死亡保険へ二つ加入しておけば、残された家族に対して十分なお金を残すことが出来ます。
しかし、損害保険では複数の保険に加入していても、多く受け取れるわけではないことから、死亡保険に二つ加入しても本当に保険金を受け取れるのか心配になる人がすくなくありません。
予め正しい知識を得ておくことが、何より重要です。
死亡保険に二つ入れば保険金は両方から受け取りできる
死亡保険に二つ入ると、それぞれ掛け金に応じて被保険者が死亡した際には保険金が支払われます。
損害保険では実際に発生した損害までの範囲しか補償が受けられませんが、死亡保険は残された家族が生活に困らないようにするための保険という事情が違うわけです。
被保険者の年収に応じて死亡保険金の上限が決まっているので、二つの死亡保険へ加入しても1社あたりの金額が余りにも多いと2社目は加入を断られることがあります。
なぜなら、保険会社同士でネットワークがあるので、他社と合わせていくらの死亡保険金が受け取れるようになっているのか確認出来るからです。
死亡保険へ二つ加入するメリットとは
死亡保険へ二つ加入するメリットは、異なる条件で支払われる死亡保険金を確実に受け取れることにあります。
なぜなら、死亡する理由について事件・事故・自殺・失踪宣告といった複数の死亡原因について、保険会社ごとに死亡保険金が支払われる基準が異なるからです。
1社のみに死亡保険を掛けていると、支払い拒否されてしまう事態が発生した時に残された家族が路頭に迷う可能性があります。
二つの死亡保険に加入していて両方共に保険金が支払われないという事態は余程のことになるので、少なくともどちらか一方は死亡保険金が支払われる状態を作り出せます。
死亡保険に二つ入るとリスクヘッジになる
死亡保険に入っていれば必ず保険金を受け取れるわけではなく、二つ加入しておけばどちらか一方は受け取れる可能性が高いです。
なぜなら、死亡保険金を提供している保険会社の中には、長い加入期間の間に事実上の破綻をしてしまう保険会社が出てくるからです。
保険会社は掛け金を運用して運用益を基にして保険金支払の一部に充当しています。
予定利率を大幅に下回る運用実績が続く原因として、リーマンショックを始めとする様々な金融危機が影響するわけです。
公的な保険とは異なり、民間の保険である死亡保険は、少なくとも保険金が確実に支払われる保証はありません。
死亡保険を二つ加入するデメリットを知ろう
死亡保険を二つ加入すれば保険金を受け取れる可能性は高まりますが、同時にデメリットが存在することは確かです。
例えば、複数の死亡保険は定期的な更新や見直しが必要になりますが、二つの死亡保険の更新時期がズレていたり更新頻度に差が出やすくなります。
どちらか一方の死亡保険を見直すと、もう一方の死亡保険も見直さなければバランスが悪い加入条件となりかねません。
保険内容は毎年約款が更新されることにより変化するので、更新時期が2つの死亡保険でズレていると適切な保険内容にするために手続き面と煩雑さが発生するわけです。
死亡保険だからといって二つ同じ条件で加入することは避ける
死亡保険へ二つ加入する際には、同一条件で加入することを避けてなるべく条件が異なる保険会社同士を選ぶと良いです。
なぜなら、死亡保険金が支払われる条件が全く同じ状態では、二つの死亡保険へ加入する意味が薄くなるからです。
1つの死亡保険で倍額を掛けた方が割安になることも多いので、死亡保険金が受け取れないリスクを避けるために受け取り条件が異なる死亡保険同士を組み合わせる必要があります。
損害保険とは異なり死亡保険は、保険金支払いを保険会社に拒否されてしまう事態が起こりやすいという点を把握しておけば慌てることがありません。
死亡保険へ二つ加入して残された家族が確実に保険金を受け取れるようにしよう
二つの死亡保険へ加入しておけば、残された家族が確実に保険金を受け取れる可能性が高くなります。
死亡保険金の支払いには審査があるので、全く同じ条件で加入することなく異なる条件の死亡保険へ加入しておけば、少なくともどちらか一方の死亡保険金受け取りが出来ることになります。
残された家族の生活を安定させるためにも、死亡保険金が確実に支払われるよう異なる複数の死亡保険へ加入しておくことが望ましいわけです。