医療保険へ即日加入したいと思っても、かつては申込みから実際に保険が適用されるまでには1ヶ月から数ヶ月のタイムラグが発生していました。
なぜなら、保険会社の社内手続きが全て終わり、保険料の払込が確認されるまで手作業で行っていたからです。
しかし、医療保険に限っては、近年新しい手法により即日加入を採用する保険会社が増えています。
医療保険の即日加入が難しかった理由
医療保険は生命保険やがん保険とは異なり、即日加入を希望する人が少なくないタイプの保険です。
しかし、医療保険で即日加入が難しかった背景として、加入審査を行う際に申込みと告知内容に沿った診察証明の提出が必要な上に窓口形式の払込保険料納入方法に原因がありました。
インターネットとクレジットカードが急速に普及した状況は、まだ10年前後しか経過していないために、少なくとも口座振替による初回保険料引き落としがあって初めて保障開始とする保険会社が少なくありません。
全ての保険会社がダイレクト販売をしているわけではなく、代理店を通した販売方法を採用している所ほど、保険会社による入金確認が遅くなります。
医療保険の即日加入を実現するための取り組み
医療保険の即日加入を実現するためには、保険会社が直接保険料の払込方法をオンライン決済出来るシステムが必要でした。
いち早く口座振替手続きをオンラインで行えるようにしたソニー生命は、医療保険について入金確認を待たずに後払い決済による保障開始を実現しています。
従来は保険金の払込が保険会社側で入金確認出来た日付を即日加入時の責任開始日としていました。
しかし、ソニー生命では敢えて申込みと告知事項及び診察結果を提出した時点で責任開始日としたわけです。
実際に加入意思があり、必要書類も揃えているならば、いち早く加入して保障開始出来た方が医療保険の乗り換えも早く進みます。
医療保険で即日加入を希望するなら1Pキャッシュレスを選ぼう
医療保険で即日加入を希望するなら、1Pキャッシュレスと保険会社同士で呼んでいる方法で手続きを行える医療保険を選ぶと良いです。
「責任開始日に関する特約」を医療保険契約時にオプションとして希望することで、保険会社が保険引受を承諾した時点で責任開始日をスタートさせることが出来ます。
初回保険料の払込有無を確認する前に医療保険の適用を行うわけです。
キャッシュレス決済を使うかどうかではなく、あくまでも責任開始日に関する特約を結んで適用させるかどうかで1Pキャッシュレスの適用有無が決まります。
1Pキャッシュレスを選ぶ際には、責任開始日がいつになるのか必ず確認しておくと良いでしょう。
医療保険に即日加入するための条件とは
医療保険に即日加入するためには、1Pキャッシュレスを適用可能な保険会社であることが重要です。
申込書提出・健康診断と告知書を保険会社へ提出という2つの条件を満たせば、初回保険料の入金を待たずに保険会社が医療保険引受を承認した日付を責任開始日としてスタートします。
満期日が近い他社医療保険からの切り替えを希望する際には、医療保険が適用されない空白期間を無くすために1Pキャッシュレスを選ぶ人が多いです。
多くは更新案内の内容に納得出来ずに医療保険を乗り換えようと考えた人から支持されており、医療保険は掛け捨て型が多いからこそ積極的な乗り換えを行えます。
医療保険に即日加入してもがん保険では責任開始日が異なる
即日加入手続きを行っても、医療保険とがん保険ではそもそも責任開始日が異なります。
医療保険ならば1Pキャッシュレスに対応した保険会社と契約して、責任開始日に関する特約付きで契約すれば即日加入を容易に実現可能です。
一方、がん保険の場合には責任開始日は保険会社が承諾後90日の待機期間を終えてからとなります。
なぜなら、がん保険の場合には既にがんの自覚症状があるにも関わらず、最初からがん保険の適用を受けるために病気を隠して加入する人がいるからです。
保障内容と命の危険が一体になっているからこそ、がん保険は詐欺的な適用を試みようとする人が出てしまうために責任開始日が90日経過後となるわけです。
医療保険は必要な時に即日加入出来る仕組みが整いつつある
医療保険は、必要な時に即日加入出来る仕組みが保険会社とオンライン手続きの普及によりダイレクト販売を中心として整備されつつあります。
実際に医療保険の即日加入をどこまで認めるのかは、各保険会社の方針次第となるものの、オンライン手続きを積極的に利用したいと考える人が多ければ普及すると見込まれています。
1Pキャッシュレス対応の保険会社の中から医療保険を選べば、即日加入も可能です。