死亡保険の限定告知型とはどういった保険なのでしょうか。
これから死亡保険への加入を考えている方にとっては、ぜひ知っておきたいことですよね。
そこで、今回は、死亡保険の限定告知型(または引受基準緩和型とも言います)についてや、評価の高い限定告知型の死亡保険についてまとめていきます。
死亡保険の限定告知型とは?どのような保険?
「限定告知型(引受基準緩和型)の死亡保険」とは、一体どのような保険なのでしょうか。
保険は、加入したいと思っていても、誰でも加入できるものではありません。
必ず、自分の健康状態を告知することが求められ、それが保険会社の条件を満たさなければ加入できません。
そのため、これまでの保険では、持病や既往症を抱えている方や、病気で通院・服薬をしているといった方は、健康上の理由で加入することができませんでした。
こうした理由で保険に加入できなかった方たちの要望に応えて、健康状態に関して告知する項目の範囲を限定して、保険への加入を引き受ける基準を緩和した保険が、この「限定告知型(引受基準緩和型)の死亡保険」になります。
CMなどで「持病があっても入れる保険」というフレーズを耳にした方も多いかもしれませんね。
死亡保険の限定告知型とは?そのメリットは?
それでは「限定告知型(引受基準緩和型)の死亡保険」のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
やはり、一番のメリットは、入院や病気の既往歴についての質問が、他の死亡保険に比べて限定されて、引き受け基準が緩和されているため、持病や、過去に通院や手術の経験があったとしても、加入することができることです。
健康に不安がある方だからこそ、一層、万が一の自分が死亡した際に備えたいと考えていると思います。
そうした方たちが、残された家族の経済的なリスクに備えられるというメリットがあります。
さらに、保険によっては病状が悪化した際に、前払いの保険金や給付金が支払われる場合もあり、それもこの保険のメリットです。
死亡保険の限定告知型とは?注意点は?
限定告知型(引受基準緩和型)の死亡保険は、これまで保険への加入を諦めなければならなかった人も加入することができ、病状が悪化した場合の保障がついているものもあるなど、メリットもありますが、注意点ももちろんあります。
やはり一番の注意点と言えるのは、基準が緩く加入しやすい分、他の保険に比べて保険料が高くなっていることです。
さらに、保障内容についても、他の保険に比べて限定的になっていることがあります。
そのため、限定告知型(引受基準緩和型)の死亡保険に加入する際には、かかる保険料と自分の収入や毎月の生活費、貯蓄に充てるお金などのバランスをしっかり検討すること、そして保障内容をしっかり確認することが重要です。
死亡保険の限定告知型とは?評価の高い限定告知型の死亡保険①
続いて、評価の高い限定告知型(引受基準緩和型)の死亡保険についてです。
まず、オリックス生命の「新RISE Support(ライズ・サポート)」が挙げられます。
この保険では、次の4つの告知項目が「いいえ」であれば申し込むことができます。
- 最近3ヵ月以内に、医師から入院・手術・検査をすすめられたことがあるか。または、現在入院中か。
- 最近3か月以内に、がんまたは上皮内新生物・慢性肝炎・肝硬変で、医師の診察・検査・治療・投薬をうけたことがあるか。
- 過去2年以内に、病気やケガで入院、または手術をうけたか。
- 過去5年以内に、がんまたは上皮内新生物で入院、または手術をうけたか。
死亡保障は一生涯で保険料も一定です。
ただ、最初の1年間は保障額が50%に削減されます。
また、掛け捨てではなく解約払戻金があるタイプとなっています。
さらに、余命6カ月と診断された場合には、生存中から前払いで保険金がおりてきます。
死亡保険の限定告知型とは?評価の高い限定告知型の死亡保険②
次に紹介するのは、メットライフ生命の「終身保険 ずっとスマイル」です。
引受基準緩和型保険のパイオニアともいえるメットライフ生命のこの保険は、以下のたった3つの告知項目が「いいえ」であれば申し込むことができます。
- 最近3ヵ月以内に受けた医師による検査、検診または診察で、「入院または手術」または「ガン(悪性新生物または上皮内新生物)の疑いでの再検査・精密検査」をすすめられたか。
- 過去1年以内に、病気やケガで入院や手術を受けたか。
- 過去5年以内に、以下①~③の病気と新たに診断されたこと(再発や転移を含みます)や、入院や手術を受けたことがあるか。
①ガン(悪性新生物または上皮内新生物)
②肝硬変
③統合失調症、アルコール依存症、認知症
この保険も、2年目から保障額が満額おりてきて、解約返戻金があります。
また、余命6カ月と診断されると、生存中から前払いで保険金を受け取ることができます。
死亡保険の限定告知型とは?まとめ
ここまで、限定告知型(引受基準緩和型)の死亡保険についてまとめてきました。
持病や入院・手術歴があっても加入することができるというのは、何らかの病気を抱えながら長生きする時代を生きる私たちにとって強い味方であると言えます。
これから加入を検討している方は、ぜひ、参考にしていただいて、ご自身のニーズにぴったりの保険を見つけてくださいね。