チューリッヒのファミリー交通傷害保険について解説します。
チューリッヒは「スーパー傷害保険Lite」を販売していますが、スーパー傷害保険Liteはファミリー交通傷害保険の役割をしています。
契約者本人だけではなく、契約者のファミリー(家族)も交通事故に遭った時の損害が保険から補償されます。
チューリッヒなどが販売するファミリー交通傷害保険の内容
ファミリー交通傷害保険というのはその名の通り、交通事故が補償の主体になっている保険のことです。
ただ、「ファミリー」の言葉が付いているように、保障範囲が契約者本人だけではなく、契約者の家族も保障の対象になります。
ファミリー交通傷害保険は交通事故だけではなく、乗り物の事故による負傷であれば補償を受けられます。
例えば、以下のような乗り物に乗っている時に負傷した場合、保険から保険金が下ります。
自転車、自動車、電車、バス、飛行機、船
さらに、乗り物に乗車している時だけではなく、歩いている時の交通事故や建物の火災や落下物などで負傷した場合も、保険金の支払われることが特徴になってます。
チューリッヒのファミリー交通傷害保険の保障範囲
ファミリー交通傷害保険に当たるチューリッヒのスーパー傷害保険Liteには「パーソナルタイプ」、「夫婦タイプ」、「ファミリータイプ」の3種類があり、家族が保障されるのはファミリータイプになります。
ただ、Liteは建物の火災等による損害が補償されません。
スーパー傷害保険Liteの保障範囲は「交通事故による損害」と「他人への損害賠償」です。
- 交通事故による損害
交通事故による負傷に対する保障範囲は一般的なファミリー交通傷害保険とほとんど同じです。 - 他人への損害賠償
他人にケガをさせた、または他人の物を壊してしまったなど、被保険者が法的な賠償責任を負った時に、その損害賠償額が保険から補償されます。
チューリッヒのファミリー交通傷害保険の補償内容
スーパー傷害保険Liteでは以下の損害が補償されます(ファミリータイプ)。
交通事故による損害(左:節約プラン、中:基本プラン、左:安心プラン)
1)死亡・高度障害
死亡または後遺障害状態になった時に保険金が支払われます。
- 契約者及び配偶者:500万円、750万円、1,000万円
- 家族:250万円、300万円、500万円
2)入院(日額)
負傷によって入院した時に、入院日数分の給付金が支払われます。
- 契約者及び配偶者:3,000円、5,000円、7,500円
- 家族:1,500円、1,500円、2,500円
3)手術(全員共通、180日以内の手術1回分に限定)
負傷によって手術した時に、一定の給付金が支払われます。
- 入院中の手術:入院日額の10倍
- 入院外の手術:入院日額の5倍
他人への損害賠償(各プラン共通)
支払いを命じられた損害賠償額が最大5,000万円まで補償されます。
チューリッヒのファミリー交通傷害保険の種類
チューリッヒのファミリー交通傷害保険にはスーパー傷害保険Liteの上位ランクの保険として、「スーパー傷害保険」があります。
スーパー傷害保険は交通事故の他に、日常生活全般の損害も補償範囲に含まれるため、建物の火災などにおける損害も補償の対象になります。
ただ、保険金の額はどちらもほぼ変わらず、却って死亡・後遺障害に対する保険金はLiteの方が高くなっています。
保険料に関しては保障範囲の狭い分、Liteの方が安くなります(左:傷害保険、右:傷害保険Lite、契約者35歳、年払い)。
1.パーソナルタイプ
- 節約プラン:7,060円、3,970円
- 基本プラン:11,200円、5,650円
- 安心プラン:19,580円、7,450円
2、夫婦タイプ
- 節約プラン:12,280円、6,040円
- 基本プラン:19,900円、8,830円
- 安心プラン:35,330円、11,800円
3.ファミリータイプ
- 節約プラン:18,310円、7,700円
- 基本プラン:28,290円、10,750円
- 安心プラン:47,390円、15,000円
チューリッヒのファミリー交通傷害保険に対する評価・評判
スーパー傷害保険Liteは、最近自治体から加入を義務化されつつある自転車保険の役目をするため、一様に評価は高くなっています。
保険料に関しては、他社の自転車保険と比べて安いというイメージは持たれていませんが、その分補償内容が充実しており、コストパフォーマンスの点で満足されています。
チューリッヒというネームバリューが高評価に繋がっている面もあります。
ただ、賠償責任保険は1億円まで補償する保険が増えていることから、スーパー傷害保険Liteの5,000万円に対して低いと感じている人が少なくありません。
なお、インターネットから簡単に申込めるという点も、メリットと捉えられています。
チューリッヒのファミリー交通傷害保険は重複に注意
近年、自転車保険は多くの保険会社から販売されていますが、保障範囲の重複することが起こっています。
特に、自動車保険では自転車保険と同様な保障を提供するものが増えています。
損害保険の場合は実際の損害額を補償するものであるため、複数の保険に加入していたとしても、保険金が併給されるわけではありません。
つまり、保険料を損することになります。
保障が重複していないかの確認が必須です。