自動車保険の契約継続証を紛失した場合について、自動車保険の契約継続証とは、自動車保険を同じ保険会社で更新した後に保険会社から送られてくる書類です。
保険契約の補償内容、事故の連絡先だけではなく、契約者の住所や電話番号等が書かれた大切な書類です。
これを万が一紛失した場合の対応について知っておきましょう。
自動車保険の契約継続証を紛失したらペナルティがあるの?
仮に契約継続証を紛失したとして、契約者に何かペナルティが発生するかと聞かれれば、答えは「NO」です。
契約継続証は、自宅内で他の生命保険や火災保険等の保険証券と一緒に保管したり、車内で車検証と一緒に保管したりと保管方法は人それぞれです。
一緒に保管していたつもりが見当たらない、去年の継続証と勘違いして捨ててしまった、等は保険会社でも想定しているトラブルなので、申し出をすれば再発行は受け付けてくれます。
しかし、受付自体は即日でも、交付や発送は即日というわけにはいきません。
もし職場へ提出しなければいけない等の用がある場合は、再発行までにかかる時間も含めて早めに所在を確認するのが良いでしょう。
自動車保険の契約継続証を紛失したら再発行にはお金がかかるの?
再発行自体には、お金がかかりません。
再発行には、いくつかやり方があります。
まず、郵送。
これは昔ながらのやり方ですが、保険会社に依頼→再発行の依頼書類を送ってもらう→返送という流れです。
保険会社から返信用封筒が送られてくるので、切手代もかかりません。
次に、フリーダイヤルへの電話です。
契約者本人が電話をかければ電話で受付から再発行まで完了してくれる保険会社もあります。
その他はネットでやる方法です。
ネットで「証券、継続証再発行」を依頼する方法もありますが、継続証本紙じゃなくても契約内容を確認できるものがほしいということであれば、パソコンの契約内容画面をそのまま印刷すれば手に入れることができます。
いずれのやり方でも、お金はほとんどかかりません。
自動車保険の契約継続証を紛失していたら事故の時対応が遅くなるの?
契約継続証は、保険の契約内容がすぐに分かる書類です。
契約継続証に書いてある証券番号を伝えることで、問い合わせがスムーズに行くことも事実です。
証券番号は数字とアルファベットがランダムにならんだ複数桁の数字ですので、なかなか覚えるのが大変なもの。
だからこそ、証券番号が分かる契約継続証は大事なのです。
ですが、事故の際にそれが分からなかったとしても、契約者名、住所、車の登録番号等で契約を特定することができるので、事故の対応で不利になるといったことは特別ありません。
ただ、同姓同名の契約者がいたら契約を特定しにくいので、名前以外の色んな情報を伝えなければいけないという多少の手間はあるかもしれませんね。
自動車保険の契約継続証を紛失しても保険証券があればいい?
契約継続証と保険証券、名前は異なりますが役割としてはほぼ同じです。
どちらも自動車保険の契約内容を証明するものです。
保険証券は初めて契約した人に送られるもの、契約継続証は2年目以降の契約で引き続き契約している人に送られるもの、と思ってください。
ですから、1人の契約者が1つの契約に対して保険証券も契約継続証も両方持っているということはありません。
ですから、契約継続証を紛失してしまったら、契約内容を確認できるものは、他には保険の申込の時に使った申込書の控えくらいです。
ただ、それさえ今やネットで加入できるようになったので、持っていないという人も多いでしょう。
契約継続証を紛失したらすぐに再発行をしなければいけないという決まりはありませんが、代用できる書類がない時は迅速に対応すべきです。
自動車保険の契約継続証を紛失したら補償してもらえないの?
契約継続証紛失と、事故の補償の有無は関係ありません。
先程事故対応で不利になることは滅多にないと書きましたが、保険金の支払いスピード等にも特に影響はありません。
事故で補償しない、補償すると揉めるのはもっと別の理由です。
「契約上では日常・レジャーで使うとなっているのに、毎日通勤で利用していた」とか、「免許証がゴールドで申告されているのに、実際の免許証がブルーだった」等、事実と契約内容が異なる場合です。
このような時は「いつから契約内容と事実が違うのか」と調査しますので、その分事故対応も遅れます。
契約継続証の紛失は、契約に違反しているわけではないので、問題にはなりません。
自動車保険の契約継続証を紛失しないよう気をつけて!
契約継続証は事故の時、契約内容の確認、見直しの時に使う大事な書類です。
ダイレクトメールと勘違いして捨ててしまう方もいるようですが、前述の通り保管しておくべき書類になりますので、誤って破棄したり、子供にいたずらされることのないよう気をつけましょう。
ですが、人間うっかりはつきものです。
万が一紛失、破損してしまった場合は速やかに保険会社、代理店に再発行を依頼しましょう。