男性にかける死亡保険の補償額2000万だと月々の掛け金は、35歳男性で、掛け捨てであれば、おおよそ2000円~4000円程度が一般的です。
一方、積立型では万単位で毎月保険料がかかることになります。
本稿では、そんなに払う死亡保険ってそもそもなに?といったことから、死亡保険をタイプ別の違いや保険料相場に解説していきます。
死亡保険の補償額2000万だと月々の掛け金は?そもそも死亡保険とは?
死亡保険とは、被保険者が死亡してしまった際に残された家族らが当面の間、生活できるよう設定された保険金を受け取れる保険サービスで、生命保険と同義とされることも多い保険商品です。
男女ともに人気の高い保険商品であり、日本人の約80%が何らかの生命保険に加入しています。
(生命保険文化センターHPより)人気の理由は、死亡保険の存在意義にあります。
死亡保険は、扶養する家族がいる(妻帯者、子供や祖父母らがいる家庭などの)場合に、収入源である被保険者の死亡という生計に直結する事態に備える重大な役割を持ちます。
そんな死亡保険には、一般的には「定期型」「終身型」「養老型」が存在します。
次章以降では、死亡保険の各タイプの特徴について解説します。
死亡保険の補償額2000万だと月々の掛け金は?定期型とは?
定期型の死亡保険の特徴としては、毎月支払う保険料が徐々に上昇していくという点が最大の特徴となっています。
メリットとしては、年齢が若いころの保険料が安く抑えられるという点にあります。
一般的に総じて保険料が安いことも特徴です。
万が一の事態は考えたくないものですが、少ない保険料で多くの保険金を受け取ることもありえます。
デメリットとしては、定期型の死亡保険は通常、掛け捨て(払った保険料は返ってこない)タイプという点です。
また、契約期間について10年や20年といった被保険者にとって最適なプランを自由に選択することができますが、契約期間対象外になると保障されません。
極端な話、つい数時間前であれば降りたはずの保険金が0円に・・・という事態も起こりえます。
死亡保険の補償額2000万だと月々の掛け金は?終身型とは?
終身型の死亡保険は、生涯にわたって保障を受けられる点と毎月の保険料が定額であることが最大の特徴です。
保険料の支払い期間についても、いつまで保険料を支払うのか設定することができます。
支払方法についても、月払いから年払い、一括払いなど柔軟に選択することが可能です。
保険金額総額を短い期間で払い終えれば終えるほど、費用対効果が大きくなる傾向にあります。
メリットとしては、一生涯保障で安心できること、最終的に保険金が必ず受け取れること、変動しない保険料で家計の計算がしやすい点が挙げられます。
デメリットとしては、早期解約の場合には保険金はほとんど受け取ることができません。
また、掛け捨ての定期型にくらべると当然ながら毎月の保険料は高額なものとなっています。
長期契約を前提としたタイプとなるため、慎重な保険選びが必須となります。
死亡保険の補償額2000万だと月々の掛け金は?養老型とは?
養老保険型の死亡保険では、満期までに被保険者が死亡もしくは保険契約内容で規定する高度障害を負ってしまった場合に保険金が支払われます。
他方、満期までに死亡せず生存していた場合にも保険金(満期給付金)が受け取れる点が最大の特徴です。
メリットとしては、繰り返しになりますが、契約期間中の死亡と契約満了時の生存、両方で保険金(もしくは満期給付金)が受け取れる点です。
そのかわりデメリットとしては、契約期間がある(一生涯保障されるわけではない)、保険料が高い、低金利でインフレーションに弱いなどがあげられます。
死亡保険の補償額2000万だと月々の掛け金は?定期型と積立型(終身と養老型)の比較
各タイプ別の死亡保険が分かったところで実際、毎月どれくらいの負担となるのかみていきましょう。
まず、多くは掛け捨てとなる定期型の死亡保険の場合、35歳男性で毎月2500円~3000円程度が相場となっています。(価格.COM調べ)
保障期間は10年ごとに設定するタイプが多く、20歳から70歳程度までが加入することができるのが一般的です。
加入手続きはオンライン上で申し込むことができる保険会社も増えてきているため大変便利です。
続いて積立型(終身・養老型)で見ていきましょう。
積立型で契約中の死亡保障は500万円以下というかたが最も多くなっています。
それには高額な保険料が原因となっており、積立型で死亡保障金額を2000万円に設定した場合、払い込み機関を80歳までとした場合でも毎月30000円程度の保険料がかかります。
(オリックス生命保険「保険料シミュレーター」より算出)一生涯の手厚い保障が受けられる反面、不安定な雇用社会における家計リスクが常に付きまとうことになります。
そのため、一般的には若いころは死亡リスクも低いため掛け捨ての安い保険料が特徴の定期型を利用し、時期を見計らって積み立て型の死亡保険を設計していくという選択が賢い利用方法となるでしょう。
死亡保険の補償額2000万だと月々の掛け金は?年代や家族構成など用途に合ったプラン選びを!
死亡保険には、掛け金の安い定期型から一生涯保障の終身型、貯蓄と保障の両方の特徴を備えた養老型など多様な商品が存在しています。
まだ若く奥さんや子供も扶養家族もいないから掛け捨ての定期型でいいやという人もいれば、奥様や子供もいて万が一が心配、保険料が高くても安心第一と終身保険が得策な人もいるでしょう。
また若いうちから養老型保険に加入して貯蓄と保障を備え上手に保険料を管理していくという堅実な方法もあります。
ご自身にあった保険選びをネット比較サイトや保険ショップ巡り、知人やファイナンシャルプランナーなどの意見も取り入れながら総合的に判断されるとよいでしょう。