第一生命のお宝保険について解説します。
お宝保険とは、一般的に80年代、90年代などいわゆるバブルが崩壊する前の景気が良い時代の定期で、その時の固定金利が採用されているので、昨今のような低金利時代の保険に比べると格段によい金利だということです。
第一生命のお宝保険
第一生命のお宝保険としては、パスポート21という保険があります。
パスポート21は、当時は第一生命の主力商品でした。
1999年の販売終了までは、比較的安定的な人気がありましたが、その後、定期付き終身保険は、保険料が高くなり、割高感があるという悪評の的になり、廃止されることになりました。
このような定期付きの終身保険は、主契約者の終身死亡保険が多額についていて、さらに定期死亡保険、医療保険など、いろいろな保険がこみこみになっていて、一見お得のように見えて、実は使わない部分が多いことが悪評の原因となりました。
第一生命のお宝保険の見直しはすべき?
ですが、なぜか保険の外交員の人にこの保険の見直しを求められた、という方は意外と多いかもしれません。
実は、このようなお宝保険は加入者にとってはメリットが大きいのですが、保険会社にとっては暗黒の保険とも言われています。
貨幣価値が上がった昨今、この金利を払わなければならないとなるとかなりの負担が保険会社にかかってきます。
一斉に多くの方が保険を請求したら、まさに大手の保険会社の倒産問題などにも発展するようなことにもなりかねないので、保険会社は解約を躍起になってすすめています。
ですが、よく考えてみると、加入者にとってはまさに宝の持ち腐れにならないように、解約せずにしっかり持つところまでもっておいて、払い戻しを受ける方がお得です。
第一生命のお宝保険の見直しはすべきでない理由①
パスポート21のようなお宝保険派、主契約の終身保険の予定利率がとても高く設定されています。
加入して、放置しているだけでどんどん金利分が貯まっていく定期保険のような存在です。
当時の金利は、平均的に5%以上ありましたので、今では考えられない高金利です。
ですのでこの主契約の終身保険はできる限り継続すべきです。
将来、現金が必要になった時に定期預金のようなつもりで保有しておくのがよいですよ。
このようなお宝保険を解約してしまうと、場合によっては解約手数料を取られたり、金利が適用されない、返戻金がが元本金額もどってこないこともあります。
第一生命のお宝保険の見直しはすべきでない理由②
主契約の終身保険の保険料は途中で上がることはありません。
そのため、例えお金の価値が上がったとしても契約時の金額が適用されます。
特約の定期保険の保険料は、一定期間毎に更新されて、増えてきことはあるのですが、更新する時は、保険料率で保険料が算出されるので、定期保険の部分は変更されません。
ですので、お金の価値が高くなっても、そのままの金額となります。
このように、お宝保険は金利が良いだけでなく、定期の部分の払込金額は変更されませんので、二重でお得です。
こういう商品は、保険会社にとっては本当にうまみがないので、解約を勧められるのはそのためです。
第一生命のお宝保険はこんな時は解約もあり?
もし、現在子育て中で、収入保障保険に新規加入したい場合、解約するのも一つです。
定期保険は、子育て中の若い家庭の大黒柱に万が一のことがあった場合、遺族が高額な保険金を受け取ることができるようにという目的で加入されます。
このような場合は、保険金を一括でしか受け取れない定期保険よりも、保険金を分割で受け取れるという点で、定期保険のほうがお得なことも有ります。
背に腹はかえられないではないですが、これからお金が必要で、満期までにどうしても分割で受け取りたいという場合は解約も余儀なしの場合もあります。
ただし、返戻金の戻りが良いギリギリのタイミングまで保持しておくことをお勧めします。
第一生命のお宝保険の満期返戻金は受け取りについて
このようなお宝保険の返戻金の受け取りのポイントしては、できるだけ不要なものを先にカットしてしまい、払いを少なく、負担がすくなくなるようにしておいたうえで、定期保険だけをギリギリまで残す。
これが最も効率的な返戻金の受け取り方です。
途中で見直しが出来る部分はドンドン見直して、あまり使わない部分は削ってしまうのも一つです。