がん保険は子宮内膜症があるからといってがん保険への加入には直接影響がありません。
なぜなら、子宮内膜症は一度発症すると完治が難しいと考えられていますが、閉経に伴い痛みや腫れといった症状は無くなる良性の病気だからです。
では、子宮内膜症があっても全てがん保険への加入が認められるのでしょうか。
なぜがん保険は子宮内膜症は加入に影響が低いのか
子宮内膜症は、初潮から閉経までの期間のみ発症する可能性がありますが、がん保険審査に影響が低いとされています。
なぜなら、子宮内膜症は本来子宮内のみにしか存在しないはずの子宮内膜組織が、卵巣・腹膜・ダグラス窩といった部位で増殖と剥離を繰り返す良性の病気です。
周囲の組織へ圧迫と癒着を引き起こすことがあるので、生理周期に伴い繰り返し痛みが襲う症状を伴います。
しかし、子宮内膜症はがんでは無いためにがんの既往症有りという評価にはならないので、がん保険加入審査時に告知事項として申告しておけば特に支障がありません。
がん保険と子宮内膜症の関係は保障内容に関わらないから影響が少ない
がん保険と子宮内膜症の関係は、がん保険の保障内容と直接影響が無いために多くの場合で無関係とされています。
栄養状態が良くなり初潮が早まり閉経までの期間に訪れる生理回数が多くなったことは、出産回数が少ないことも影響しています。
晩婚化と高齢出産者が増えたことにより、妊娠に伴い生理が止まる期間がほとんど無いまま閉経に向けて期間が経過する人も少なくありません。
がん保険がカバーする範囲は、悪性新生物が大半であって特約により上皮内新生物を一部保障内容とするケースがあります。
子宮内膜症が悪化して入院するケースであっても、がんが発症したことにはならないのでそもそもがん保険適用対象外です。
がん保険は子宮内膜症が完治していなくても加入出来る
子宮内膜症は、一度発症すると外科的手術を行い切除しない限りは生理周期に伴い繰り返し症状が出てしまいます。
通常は痛みを緩和するだけの対処療法を行うので、完治はしていないものの良性の病気なためにがん保険への加入は多くの場合で可能です。
がん化する恐れが無いと判断される子宮内膜症については、完治していなくても告知事項として申告さえしていればがん保険加入に問題ありません。
医療保険や生命保険では、入院保障を付ける必要があるために子宮内膜症があると加入拒否をされることが多いですが、がん保険は保障内容ががんによる治療に限定されているので影響が無いわけです。
がん保険への加入が断られる子宮内膜症は1つだけ
がん保険への加入が断られてしまう子宮内膜症は、精密検査を行う必要があるものの卵巣に出来る卵巣チョコレート嚢胞のみです。
ガン化するリスクが0.7%あるために、保険会社により部位不担保という条件付きでがん保険への加入を行うかどうか判断されます。
がん化に注意する水準となるためには、卵巣チョコレート嚢胞のサイズが直径10cm以上または年齢が40歳以上の場合です。
どちらにも該当しない範囲内ならば、がん保険への加入に問題ないとされることが多いので、告知事項として保険会社へ申告して精密検査を受けて判断してもらう必要があります。
がん保険は管理可能な子宮内膜症だからこそ加入出来る
子宮内膜症ならばがん保険加入に際して影響が少ない理由として、子宮内膜症細胞が子宮外に出来る部位により検査を行った上で症状を管理出来るからです。
卵巣チョコレート嚢胞であっても定期的な経過観察を行うことで、がん化リスクを最小限に留めることが出来ます。
対処療法として痛みを除去する処方が行われるので、生理周期に合わせて定期的に医師の診察を受ける機会があるわけです。
がん保険は、がんリスクを基にした加入可否を判定するので、医師の経過観察を受けられる管理可能な子宮内膜症ならぱ問題ない良性の病気として考えられています。
がん保険への加入は子宮内膜症を告知すれば支障が無い
がん保険への加入は、告知事項として子宮内膜症を保険会社へ届け出ておくことにより大半は影響がないものとして判断されます。
なぜなら、卵巣チョコレート嚢胞以外の子宮内膜症は、ガン化リスクがほとんど無いためにがん保険の保障内容に影響しないからです。
卵巣チョコレート嚢胞ならば、定期的な医師の診察を必要とするので管理された状況下で医師によるリスク管理がされています。