学資保険の支払期間5年満期のメリットは何でしょうか?一般的に学資保険は満期学資金の受取りと支払いの終わりを18歳の同時期に設定することが多いです。
しかし支払期間を短くし、最短で5年に設定できる学資保険があります。
支払い期間を短くするメリットとデメリットを見てみましょう。
また、実際に5年払いと18年払いの月額保険料のシミュレーションもしてみましょう。
学資保険の支払期間5年満期のメリット|学資保険の仕組み
学資保険は子どもの教育資金を準備するための貯蓄型の保険です。
毎月、決まった額の保険料を支払うことで、子どもの成長に合わせた進学準備金や満期学資金を受け取ることができます。
契約者に万が一のことがあった場合は、それ以降の保険料の支払は免除となり、保障は継続されて学資金を受け取ることができます。
満期学資金額や支払期間、支払方法、学資金を受け取るタイミングは自由に設定できます。
学資金の受け取りは、大学入学時に一括で満期学資金を受け取るほか、中学・高校・大学に入学する時にそれぞれ進学準備金を受け取ることもできます。
学資保険では子どもの成長や家庭の状況に合わせて計画的に教育資金を準備することができます。
学資保険の支払期間5年満期のメリット|学資保険の支払期間
学資保険の支払期間で最も多く選ばれているのは18歳満期です。
通常は18年にわたって月額保険料を支払い、満期学資金を受取ります。
この支払期間を15年や10年、最短で5年に設定できる学資保険があります。
支払期間を短くすると、月額保険料は高くなりますが、支払保険料の総額は安くなります。
保険会社にとっては支払を早くしてもらうと運用する金額が増えるので、はじめから保険料の割引を大きくしています。
5年払いに向いているのは、収入に余裕がある共働き夫婦や貯蓄が多い家庭です。
5年間で支払いを済ませておけば後は保険会社が運用して学資金が増えていくので、貯蓄効果が高く、恩恵を受けられます。
学資保険の支払期間5年満期のメリット|5年払いのメリット
学資保険を5年払いにする最大のメリットは、支払保険料総額が減り、返戻率が上がることです。
返戻率とは支払保険料総額に対し、満期学資金をどれだけ受け取ることができるかを表す数値です。
返戻率が高いほど受け取れる満期学資金が大きくなり、得になります。
また、5年払いだと出産から小学校入学までに保険料の支払を終えることができます。
小学生から習い事やスポーツなど、様々な費用が発生するので、早く支払いを終えるとその後は余裕が生まれます。
学資保険には子どもの年齢だけでなく、契約者の年齢も関係してきます。
契約者の年齢には上限がありますが、5年払いにすると、契約者の年齢が比較的高くても学資保険に加入できる可能性が高くなります。
学資保険の支払期間5年満期のメリット|5年払いのデメリット
学資保険を5年払いにする最大のデメリットは、月額保険料が高くなることです。
総合的に見れば支払保険料総額は安くなりますが、支払いを5年間に圧縮するので、毎月の負担は大きくなります。
保険料の払い方は加入後に変更する事はできません。
家計のやりくりが大変になり、学資保険を中途解約するとなると返戻金が元本割れを起こす可能性が高くなります。
また、学資保険には保険料払込免除があります。
契約者に万が一のことがあった時、それ以降の保険料の払込は免除となりますが、保障は継続されて学資金を受け取ることができます。
この保険料払込免除が5年間に限られてしまいます。
さらに、年末調整や確定申告で生命保険料控除が受けられる期間が5年間に限られてしまいます。
学資保険の支払期間5年満期のメリット|5年払いのシミュレーション
実際に、日本生命の「ニッセイ学資保険」でシミュレーションしてみましょう。
契約者:男性30歳、被保険者:子ども0歳、満期学資金:100万円で計算してみます。
保険料支払期間5年では、月額保険料:46,060円、返戻率:約108.5%です。
保険料支払期間18年では、月額保険料:13,350円、返戻率:約104.0%です。
次に、契約者と被保険者は同条件で、満期学資金:200万円で計算してみます。
保険料支払期間5年では、月額保険料:92,120円、返戻率:約108.5%です。
保険料支払期間18年では、月額保険料26,700円、返戻率:約104.0%です。
一般的に満期学資金の設定は100万円~200万円が多く、月額保険料は1万円~2万円台が多いようです。
5年払いだと月々の負担が大きくなりますが、収入の多い共働き夫婦や貯蓄に余裕のある家庭にはおすすめです。
学資保険の支払期間5年満期のメリット|まとめ
学資保険は子どもの教育資金を準備するための貯蓄型の保険です。
学資保険は18歳満期が多く、通常は18年間支払を続けますが、支払期間を最短で5年に設定できる学資保険があります。
支払期間を短くするメリットは、支払保険料総額が減り返戻率が上がること、お金のかかる学齢前に支払を終えられること、契約者の年齢が高くても加入しやすいことです。
一方、デメリットは、月額保険料が高くなること、保険料払込免除や生命保険料控除が5年間に限られることです。
5年払いは収入の多い共働き夫婦や貯蓄に余裕のある家庭におすすめです。