定期付き介護保険とは?かつては、公的介護保険制度に連動した終身積立型介護保険として人気を博しました。
主契約の保険金額が高く設定して、積立介護保険を付けるタイプの保険でした。
今回は、定期付き介護保険についてご説明します。
かつて人気があった定期付き介護保険とは?
現在では、発売されていないのですが、以前人気があったフコク生命のケア・イズム・アドバンスという商品がありました。
これが定期付き介護保険の目玉となっていました。
生命生死混合保険で、公的介護保険制度に連動して終身積立型の介護保険です。
主契約として、医療大臣プレミアという医療保険に、新介護保障定期特約や介護収入保障など、いろいろな特約を組み合わせた形となります。
10年確定年金タイプとして、10年ごとに年金がもらえるようになっています。
主契約の保険金額を高く設定して、医療大臣プレミアを単品で付けることもできました。
定期付き介護保険とは?|ケア・イズム・アドバンスの特徴
フコク生命の定期付新積立型介護保険は、契約年齢が15から60歳まで加入することができ、保険料の払込期間60歳、65歳、70歳を満了するように設定することができ、終身払い型です。
65歳と80歳に自動更新があり、保険料が上がっていきます。
そのタイミングで他社の保険に切り替えようとしても、その年齢になると医療保険や介護保険がかなり高いので、結局継続してしまう人が多いということがありました。
介護収入保障特約と新介護保障定期保険特約は更新が80歳までなので、介護が必要な年齢まで資金を蓄えるという考えて継続されている人もいました。
である程度資金を備えながら保障を受ける、ということも考え次第ではありました。
定期付き介護保険とは?|ケア・イズム・アドバンスの生活障害保障特約
フコク生命には、生活障害保障特約というのがありました。
この特約は、身体障害者に認定されたときに、インスリン治療をしたり、合併症が引き起った場合に生活障害保険金として、一時特約保険が支払われます。
身体障害者となり、働くことが困難であったり、治療が必要になった時の保障となります。
また、糖尿病などのインスリン治療にも適用となっていました。
このように、いろいろなタイプの特約があったのもケア・イズム・アドバンスが人気があった理由でした。
特定の病気にとらわれず、いろいろな治療に対応していることが人気で、特にインスリン治療は糖尿病の方にはとてもメリットがありました。
定期付き介護保険とは?|落とし穴
このように一見定期付き介護保険は良い商品のように思われていたのですが、次第にその落とし穴が明らかになりました。
フコク生命のケア・イズム・アドバンスは、就業不能保障特約65歳まで更新ができ、介護収入保障特約は80歳まで更新ができたのですが、契約更新は主契約だけしかできず、介護保険が無いというデメリットがありました。
つまり、一番必要な高齢の時期に必要な介護保障がないという決定的な悪いところがありました。
最近は、生命保険でも介護保険の部分がかなり手厚いものが多いので、定期付き介護保険に魅力がなくなったのは、それが一番の理由でした。
年齢がたかくなるほど保険料があがるのに、一番必要な保障がないというのはかなりのデメリットです。
定期付き介護保険とは?|生きている間の保障が手厚い保険がおすすめ
そしてもう一つは年齢が高くなるほどどんどん保険料が上がっていくので、次第に払えない人が出てきて解約するという方もすくなくありませんでした。
そこでお勧めしたいのが、生命保険や医療保険でも介護保障がしっかりしているものです。
最近は、死亡保険の部分を最小限にして、生きているうちの手厚い保障があるものが人気となっています。