学資保険は払込期間の短い方がお得なのでしょうか。
ここでは、学資保険の仕組みや返戻率について解説し、返戻率を上げる方法について詳しく説明していきます。
学資保険の加入時期・学資金の受取時期・支払期間・支払方法などにより、返戻率は変わるので、お得な方法を見つけて上手に利用してください。
学資保険は払込期間の短い方がお得?|学資保険の仕組み
学資保険とは、子どもの教育資金を準備するための貯蓄型の保険のことです。
毎月、決まった額の保険料を払い込むことで、子どもの成長に合わせた進学準備金や満期学資金を受け取ることができます。
契約者が亡くなった場合は、それ以降の保険料の払込は免除となり、保障は継続されて学資金を受け取ることができます。
学資金を受け取るタイミングは自由に設定できます。
大学入学時にまとまった満期学資金を受け取る方法や中学・高校・大学に入学する時にそれぞれ進学準備金や満期学資金を受け取る方法など、子どもの成長や家庭の状況に合わせて計画的に教育資金を準備することができます。
学資保険は払込期間の短い方がお得?|学資保険の返戻率
学資保険を選ぶ上で重要なポイントは返戻率です。
返戻率とは、学資保険に加入して払い込む保険料の総額に対して、将来受け取れる学資金の総額(進学準備金+満期学資金)がどれくらいになるかを表す数字で、その割合をパーセントで示しています。
例えば、払い込んだ保険料総額が100万円で、満期で受け取った学資金が110万円の場合、その返戻率は110%となります。
返戻率が100%を超えていると、払い込んだ保険料よりも多い学資金を受け取ることができます。
学資保険を中途解約すると、解約返戻金を受け取ることができますが、返戻率は100%を切り、払い込んだ保険料を下まわるケースが多くなります。
学資保険は払込期間の短い方がお得?|加入期間は長く
学資保険は加入する時期を早く、学資金を受け取る時期を遅くすると返戻率が上がります。
子どもの年齢が低いうちに加入すると、満期までの期間が長くなり、月々の保険料は安くなります。
家計の負担を抑えながら教育資金を準備することができます。
契約者の年齢が高いと万一のリスクが高まるため、保険料は高くなります。
また、子どもが7~9歳位になると加入できなくなる学資保険もあるので、加入は早ければ早いほど良いと言われています。
学資金を受取るタイミングは、複数回受け取るよりも遅い時期にまとめて受け取る方が、保険会社に預けておく期間が長くなり、返戻率は上がります。
学資保険は払込期間の短い方がお得?|払込期間は短く
保険料の払込期間を短くすると、返戻率は上がります。
通常の場合、18歳満期の学資保険であれば、18年にわたって毎月保険料を支払います。
この払込期間を15年や10年と短くすると、払込保険料の総額は安くなります。
保険会社としては払込を早くしてもらうと運用する金額が増えるので、はじめから保険料の割引をしています。
払込期間を短くして総額の保険料が安くなっても、受け取る学資金は同じなので返戻率は上がります。
また、10歳までに保険料の支払いが完了すると、学費のかかる中学や高校などの時期に保険料の負担がなくなるというメリットもあります。
ただ、払込期間を短くすると、月々の保険料は高くなるというデメリットもあります。
学資保険は払込期間の短い方がお得?|払込はまとめて
保険料の払込はまとめて行うと返戻率が上がります。
保険料の払込手数料は保険会社が負担しています。
払込回数を少なくすると、手数料の発生が少なくなり、その分が保険料に反映されて安くなります。
最もお得な払込方法は一括払いで、次に年払い、次に月払いとなります。
払込回数が少なくなるほど払込総額が安くなり、返戻率は上がります。
一括払いは将来の保険料もまとめて全額一括で払い込む方法です。
まとめて払い込むと保険会社の運用期間が長くなり、保険料の割引が大きくなります。
年払いは契約月に一年分の保険料を払い込む方法です。
月払いよりも保険料は安くなり、返戻率は上がります。
また、一括払いのように一度に高額な保険料を払い込む必要がなく、負担が小さいのもメリットです。
学資保険は払込期間の短い方がお得?|まとめ
学資保険は子どもの教育資金を準備するための貯蓄型の保険です。
契約者が亡くなった場合は、それ以降の保険料の払込は免除となり、保障は継続されて学資金を受け取ることができます。
学資保険を選ぶ際には返戻率が重要です。
返戻率が高いと、将来受け取れる学資金は大きくなります。
返戻率を上げるには、3つの方法があります。
1つ目は、加入する時期は早く、学資金は遅い時期にまとめて受け取る方法。
2つ目は払込期間を10年・15年などに短くする方法。
3つ目は一括払い・年払いなどで払込回数を少なくする方法です。