自動車保険の分割払いで審査なし?かつては保険料の支払いといえば、現金が主流でした。
ですが、キャッシュレスが進み、契約のタイミングでお金を準備しなくても良い、クレジットカードのポイントが貯められる、いつでも好きな時にコンビニに支払いに行ける等メリットが多く浸透するようになりました。
そんなキャッシュレスの支払い方法の1つである口座振り替え払いについて調べてみました。
自動車保険の分割払いで審査が必要?
自動車保険の分割払いには、特段審査等はありません。
住宅ローンを申し込む時でしたら、書類に収入や家族構成、借り入れ金額等を書かなければいけません。
しかし、自動車保険の分割払いは、保険契約の見積もりや申込書作成の段階で「口座振替の分割払いを希望です」と伝えるだけで出来上がります。
口座振替は一括払いと分割払いがあるので、分割にしたいと伝えましょう。
ちなみに、一括払いの保険料を年間の引き落とし回数12で割ったものが月々の保険料というわけではありません。
分割することによって分割割増(5%)が発生するので、若干差額が発生します。
自動車保険の分割払いで審査をしないなら書類は出さなくて良いの?
分割払いに審査は不要ですが、口座振替依頼書の提出は必要です。
これは、○○保険会社の保険料を△△銀行の口座から引き落としたいという内容の書類で、ひな形は保険会社が持っています。
この口座振替依頼書に口座名義人の名前、保険契約者の名前、銀行名、支店名、預金種類、口座番号、口座届出印を押印し保険会社に提出します。
提出された口座振替依頼書は保険会社経由で金融機関に送られ、そこで内容に間違いがないか確認します。
ここで届出印を間違えた、口座番号を書き間違えた等不備があると再提出を求められます。
再提出しない限り口座引き落としにはならないので、不備は速やかに訂正しなければなりません。
自動車保険の分割払いで審査なしにしたらどんな風に請求されるの?
東京海上日動火災保険の自動車保険を例にして説明します。
分割払いの場合、最初の保険料引き落としは始期の翌月です。
手続きした月ではありません。
始期の翌月26日(26日が土日祝日の場合は、その次の平日)に引き落としにならなければ、更にその翌月の2回分保険料が請求されます。
2回分の保険料が万が一引き落としにならなかったら、口座請求はそこでストップします。
その代わり3か月分の保険料を支払う用のコンビニ支払い用紙が発送されるので、それで3か月分支払えば口座請求が再開されます。
保険料の支払い期間には猶予がありますので、口座から保険料が引き落としにならない間に事故があっても、猶予期間内に保険料の支払いがあれば事故後の入金でも保険金が支払われます。
自動車保険の分割払いの支払いをずっとしなかったらどうなるの?その時は審査されるの?
保険料をずっと支払っていないと、契約解除という扱いになります。
メリット等級と呼ばれる19等級、20等級等の高い等級の人は6等級から契約し直しになります。
契約解除後に契約者がまた口座で分割払いを希望した場合、保険会社に契約を拒む権利はありません。
代理店も、契約が欲しいのでどうぞ契約して下さいとなるでしょう。
しかし、あまりに同じようなことが何度も続くと、契約管理をしなければいけない代理店にとっては「手間のかかるお客さん」になりますので、契約の継続を嫌がられるかもしれませんね。
少なくとも、過去に滞納実績があるからといって審査が必要という事態にはなりません。
自動車保険の分割払い審査がないならやるべき?
自動車保険の支払いで審査が関わってくるとしたら、クレジットーカード払いです。
クレジットカードはそれぞれ買い物の制限額がありますから、契約者がAのカードで決済したいと言っても、「限度額いっぱいだから別のカードにして」と断られるケースがあります。
ですが、クレジットカード払いの手続きは簡単です。
カード情報を入力するだけで済んだり、代理店が持っている端末で情報を読み込んでもらったりするだけで済むこともあります。
対して口座振り替えで、印鑑がいっぱいあってそれが届け出印かわからない~という人はそれだけ書類の作成に手間もかかるし、不備も多いことが予想されますので、いつまで経っても引き落としができないなんてことがあります。
支払いが遅れれば遅れるほど1度に支払う保険料の金額も大きくなりますから、それが負担になることもあるでしょう。
自動車保険は分割回数や審査なしで好きな支払い方法を選べる
自動車保険の支払い方ですが、手続き自体は特別難しい手続きを要求しているわけではありませんし、分からなかったら適宜アドバイスがもらえます。
ですが、口座振替の日は毎月○日と決まっているので(多くの保険会社が月末)、お給料日が月初という方は入金のタイミングと出金のタイミングが違って大変かもしれません。
とはいえ、今は引き落としになったかどうかをパソコンやスマホでも確認できるので、有益な支払い方だと思います。