自動車保険を期間中に乗り換えるということには、結構デメリットがあるのは事実なのです。
これを把握せずに安易に乗り換えてしまうと、結果高くついてしまったり等級の引き継ぎなどにも問題が起きてきますので、できるだけ避けたいものですね。
しかしそれでもどうしても、という場合も勿論ないではありません。
自動車保険期間中でも乗り換えたくなることもある
ネットをのんきに見ていたら、非常に良い条件の自動車保険を見つけてしまったということ、ありませんか。
ちょっと計算してみただけで、今の保険よりも3万円くらいう安くなるケースもあるので、うわあこれはと思ってついポチッとしてしまう人もいるでしょう。
3万円はやはり大きいですし、例え1万円でもお小遣いに余裕ができれば、こんなに嬉しいことはありません。
しかしここでちょっと手を止めて、もう一度考えてみてください。
その場でネットでの気軽さも手伝って、その場で申し込みなどしてしまうと、後々ちょっと面倒なことも起きるかもしれないのです。
自動車保険を期間中乗り換えるのは出来るだけ抑えたい
自動車保険を乗り換えること自体は、今より安くて条件も変わらない保険があれば、乗り換えて当たり前のことです。
特にネットで加入の自動車保険は、今ではかなり安くて補償のいいものも出ています。
車を購入した時に入った保険より、ずっと安ければここは乗り換えたいところですね。
しかしどんな保険にも、満期という期間の制限があります。
この満期日を狙って解約乗り換えをしないと、結果自分の不利益に通じるので注意しましょう。
この満期日、車購入の時にかけた保険などだと忘れてしまうこともありますので、新しい保険を見つけた時にはまずチェック、と覚えておくのがおすすめです。
自動車保険を期間中に乗り換えるデメリットその1
さて満期前、期間中に自動車保険を乗り換えた時に発するデメリットです。
その最も大きいのは勿論、お金の問題です。
特に年払いで支払っている人は、注意してください。
保険を途中解約した場合、年払いなら解約返戻金が発生します。
しかしこれが他の保険会社への乗り換えだった場合、月割計算と同じ金額でない場合があります。
月払いの場合はさして問題ありませんが、年払い設定している人は注意してください。
お金を安節約しようと思ったら、結果その年に関してはあまり安くならなかったなどということもあります。
そこも計算に入れてから、契約に望みましょう。
自動車保険を期間中に乗り換えるデメリットその2
これは実は切実な問題、等級についてです。
自動車保険の保険料に大きく関わってくる等級、事故などがなければ年々上がっていき、保険料も安くなってくれます。
しかしこの等級は、同じ保険会社で1年間無事故の実績を作らないと上がりません。
なので新しい保険会社に満期日前に乗り換えると、下手をすると等級アップが半年くらい遅れてしまうこともあるのです。
これもまた、保険料を安くしようと思ったら等級が上がらずにあまり安くならなかった、満期日を待ったほうが早かったということになります。
また前の会社の契約中に事故を起こした場合も、その等級ダウンは満期前に他の会社に乗り換えると即適用されますので、これも注意です。
それでも自動車保険を期間中に乗り換えたい場合の手続きは
デメリットを色々述べてきましたが、それでもどうしても期間中に乗り換えたいという人も、いないではありません。
なのでこの場合の、新しい保険会社への手続きの仕方流れを見ていきましょう。
満期で切り替えるのとは少々違いがありますので、その点に注意してください。
満期で切り替える場合、元の保険会社への届け出は通常必要ありません。
しかし期間中に切り替えたい場合は、元の保険会社への解約手続きが必要になります。
この解約と新しい保険会社への加入のタイミングに、空白ができないようにするのが、最も大事です。
空白期間に何かあった場合、賠償責任が保険で補填されないからです。
また等級の問題に関してですが、新しい会社に保険期間通算特則があれば、前の会社の等級を引き継ぐことが出来ます。
この点もチェックして、この特則があれば適用することをおすすめします。
基本的に自動車保険は期間中に乗り換えないほうが吉
安い保険を見つけたらサクッと切り替えたくなるのは当然です。
しかし自動車保険の場合、いくつもの要素がしっかりと整ってこそ、保険料も安くまた補償も充実するのです。
満期日までは遠いと思っても、ちょっと手を止めて考え直してみてください。
実際のところ、満期日まではそんなに遠くなく、しかも満期を狙っての乗り換えなら、手間も面倒もなく出来るのです。
もしどうしてもという場合も慌てず焦らず、出来るだけ乗り換えをスムースに有利に持っていきたいものですね。