UAゼンセンの医療保険はどのようなものでしょうか。
UAゼンセンの共済制度の一つである医療共済の特徴・加入条件・メリットなどを説明します。
また、保険会社が提供する一般的な医療保険との違いについても解説しますので、医療保険の加入や変更を検討している人は是非チェックしてください。
UAゼンセンの医療保険とは?共済と保険の違い
共済とは協同組合などの団体が運営している保険の仕組みです。
代表的なものに全労済・都道府県民共済などがあります。
一方、民間の保険は保険会社が運営主体となっています。
共済に加入するには組合員になる必要がありますが、民間の保険は誰でも加入できます。
両者では用語の違いがあり、民間の保険での「保険料」が共済では「掛金」、「保険金」が「共済金」となります。
共済は民間の保険と違い営利目的でないため、掛金(保険料)が安い、割戻金(配当金)があるなどのメリットがあります。
しかし、共済は掛金が安い分、保障額は民間の保険に比べると少ない金額であり、備えの面では不十分かもしれません。
UAゼンセンの医療保険とは?UAゼンセンの共済制度
UAゼンセン(全国繊維化学食品流通サービス一般労働組合同盟)は、日本最大の産業別労働組合です。
組合員の業種は、繊維・衣料・医薬・化学・エネルギー・食品・流通・サービス・福祉・医療産業・派遣業・業務請負など多岐に渡ります。
UAゼンセンの共済制度は、組合員とその家族を対象に組合員の福祉向上と相互扶助を目的としています。
営利を目的とせず、安い掛金で大きな保障を受けることができ、剰余は内部に還元されます。
組合籍を離れても共済制度の継続が可能です。
共済ラインナップは、
- 生命共済
- 医療共済
- 長期休業保障共済
- 住宅あんしん共済
- 年金共済
などがあり、生活のリスクに備えることができます。
UAゼンセンの医療保険とは?UAゼンセンの医療共済
UAゼンセンの医療共済は、入院・手術・放射線治療・ガン診断・先進医療・死亡または高度障害などの給付金や遺児年金・遺児入学祝金などの基本保障があります。
加入タイプは10型と5型があり、10型の方が掛金が高く、手厚い保障となっています。
掛金は年齢区分で金額が分かれ、年齢が上がるほど高くなりますが割安です。
例えば、30~39歳の掛金月額は10型2,400円、5型1,200円です。
基本保障には特約保障を付けることができ、休業保障特約・ガン診断給付金(上乗せ)特約・女性医療特約の3種類があります。
医療共済に加入できるのは、満65歳未満の組合員本人およびその家族で、80歳まで更新が可能です。
退職後も福祉共済会の加入により共済を更新できます。
UAゼンセンの医療保険とは?UAゼンセンの医療共済のメリット
UAゼンセンの医療保険には数々のメリットがあります。
入院は初日から365日まで保障されます。
日帰り入院可能で、入院通算限度日数はありません。
休業保障特約を付帯すると、自宅療養5日目から入院と通算で365日まで保障されます。
ガン診断給付金がセットになっていて、初めてガン(悪性新生物・上皮内新生物)と診断された時に給付されます。
ガン診断給付金(上乗せ)特約を付帯すると、ガン診断給付金にさらに100万円の上乗せが給付されます。
初めてのガンの他、再発・転移ガン、別の新たなガン全てが対象です。
ガンになった人も治癒・寛解すれば加入することができます。
ガンを含む成人病(糖尿病・心疾患・高血圧性疾患、脳血管疾患)は給付が2倍になります。
全額自己負担となる先進医療技術料が1回につき2,000万円限度で保障されます。
UAゼンセンの医療保険とは?一般的な医療保険との違い
UAゼンセンの医療共済は性別や年齢に関係なく固定された保障となっていて、医療保険のように個々のライフプランに応じて保障内容をカスタマイズすることができません。
掛金の安さはメリットですが、その分保障額は少額であり、手厚い保障が受けられず、備えの面では不足するかもしれません。
加入できる上限年齢と保障を受けられる年齢が限定的な定期保障タイプであり、終身で入りたい人には向いていません。
保障内容をシンプルにしたい場合は医療共済、自分なりにアレンジしたい場合は一般の医療保険を選ぶのが良いでしょう。
終身型の医療保険をベースに子供が独立するまでは医療共済を上乗せする形も有効です。
UAゼンセンの医療保険とは?まとめ
UAゼンセンの医療共済は満65歳未満の組合員本人とその家族が加入でき、80歳まで更新が可能です。
掛金が安いことがメリットですが、保障は比較的少額です。
保障内容はカバーする範囲が多く充実していますが、カスタマイズすることはできません。
保障内容をシンプルにしたい場合は医療共済、アレンジしたい場合は保険会社の医療保険を選ぶのが良いでしょう。
終身型の医療保険をベースに子供が独立するまでは医療共済を上乗せする形も有効です。