死亡保険を検討する際には、いつから加入すべきか悩む人が少なくありません。
なぜなら、死亡保険は残された家族のために加入する保険であって、自分が受け取れるのは付帯する入院給付金や手術一時金程度に過ぎないからです。
死亡保険にいつから入るかは人生設計による
死亡保険にいつから入るかは、家族構成やこれからの出世を含めた人生設計による所が大きいので、一概にいつ入れば良いかという明言は出来ません。
背景として、死亡保険はあくまでも残された家族の生活が立ち行かなくなるために加入する保険であって、天涯孤独な独身が入るタイプの保険では無いからです。
また、両親を受取人として加入する場合には、終身保険タイプとすると途中で受取人が先に他界する可能性があるので、受取人変更の届け出が後から必要になります。
一概に死亡保険といっても、保険期間が定められた定期保険と保障が一生涯続く終身保険では死亡保険の考え方がそもそも異なります。
定期タイプの死亡保険はいつから入れば良いのか
定期タイプの死亡保険は、いつから入れば良いのかという点がわかりにくい性質を持っています。
なぜなら、10年単位で満期を迎える定期タイプの死亡保険は、更新時の年齢により新たな保険料が変わるので、若い頃には払込保険料が安いものの定年間近になると急激に高くなるからです。
また、満期を迎えた時点で生きていることは望ましいことですが、満期後には払込保険料が一切戻らないので掛け捨て型の保険と考えて良いでしょう。
このため、定期タイプの死亡保険は、子供が成人するまでや住宅ローンを組むまでといった期間限定で加入すると安い保険料で大きな保障を得られます。
終身タイプの死亡保険はいつから入れば良いのか
終身タイプの死亡保険は、いつから入れば良いと悩んだ瞬間に即加入することが望ましいです。
なぜなら、年齢に応じて払込保険料が決まるので、若い時期に終身保険型の死亡保険に入れば払込保険料の月額負担が少なくなるからです。
払込保険料は貯蓄型らしく継続して積み増しされ続けるので、予定利率に基づく運用が行われた上で保障内容に反映されています。
更新時に保険料が上がることなく、保障内容も一定のまま推移するので終身タイプの死亡保険は年齢が1歳でも若いうちに加入すると毎月の負担額を最小限に出来ます。
定期保険とは異なり死亡保障が一生涯続くので、いざという時に助かる保険が欲しいと考えている人に向いているわけです。
死亡保険にいつから入るかは気になったタイミング次第
いつから死亡保険に入れば良いのか気になった時点で、既に死亡保険について調べたことに興味関心を持てる状態になっています。
死亡保険への興味関心が出たということは、守りたい家族が既に心の中にいると考えられるので、具体的に定期保険と終身保険のどちらにするか検討した上で加入することが望ましいです。
誰かに死亡保険への加入を勧められて入るよりも、自らが気になった保障内容を調べて比較した上で加入すれば、人生設計を見つめ直す良いキッカケとなります。
特定の年齢まで死亡保障が残された家族のために必要なら定期保険の死亡保険を選び、漠然と必要性を感じたなら終身タイプの死亡保険への加入時期です。
死亡保険にいつからどのタイプに入るかで保険料が変わる
死亡保険にいつからどのタイプに入るかで、大きく払込保険料が変わる点に注意しなければなりません。
定期タイプの死亡保険は、全く同じ保障内容であっても年齢により払込保険料が異なるので、若いうちに加入しておき子供が成人したりマイホームを購入して住宅ローン付帯保険でカバー出来るようになるまでの期間限定で加入すれば安上がりです。
一方、終身タイプの死亡保険ならば、払込保険料は積立のように保険会社内に預けた状態となるので、若いうちに加入しておけば毎月の払込保険料を抑えられます。
更新時にも保険料が上がることが無いので、一生涯の保障を定額払い込みを継続するだけで受けられます。
死亡保険にいつから入るか決める判断基準を明確にしよう
死亡保険にいつから入るか決める際には、いつまで死亡保障が必要なのかという点を明確にしておくと良いです。
一生涯の死亡保障が必要ならば終身タイプを選ぶことになり、特定の年齢までの加入のみで良ければ定期保険型の死亡保険へ加入すれば安上がりとなります。
必要な保障内容を必要な分だけ加入すれば良いので、死亡保険はいつからいつまで保障期間を得たいかで決めると良いでしょう。