妊娠中にも加入できる学資保険ですが、死産や流産の可能性もゼロではありません。
なるべく考えたくないことではありますが、念のため、妊娠中に学資保険に加入し、死産や流産したケースについても把握しておきましょう。
学資保険は死産した場合どうなるか
学資保険とは、子供の教育資金を準備するために便利な、貯蓄型の保険です。
子供の入学や進学にあわせて祝金や満期保険金を受け取ることが可能です。
さらに便利なのが、契約者につく死亡保障です。
学資保険は、万が一、契約者である親が死亡した場合、
- 契約者が死亡したあとの保険料免除
- 満期の学資金の満額保証
などがつくものがほとんどです。
しかし、妊娠中に学資保険に加入して死産することもあります。
その場合は、学資保険の契約は、「契約日に遡って無効」となります。
このとき、すでに支払った保険料があれば、契約者に返還されます。
学資保険加入後に死産した場合のデメリット1
学資保険には、「契約者である親に対する死亡保険」を含んでいるものがあります。
その場合、親が亡くなると、死亡保険金や養育年金を受け取ることが可能となることがあります。
これは学資保険に加入する大きなメリットといえるでしょう。
しかし、もし死産で契約が無効になると、その死亡保険金や養育年金も無効となります。
すると、受け取ったお金を返還しなくてはならなくなります。
やむをえないことではありますが、これは妊娠中に学資保険に加入した場合に考えられるデメリットの1つです。
妊娠中に学資保険の契約をする場合は、必ず頭に入れておきましょう。
学資保険加入後に死産した場合のデメリット2
子供の成長を考えて加入した学資保険。
もしも子供が死産した場合は、いうまでもなく、「手続き」が必要となります。
死産や流産などのあとは、精神的なダメージも少なくありません。
そんな状況ではあっても、定められた期間内に手続きをしなくてはなりません。
これも学資保険加入後に考えられるデメリットといえます。
なお、手続きに必要な書類は、
- 保険会社所定の通知書
- 医師または助産師による、流産・死産を証明する書類
- 保険証券
などとなります。
もちろん気にしすぎは良くありませんが、念のため、契約条項などで確認しておきましょう。
学資保険加入後に死産する可能性
妊娠したからといって、すべての子供が無事に産まれてくるとは限りません。
残念ながら、流産や死産は、一定の割合で発生してしまう出来事です。
ちなみに、死産の割合は年度などにより多少変化があります。
しかし平均してみると、最近の死産の割合は、「約1~2パーセント」前後となっているようです。
つまり、全体から考えると、100人あたり1~2人の割合で死産が発生すると考えることができます。
これが自分の身に起きるかは、誰にも分かりません。
そのため、学資保険に入った後に死産する、という可能性はゼロではないといえます。
学資保険は死産や流産も考慮して比較するのがおすすめ
これまで紹介したとおり、妊娠後に、
- 死産
- 流産
してしまった場合、学資保険は無効となり、支払った保険料は返還されます。
その場合手続きが必要となりますが、細かい契約内容については、保険によっても違ってきます。
学資保険を選ぶ際は、
- 契約者(親)が死亡した場合の保険金や養育年金
- 死産や流産の場合の手続き方法や必要書類
など、様々な部分についても目を通し、比較することをおすすめします。
パンフレットなどに記載がない部分に関しては、問い合わせをしてみるのもよいでしょう。
出産後に忙しくなってからよりは、妊娠中のほうが、比較や問い合わせもしやすいものです。
学資保険は死産の可能性はあっても妊娠中の加入がおすすめ
- 死産の場合は契約自体が無効になる
- 死産の場合は手続きをしなくてはならない
というデメリットはありますが、それでも、学資保険は妊娠中の加入がおすすめです。
それは、
- 出産前に契約の手続きをすることができる
- 妊娠中に加入することで保険料が安くなる
- 死産になっても原則支払った保険料は返還される
というメリットがあるからです。
学資保険を考えているなら、妊娠中の加入を検討してみてはいかがでしょうか。