がん保険は30代女性に必要でしょうか?30代女性のがんに多い乳がん・子宮がんの特徴やリスクについて説明します。
がんには悪性新生物と上皮内新生物がありますが、がん保険における保障の違いがあるので注意しましょう。
30代の子宮がんは上皮内新生物である可能性が高い点についても説明します。
30代女性ががん保険に加入する理由やメリットとは何か、チェックしてくださいね。
がん保険は30代女性に必要?|乳がんについて
30-34歳の女性の部位別がん罹患率を見ると、女性特有の子宮がんと乳がんが多く、若いころに女性特有のがんになる可能性が高いようです。
乳がんは30代後半から増え、40・50代に多いですが、35歳未満の若年性乳がんになる人も一定数存在します。
若年性乳癌は乳癌全体の約2.7%にあたりますが、年間1,000人以上の方が罹患しています。
国が勧めるマンモグラフィという乳がん検診が40歳以上対象という背景があり、30代の乳がんは検診よりも自己発見するケースが多いです。
若年で発症する乳がんは悪度性が高く、予後の悪いタイプが多いというデータがあります。
しかし、乳がんは他のがんと比べて早期に発見されると治療後の生存率が高い特徴があります。
がん保険は30代女性に必要?|子宮がんについて
子宮がんには、子宮の入り口に発生する「子宮頸がん」と子宮の奥に発生する「子宮体がん」があります。
両者は原因も発症年齢も大きく異なります。
子宮頸がんは発がん性HPVの感染が原因で、子宮体がんは女性ホルモンの異常が原因と考えられています。
子宮頸がんは遺伝などに関係なく、性交経験がある女性なら誰でもなる可能性があり、20代後半から30代の若い女性の発症率が増加しています。
子宮体がんは排卵が止まる閉経以?の?性に多い病気ですが、最近は30代でも増えています。
これには少産化、食生活の欧米化によって肥満傾向の人が増えたことが関係しています。
生理?順や無月経の人、母親や姉妹など家族が子宮体がんになったことのある人はリスクが高くなります。
がん保険は30代女性に必要?|悪性新生物と上皮内新生物について
がんは「悪性新生物」と「上皮内新生物」の2種類に分かれます。
悪性新生物は基底膜を越えて他の組織に浸潤しているがんのことです。
リンパ液や血液にのってがん細胞が運ばれ、他の臓器へ転移する可能性があります。
上皮内新生物はがん細胞が上皮内(組織の表層部分)にとどまっていて、基底膜以降の組織に浸潤していない状態のがんのことです。
治療を行えばほぼ完治できるものであり、転移や再発の可能性もほとんどないとい言われています。
ステージ診断では「0期」の状態です。
上皮内新生物は放置すると悪性新生物になる可能性が高いので、きちんと治療することが大切です。
がん保険は30代女性に必要?|悪性新生物と上皮内新生物の保障について
現在のがん保険はほとんどが悪性新生物も上皮内新生物も保障しています。
しかし、上皮内新生物は適切な治療を行えばほぼ完治すると考えられているため、診断や手術の際の給付金は少なく設定されています。
例えば、がん診断給付金は上皮内新生物の場合、悪性新生物の10%~50%程度になっています。
部位別にみた上皮内新生物の割合は子宮頚部と子宮が半数近くを占めています。
30代女性の子宮がんは上皮内新生物の可能性が高いので、上皮内新生物も保障してくれるタイプを選ぶのが良いでしょう。
上皮内新生物の対象となる病名は「子宮頚がん等の上皮内がん」「子宮頚部高度異形成」「乳腺の非浸潤性乳管がん」などです。
がん保険は30代女性に必要?| がん保険のメリット
がんは年齢が上がるほど発症率が高くなり、がん保険の保険料は高くなります。
30代は全体から見るとがんの発症率は低く、比較的安い保険料ですみます。
将来がん保険への加入を考えているのであれば、30代のうちに終身タイプのがん保険に加入すると生涯の保障作りができます。
30代女性に多い子宮がんは上皮内新生物の可能性が高いので、上皮内新生物も保障してくれるタイプを選ぶのがおすすめです。
30代女性は出産・育児・仕事などで忙しく、貯蓄が足りない人も多いと思います。
がん保険に加入するとがんになった時、様々な給付金を受け取ることができます。
資金面での不安が軽減され、前向きにがん治療に取り組むことができるでしょう。
がん保険は30代女性に必要?|まとめ
30代女性のがんに多い乳がん・子宮がんについて見てきました。
乳がんは若年で発症すると、予後の悪いタイプが多いですが、早期に発見されると治療後の生存率は高い傾向です。
子宮がんには子宮頸がんと子宮体がんがあり、原因も発症年齢も大きく異なります。
がんには悪性新生物と上皮内新生物があり、がん保険の給付金は上皮内新生物の方が少なく設定されています。
30代女性の子宮がんは上皮内新生物の可能性が高いので、上皮内新生物も保障してくれるタイプを選ぶのが良いでしょう。
30代からがん保険に加入すると、安い保険料で済むのがメリットです。