イベント保険は不特定多数の人が出入りするので、どうやって保険をかけるのか不思議ですよね。
自動車保険や火災保険は契約の時に補償する車や人、家なんかを特定します。
でも、イベント専用の保険があるので、イベントを開催する予定のある方は要検討です。
イベント保険は不特定多数に対応できるの?|保険が必要な理由
イベントの開催にあたり、保険への加入は必須です。
イベントの開催で多数の人数が集まると、参加者同士がぶつかって怪我をしてしまった、参加者がアクシデントで他の人の荷物を壊してしまった等何かとトラブルが発生します。
怪我をすると治療費が発生しますし、物が壊れると賠償責任の問題になります。
場合によっては主催者側が責任を負うこともあります。
イベント保険は、主催者がそのようなトラブルに巻き込まれた際に効力を発揮する保険です。
イベント保険に加入しておくことで、参加者の治療費や賠償金等を保険金として受け取ることが出来ますから、高額な支払いが発生しても安心です。
イベント保険は不特定多数の人が相手でも契約できるのかを解説
不特定多数でも契約することはできます。
保険商品の中には、あらかじめ参加する人を特定し、その名簿を提出したうえで契約するタイプのものもあります。
しかし、不特定多数の人が参加するイベントでは、事前に名簿の提出等は不可能です。
ですから、そのような場合に応じた契約方法があるのです。
例えば参加者の見込み人数をもとに契約する方法、事前に契約だけを済ませイベント終了後に実際の人数を報告し保険料を支払う方法等、保険の契約方法は複数あるのです。
仮に不特定多数の人を補償しなければならない場合であっても、きちんと補償をしてくれます。
イベント保険は不特定多数の人を補償してくれるのかを解説
イベント保険はイベントに関わる人の怪我や賠償責任等を補償してくれます。
ここで言うイベントに関わる人とは、イベントに当日参加した人だけではなく、運営側のスタッフ等も含めることができます。
当日の運営ためだけに雇い入れたアルバイトなんかも補償の対象にすることができます。
よって、イベント保険が補償してくれる人の範囲は非常に広いことが分かります。
どのような事故に対してどの程度保険金を上限に支払うのか等は、契約時に決めます。
複数の事故が起こることを想定して高めの保険金額をかける等、金額は契約者が自由に決められます。
イベント保険は不特定多数の人だけを補償する保険なのかを解説
イベント保険には、主に3種類あります。
①イベントの参加者や観客の怪我等を補償するもの(例:参加者がイベントで提供された食事が原因で食中毒になった)
②イベントが原因で損傷した参加者等の財物を補償するもの(例:強風が原因でテントが倒れ、参加者が停めていたベビーカーが下敷きになった)
③悪天候が原因でイベント事体開催ができず、発生した損失(広告料、チケット代等)を補填するもの。
この3つに全て加入するのも良いですが、欲しい補償だけをピックアップして加入することもできますので、事前にどのような補償が欲しいかを明確にしておく必要があります。
イベント保険は不特定多数の参加者のために加入する保険料はいくら?どこの保険会社で加入できる?
参加者の人数、保険金額、イベントの開催期間、補償内容によって保険料は変わって来ます。
よって、あらかじめイベント内容をまとめたうえで保険会社もしくは保険代理店に相談し、見積もりをしてもらうのが良いでしょう。
イベント保険は、イベント開催直前では加入を断られる場合もあります。
例えば東京海上日動火災保険の興行中止保険は、契約期間を「イベントの開催予定日(初日)の3か月前から14日前の間で定めた保険始期日の午後4時から、保険のご契約時に予定されているイベントの終了日の午後12時(=24時)まで」と定めています。
損保ジャパン日本興亜、三井住友海上でも同様の興行中止保険が販売されています。
イベント保険は不特定多数の参加者のために入っておくことは、メリットがある
イベント開催にあたり、参加してくれた方が怪我をしたり被害に遭ったりしても運営側は何の責任も負わないというのは無責任な話です。
そんな姿勢だと、お客様はよりつきません。
とはいえ、起こったトラブルに何でもかんでも対処することは不可能です。
怪我や賠償のお金は一律で決まっているものではありませんから、事態が重いと何千万、何億というお金がかかることも可能性としてゼロではありません。
限られた予算で開催するイベントで、そんな高額なお金を支払う余裕はありますか?そんな予想外の出費に確実に対応するには、保険に入っておくのが最も安全策なのです。