学資保険に加入するなら払い戻し率の高いタイプにしようと考えることは自然なことです。
しかし、なぜ払い戻し率を高く出来ているのか、学資保険の仕組みを知らずに加入してしまうと思わぬ所で足をすくわれかねません。
学資保険の払い戻し率は運用期間が長いほど高い
学資保険の払い戻し率は、同じ保険であっても運用期間が長いほど高くなります。
なぜなら、学資保険は払い込まれた保険料を保険会社が運用して、満期の時に運用益を含めた金額を受け取る仕組みだからです。
最終払い込み時期から初回受け取りまでの間が長いほど、保険会社が預かり資産を運用できる期間が長くなるので、運用益の総額も大きくなります。
このため、10歳で払い込み完了した学資保険は、15歳で払い込み完了した学資保険よりも遥かに多額の満期額を受け取ることが出来ます。
運用益は、預かり資金と運用年数により最大化されるので、払込期間が早く運用期間が長いほど予定利率に基づく運用益も大きくなるわけです。
学資保険の払い戻し率を上げるためには付帯保障を無くす
学資保険の払い戻し率を上げるためには、付帯保障を無くしてしまう方法が最も効果的です。
払い込み保険料が同じならば、予定利率が変わらない限りは同じ運用益を見込めます。
運用益を含んだ総額から満期時に渡される教育資金を得られるので、付帯保障として子供の医療保障や契約者死亡時の育英年金を充実させるほど満期時に渡せる教育資金が減るわけです。
運用益に違いが無い以上は、付帯保障と教育資金を合わせた総額が同じである点を忘れてはなりません。
付帯保障を削れるだけ削った学資保険ほど、満期時の払い戻し率を引き上げられるわけです。
10歳迄に払い込み完了すれば学資保険の払い戻し率を上げられる
学資保険は10年間を満期としているタイプが多いので、払い戻し率を上げるためには運用期間を長くすれば良いことが分かります。
0歳加入ならば満10歳となった時点で払込完了となるよう早期に学資保険へ加入すれば、18歳になって初回受け取りまで払込完了から8年丸々運用期間に充てられるわけです。
最も早く払い込みが完了出来る10歳までに払い込み完了するよう学資保険へ早期加入すると、同時に運用期間を最大の8年確保出来ます。
10歳の時点で既に保険料払い込み期間が完了しているので、大学受験時に初回受け取りを迎えることが出来れば、大学入学金や授業料に充てることが可能です。
学資保険で払い戻し率を重視するならソニー生命の学資金準備スクエアが良い
払い戻し率を重視するなら、ソニー生命の学資保険として学資金準備スクエアが挙げられます。
超低金利政策が続いている状況下では、各社がマイナス金利政策の影響を受けて予定利率を引き下げている状況です。
ソニー生命は他社と比較しても104.4?108.0%という高い返戻率を実現しているので、これから学資保険加入を行うならば払い戻し率の高さを基準とした貯蓄性重視の学資保険が良いです。
高い払い戻し率を誇りながら、万が一両親が他界した際には払込免除特典がついてくるので、学資保険加入中に最後まで保険料払い込みが出来なくてもしっかり満期時には教育資金を受け取れます。
学資保険料を年払いすれば更に実質的な払い戻し率アップが可能
学資保険の払込保険料は、月払い・半年払い・年払いと3つのタイプから契約プランにより選べる払い込み方法が変わります。
払い戻し率を重視して考えるならば、年払いを選択すると月払いで支払うよりも保険料が割引になるので、実質的な払い戻し率が高くなるわけです。
保険会社にとっては年払いを選択してもらえれば事務作業量が月払いの1/12で済むことになるので、手間が掛からず保険料未納問題も起きにくく割引をしてもお釣りが来ると考えています。
そこで、学資保険の払い戻し率を最大化するならば、年払いで保険料を納めてしまうと良いでしょう。
学資保険の払い戻し率を高くする工夫をしよう
学資保険は、払い戻し率を高くする工夫を加入時に行えるので、比較して選ぶと良いです。
払い込み期間10年という点に違いが無ければ、0歳から払い込み開始することで払い込み終了を10歳と早期に完了させることが出来ます。
18歳になって初回受取時までの運用期間を長く出来るからこそ、払い込み保険料総額を丸々運用出来る期間を長く保った結果として高い払い戻し率を実現可能です。