かんぽ生命が販売している終身保険・新ながいきくんには、「定額型」、「ばらんす型2倍」、「ばらんす型5倍」、「おたのしみ型」の4種類があります。
すべてのタイプに低解約返戻金プランが用意されており、保険料払込期間中の解約返戻金額を低くすることで、保険料が抑えられます。
かんぽ生命の普通終身保険の新ながいきくん5倍型の特徴
新ながいきくん・ばらんす型5倍は、保険契約の払込期間が満了すると、それまでの保障が5分の1になるという特徴を持つ終身保険です(逆に言えば、払込期間中は期間後の5倍の保障)。
例えば、当初の保険金額が1,000万円で、払込期間の満了が60歳の場合、60歳までの保険金は1,000万円ですが、60歳以降は保険金が200万円に減少します。
なお、解約返戻金を見ると、契約年齢40歳男性、保険料払込期間60歳、保険金額1,000万円の条件の場合、一般解約返戻金プランの保険料は月に11,500円、低解約返戻金プランは月11,300円です。
保険料の総額は、それぞれ2,760,000円と2,712,000円になります。
60歳時点での解約返戻金額は1,841,000円であり、どちらを選んでも元本割れする結果となります。
その上、保険料払込期間後の保障額は5分の1の200万円になるため、270万円支払って200万受取る形となります。
かんぽ生命の普通終身保険の新ながいきくん5倍型と定額型の違い
定額型はばらんす型とは違い、死亡保障が一生涯続く終身保険のことであり、一般的な生命保険会社の終身保険と保障内容はほとんど変わりません。
契約の時点で契約者が決めた保険料の払込期間が満了すると、以降の保険料の払込は無くなりますが、保障は一生涯に渡って続くというのが特徴です。
その分、ばらんす型より保険料は高くなります。
また、定額型には、契約を解約した場合に受取れる解約返戻金の有るものと、解約返戻金を受取らないもの(無解約返戻金型)を選択できます。
さらに、解約返戻金においても、通常の比率で還元されるタイプと、低額にすることで保険料を低くするものがあり、自分のニーズに合わせて選べます。
かんぽ生命の普通終身保険の新ながいきくん5倍型とばらんす型2倍の違い
ばらんす型2倍は5倍型と同じ形式ですが、保険契約の払込期間が満了になると、それまでの保障が半分になるということが異なります。
当初の保険金額が1,000万円であれば、払込期間満了後は500万円に減少します。
なお、一般解約返戻金プランと低解約返戻金プランでは以下の違いがあります。
40歳男性、払込期間60歳、保険金額1,000万円の条件だった場合、一般解約返戻金プランの保険料は月23,100円で、低解約返戻金プランは月22,500円となります。
保険料の総額はそれぞれ5,544,000円と5,400,000円であり、60歳時点での解約返戻金額は4,592,000円となっているため、共に元本を割ります。
かんぽ生命の普通終身保険の新ながいきくん5倍型とおたのしみ型の違い
おたのしみ型は保険料払込期間満了時と、満了以降5年ごとに4回生存保険金(一時金)を受取れる終身保険です。
例えば、払込期間を満了した年齢が60歳の場合、60歳時に一時金を受け取り、以後65歳、70歳、75歳に一時金が受取れます。
保険金から受取った一時金の残額が保障額となり、最後の一時金が生涯保障になります。
一般的な終身保険は亡くなった時に保険金を受取りますが、おたのしみ型は生存中に複数回に分割して受取る形になっています。
おたのしみ型は5年ごとに一時金を受取れるため、将来の老後資金の補填や葬式費用の準備を兼ねることができるというメリットがあります。
ただし、保障が厚くなる分、保険料はお楽しみ型が一番高くなり、5倍型と比べると4倍以上になります。
かんぽ生命の普通終身保険の新ながいきくん5倍型などのばらんす型に対する評価と口コミ
全般的に、かんぽ保険の新なぎいきくんの保険料は他の保険会社のものと比較すると、割高になっているというのが一様な評価です。
ばらんす型も簡単に言えば定期保険のことであり、他社の定期保険と比較してさしたるメリットは無いというのが大方の意見です。
なお、おたのしみ型については、他のタイプと違って貯蓄性が加味されており、5年ごとに一時金が貰えることでお得感を感じられます。
ただし、結果的には一時金で受取れる金額と、死亡保険金として受取れる金額の合計額よりも、支払った保険料の総額の方が大きくなっており、損することに変わりがありません。
かんぽ生命の普通終身保険の新ながいきくん5倍型のようなばらんす型とは
かんぽ生命の新ながいきくんは、働き盛りの内に払込みを完了させるため、老後の支払いの無くなることがメリットになっています。
また、ばらんす型は終身保険(一生続く保障)と定期保険特約(保険料払込期間の上乗せ保障)を組み合わせた保険であり、途中で保障額が大幅に減るのが特徴と言えます。
ちなみに、低解約返戻金プランは中途解約するとデメリットが発生しますが、中途解約さえしなければ保険料を安く抑えることができます。