KFG学資保険についてご説明します。
学資保険を検討している方なら一度は耳にしたことがある商品としてKFG学資保険という商品があると思います。
高い返戻率と安全性を謳っているので、魅力的に思われますが、こちらの商品は注意が必要です。
KFG学資保険とは
KFG学資保険は、菊池ファイナンシャルグループによって販売されている金融商品です。
学資保険と銘打っていますが、内容としては外貨建ての投資信託と考えたほうがいいでしょう。
資産を集めて、ファンドマネージャーにより運用され、その利益が保険金となります。
ですので、学資保険の一般的な特徴とは違う商品です。
契約者が死亡したときの保険料の免除などはなく、外貨建てのため為替レートの変動を受けやすく、満期のタイミングによっては大きなリスクを伴う商品です。
そして元金保証もないので、目減りするか利益を生むかは大きくその時の状況で変わってきます。
KFG学資保険の特徴
このようにKFG学資保険の特徴としては、次のような点があります。
最も大きな魅力は、通常の学資保険と比べて圧倒的な返礼率の高さを誇るということです。
200%以上にもなると言われるのは、群を抜いています。
逆に怪しい商品なのではないかとも言われています。
それは、このSTI学資積立プランは基本的には金融商品ですので、保険機能がありません。
ですので、返礼率が高くなるとからくりです。
積立金の運用は、カナダドル建てなので、主にカナダ国債を中心に複利の非課税地域で行われています。
カナダは比較的安全度の高い経済をキープしていますので、金融商品としてのリスクは少ないです。
KFG学資保険の注意すべき点
特に次のような点には注意しておくようにしましょう。
一つ目は、保険ではなく、あくまで投資信託なので、契約者の契約者の死亡保障などはないということです。
保護者の方が亡くなった時の保険金の免除もありません。
そして、途中で解約すると元本割れします。
また米ドルとカナダドル建てなので為替リスクもあります。
もし子供が進学しない場合は、保険受取りができません。
このように広告では、高い利回りや返戻金を謳っていますが、それだけリスクも高く、いろいろデメリットも多い金融商品です。
そのため、学資保険というよりは投資信託として考えておいたほうがいいです。
かなりリスクを伴う戻ってこないこともあるKFG学資保険
国内の学資保険でも、目減りしてしまう商品はありますが、KFG学資保険の場合、最悪かなり少なくなってしまったり、全く保険金が降りてこないことさえあるので、十分な注意が必要です。
例えば、契約時に返戻金が確定しないので、ファンドマネージャーの運用成績が悪ければ、受け取る金額は半分、あるいはそれ以下になるという危険がないわけではありません。
確かにカナダ国債は、かなり安全性が高い方にはいるので、格付けAAAとなっており、リスクは低いです。
ですが、そういった安全性の高い商品でも、やはり暴落や世界不況などのようなことが起こらないともかぎりません。
KFG学資保険は将来のリスクに備えられない
そしてKFG保険のもう一つの大きなデメリットは、将来のさまざまなリスクや、進路、全てに対応していないということです。
KFG学資保険は、子どもが進学しなかった場合は学資金が全く受けれず、解約した場合の返戻金は7割程度となってしまいます。
大学、短大、専門学校、海外の語学学校などが対象となりますが、職業に関する学校や予備校は不可です。
22歳までは、他の子供に振り替えも可能ですが、一人っ子であれば権利を譲ることができません。
このように、子供の将来が決まっていないうちから、将来に備えてかけるというような保険ではないということがお分かりいただけたと思います。
KFG学資保険にはよく注意しておこう
最近は、KFGは海外会社であり取引が日本の法律で保護されないうえに、KFG自体が無登録で金融商品取引を行っていたとして関東財務局から警告を受けているとい報告もあり、かなり用心が必要です。
もちろん、学資保険ではなく、投資信託のような金融商品として購入するという考えであればいいのですが、子供の将来のために入る保険としては不安要素が大きいです。