用になりません。
必要な保障が発生したときに、適切な保障を受けることができればよいわけです。
保険に入っていないと不安、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、あなたやご家族にとって必要な保障とは何かをちょっと考えてみてから加入してみても良いと思います。
人生の大きな買い物の一つとされる保険。
長く支払っていくものですから、ちょっと時間をかけてもご自身に合った保険を見つけられると良いですね。