第一生命の学資保険は元本割れすることで有名ですが、なぜ返戻率を下げているにも関わらず加入希望者が多いのか疑問に思う人が多いでしょう。
なぜなら、第一生命の学資保険は貯蓄預金とは異なりあくまでも子供の将来に備えた保険という性質を重視しているからです。
第一生命の学資保険は元本割れ前提の保険
第一生命の学資保険は、元本割れ前提の保険として設計されています。
こども応援団をA型、MickyにはB1型・B2型・C型と3種類あるので全体として3系統に分かれている状態です。
最も返戻率が高いC型であっても100%ギリギリという状況下では、他社が掲げる110%の返戻率とは大きな差と考えられます。
第一生命で多く販売されているA型とB2型では、確実に元本割れを起こしているにも関わらず高い人気を誇っているのは、あくまでも貯蓄性がある保険という認識だからです。
契約者である親に万が一のことがあった時に、子供の教育資金確保を目指しているので保障内容が充実している分だけ元本割れしても不思議ではありません。
第一生命で学資保険の元本割れが起きるのは保障の充実度による
第一生命で学資保険の元本割れが起きるのは、払込免除保障と育英年金という2つの保障に加えて、契約者に万が一のことがあった時の保障にも重点を置いています。
両方共に付帯されていないC型ならば、他社の方が充実していためにほとんど選択されませんが、B1型には育英年金が付いていてB2型には育英年金無しという違いで区別しているわけです。
契約者に万が一のことがあった事態に対して、どこまで子供の教育資金を確保出来るかという点を重視しているので、保険としての機能を充実させた結果が元本割れ度合いにバラツキが出る原因となっています。
第一生命の学資保険ごとに元本割れ度合いは3タイプある
元本割れ度合いは、第一生命の学資保険ごとに3タイプありますが、最も元本割れが激しいこども応援団A型は18歳満期と22歳満期を選べます。
15歳時点での返戻率は50%と圧倒的に低い代わりに、契約者である親が死亡または重度の後遺症になっていなくても、所定のがん・総卒中・心筋梗塞といった3大疾病に罹患した場合についても保障可能です。
MickyのB型ではあくまでも契約者が死亡または重度の後遺症が残った場合のみ、所定の保険金支払が行われる点で違いがあります。
保障の範囲が最も広いA型の元本割れ度合いが高くなるわけです。
第一生命の学資保険こども応援団A型は特に元本割れが大きい
第一生命の学資保険こども応援団A型は、特に元本割れ度合いが大きいとして知られています。
契約者に万が一のことがあった時の払込免除特典が付いているだけでなく、育英年金も付帯されていて、実際に契約者が死亡または重度の後遺症が残らなくても三大疾病に罹患すれば保障対象となるほど範囲が広いです。
満期となる18歳または22歳まで待たずに、15歳で受け取ると返戻率が50%と低くなってしまうものの、契約者である親に異変があった時に対応出来る保障力に魅力があります。
いつどのような形で親に異変が発生するか分からない保険としての本来の機能を第一生命の学資保険では重視しているわけです。
第一生命の学資保険は元本割れしてでも保険としての機能を重視している
第一生命の学資保険は、元本割れ前提として加入すれば、保険としての機能性による違いでプランを選べます。
払込免除特典・育英年金の有無・満期時期・契約者に対する保障範囲という4つのポイントを比較して選べば、貯蓄性は持っているもののあくまでも学資保険という認識となるでしょう。
返戻率を重視した他社学資保険は、あくまでも投資商品としての意味合いが強いですが、第一生命の学資保険はあくまでもこどもの成長を見守り将来の教育資金に備えるという学資保険本来の役割を重視しています。
元本割れが分かっていても加入者が多い理由は、学資保険が保険商品だと理解した上で加入しているからです。
第一生命の学資保険は元本割れ度合いを確認して加入しよう
第一生命の学資保険は、こども応援団A型が最も多く元本割れしますが、同時に保障範囲が広いことで知られています。
MickyB型・C型と様々なプランが用意されているので、必要な保障範囲と元本割れ度合いを見極めた上で、加入者が望む保障内容の学資保険に加入すれば良いわけです。
学資保険に対して貯蓄性のみを追求せず、将来のこどもに対する教育資金を確実に確保する狙いだからこそ、第一生命の学資保険は人気を保っています。