かんぽ生命が潰れる可能性について気になる時には、何を調べれば良いのか分からない人が少なくありません。
かんぽ生命は郵政民営化法に伴い正式に2007年民営化が行われたので、日本最大の資産を持つ保険会社として潰れる心配が実際には無いと予想されます。
かんぽ生命が潰れる可能性は格付けが参考になる
かんぽ生命が潰れる可能性については、格付け機関による信用調査がある程度参考になります。
格付投資情報センターによれば格付け評価はAA-ですが、日本格付研究所ならばAA、スタンダード&プアーズならA+という評価を得ているので、潰れるとは到底考えられません。
将来的な見通しについては各格付け機関が安定的という評価を与えているので、格付け評価が長期間に渡りさほど大きな変化が訪れていない点が重要です。
全国に加入者がいるかんぽ生命は、東日本大震災により多額の保険金支払いを行ったにも関わらず高い格付け評価を得ています。
ソルベンシーマージン比率が高いかんぽ生命が潰れる可能性は低い
ソルベンシーマージン比率が常に1,100以上を維持しているかんぽ生命は、すぐに潰れるという可能性が極めて低いことが分かります。
ソルベンシーマージン比率は、通常の予測を超えた支払いが発生した時に、自己資本比率と準備金を基にしていかに支払余力があるかを示す数値です。
目安として200以上あればすぐに潰れる心配はなく、0を下回ると保険業務停止命令が出されることになっています。
かんぽ生命では安定性の目安となる200を5倍以上も超える数値となっているので、加入者が多く巨大な生命保険でありながらも高い財務力を維持していることが分かります。
かんぽ生命が潰れる時は日本沈没クラスと言われている理由
かんぽ生命が取り扱う経常収支が2兆2,000億円以上という状況下では、潰れる可能性がいかに低いか分かります。
経常利益と純利益も数百億円単位で推移しているので、超低金利政策を上回るマイナス金利政策により苦しい運用状況にありながら、安定した実績を残していることが素晴らしいです。
かんぽ生命は、郵政民営化により国営から民間へ移管された生命保険会社ですから、保有資産額が元々多いので大規模災害からの復興後であっても自己資本比率を下げずに済んでいます。
都市部を中心とした生命保険会社とは異なり、全国展開をしているからこそ大規模災害時の保険金支払い額が多いわけですが、それでもかんぽ生命は安心感があると評価されています。
巨大な資産があるかんぽ生命なら潰れる可能性がほとんどない
巨大な資産があるかんぽ生命は、全国の郵便局で取扱されているために、潰れる可能性が低い保険として知られています。
郵政事業民営化時に引き継いだ固定資産だけでなく、株式公開による資金調達が行われているものの、株式公開割合がさほど高くないために政府保有分を考慮すれば資金調達方法が豊富です。
他の生命保険を圧迫しないように、都市部での活動は比較的控えめに行われているので、地域に密着した営業を特徴としています。
身近な所に生命保険会社が無くても、郵便局なら全国津々浦々にあることから、地方の町村部であってもかんぽ生命加入者が多いです。
政府保証が無くなってもかんぽ生命は掛け金が高く潰れることはない
かんぽ生命が旧郵政省から分割民営化されて以降、潰れる心配がされていないことは、政府保証が無くなっても変わりません。
なぜなら、他の生命保険会社を圧迫しないように、保険商品の激安販売を行わないことにしているので、払込保険料が最安値となることが無いからです。
一定の利益が必ず出るように払込保険料が高めに設定されているので、必ずしもかんぽ生命が最もお得な生命保険とは限りません。
それでもかんぽ生命への加入者が多いことは、地方都市を中心とした郵便局による足を使った地道な営業が行われているからです。
顔見知りの担当者によるサポートがあるからこそ、かんぽ生命は息が長い生命保険会社と考えられています。
かんぽ生命が潰れる事態は考えにくい
かんぽ生命が潰れる事態は考えにくい理由として、格付け評価が各社共に高いだけでなく安定している点が挙げられます。
また、短期的にはソルベンシーマージン比率が常に1,100を超えていて短期支払余力が常に十分ある状態です。
かんぽ生命ならば、全国津々浦々郵便局が近くにあるので相談に困ることがありません。
近くに生命保険会社が無くても利用出来るからこそ、かんぽ生命が広く支持されているわけです。