学資保険は高血圧だと入れない?学資保険は子供の将来の学費をねん出する大きな助けとなります。
しかし、学資保険に付随するシステムによって両親の健康状態が契約内容に大きく影響を与えます。
高血圧がその一つになるのですが、学資保険に入ることはできるのでしょうか。
項目に分けてお話しします。
学資保険は高血圧が影響する?
学資保険に加入するのは子ども本人ではなく、その両親のいずれかです。
子どもが高血圧の疾患を持っていることは少ないのですが、晩婚化が進み両親も以前のように20代というのはまれになりました。
それに伴い両親が高血圧、とくに加齢による本態性高血圧を持っていることが珍しくなくなってきました。
そんな時代に支払いを行うその子の両親が高血圧だったら学資保険に加入することはできるのでしょうか。
今回、両親に高血圧がある場合の学資保険の加入について、加入することはできるのか、また加入できなかった場合、どのように対処すればいいのかについてお話していきます。
保険料払込免除と関係のある学資保険と高血圧
子どもの保険である学資保険なのになぜ両親に高血圧があると契約が不利になるのでしょうか。
それは学資保険にある保険料払込免除という制度と関係があるのです。
この制度は保険料の支払いを行っている親が不幸にも亡くなってしまった場合、以後の保険料の支払いを行う必要がなくなるというものになります。
万が一のことを考えるととても安心できる制度なのですが、保険会社から見ると大変不利になる制度です。
なので、保険会社からすると少しでも死亡のリスクがある持病を持っている方を避けたいという本音があり、そのためサイレントキラーと呼ばれ、様々な血管疾患の引き金になる高血圧は契約に不利となるのです。
学資保険は高血圧だと告知義務が発生
前の項目でお話した通り、契約する両親に高血圧がある場合、告知義務が発生します。
告知義務とは契約をする前に自分の持病を保険会社に伝えることで、この義務を怠って、あるいは無視して契約を締結してしまうと後々発覚してしまった場合(支払い免除が発効された際に発覚することが多い)、最悪契約打ち切りはおろか、今まで支払った保険料が没収されたり、罪に問われることも考えられます。
なので、正直に保険会社に高血圧であることを伝える義務があるのです。
保険会社からすれば大きな支払いが生じる契約前に相手の状態を知っておく意義は大きいという理由もあります。
学資保険は高血圧の数字によっては断られることも
高血圧だからと言って、必ず契約が満期になる前に死亡するというわけではありません。
40歳代の平均血圧はすでに高血圧と呼ばれる状態に近く、それでも多くの方が80歳近くまで生きるので保険会社からすれば決して絶対的なリスクのある契約ではありません。
なので、高血圧の程度が軽い場合は契約締結、もしくはやや保険料を上乗せして契約という形になることが少なくありません。
ただ、契約時、告知した際の高血圧の数字があまりに高い場合は、万が一のリスクも大きく保険会社も手を引いて学資保険を断る場合もあります。
軽い高血圧では学資保険にも加入できますが、程度によっては加入できないのです。
学資保険で高血圧で断られた場合はどうすれば
学資保険は子どもの学費をまかなうためには非常に魅力的な保険と言えます。
なので例え両親が高血圧で学資保険に加入できなかった場合でも学資保険に相当する保険に加入できる場合はあるのでしょうか。
答えはあります。
例えば、保険会社によっては保険料払込免除の制度自体なく、加入した本人が亡くなった場合でも別の人間が支払う学資保険、例えば加入した父親が亡くなっても、母親が継続して支払う学資保険を設定しているところもあります。
この場合は告知不要で学資保険に加入できてしまうのです。
また高血圧を断る程度も保険会社によって異なるので、あきらめずに他の保険会社を当たるという手もあります。
学資保険は高血圧でも検討してみましょう
契約する両親に高血圧がある場合は学資保険に加入することが困難な場合があります。
しかし、子供の将来の学費を確保する手段としての学資保険は非常に魅力的な保険であり、加入することは大きなメリットです。
なので、高血圧で加入を断られてしまっても他の保険会社の審査や契約者を変更できるプランなどを検討してみてはいかがでしょうか。