保険に入らないで、貯金をしておきたいと考える人は少なくありません。
保険はもしものときに備えるものですが、もしものときに備えて自分自身で貯金をしておくという考えも、間違ってはいません。
しかしそのためには、詳細な計算を事前に行っておく必要があります。
保険に入らないで貯金をした場合のメリット
日本の保険は、決して安いものではありません。
保険のタイプによっては、年間で驚くほどの金額になることも珍しくありません。
仮にその保険料を貯金したと考えれば、驚くほどの貯金ができると言うことになります。
保険に入ることなく、自分でその分を貯金するメリットは、単純に貯蓄が向上することです。
その貯蓄を、もしものときに使用することができれば、保険は必要ないのです。
こうした考えを持っている人は少なくなく、毎月の保険料にかかるお金をしっかり貯蓄している人は、考えようによっては賢い人なのです。
しかし、もしものときをしっかりと考えた、緻密な計算が必要になります。
保険に入らないで貯金をした場合のデメリット
では、保険に入ることなく、その分を貯金に回した場合のデメリットはどのような場合でしょうか。
もしものときには、多額の出費が必要になります。
その多額の費用は、保険から支払われます。
もし、貯蓄をしていてその出費が足りないと言う状況になった場合には、確実にデメリットになります。
保険はかける保険料を上回る補償をしてくれることも珍しくなく、だからこそ保険の意味があると言う考えにもなります。
つまり、貯金額がもしものときに必要となる出費を下回っている場合には、結果的に保険に加入しておいた方が良かったと言う結論になるのです。
保険に入らないで貯金で賄う場合に必要になる貯金額
怪我をしたときには、どのくらいの治療費を考えておくべきでしょうか。
怪我の度合いにもよりますが、約120万円ほどの治療費があれば、さまざまな怪我に対応できます。
例えば毎月5千円の保険に加入していることをイメージすると、20年で120万円の保険料が必要になります。
つまり、イメージできる怪我が20年間に1度起こるかどうかがポイントになります。
こうした怪我のリスクは考えられないと言う場合には、間違いなくその保険料は貯蓄に回した方がメリットは大きくなります。
普段、どのような行動をしており、どのような趣味を持っているのかもポイントになります。
保険に入らないで貯金で高額医療を受けた場合
では、怪我ではなく高額な治療費が必要になる病気になった場合にはどうでしょうか。
例えば心筋梗塞になった場合には、医療費は200万円ほどが必要になります。
これは約15日間入院をしたことを想定した場合であり、さらに40日間ほどの入院が必要になれば300万円近くの医療費が必要になるかもしれません。
これだけの貯金を医療費のためにしておくことは、簡単なことではありません。
しかし、こうした病気のリスクがほとんどない場合は、結果的に貯金にしておいた方が良かったと言う結論に達します。
保険料は、つまりどのくらいのリスクを背負っているかが大きなポイントになるのです。
最終的に保険に入らないで貯金にしておくべきかの見極め
最終的に保険に入ることなく、貯金をすることでもしものときに備えるべきかの結論は、誰にも出すことはできません。
保険料は間違いなくトータルで考えた場合には、高額になってしまいます。
結果的に使用することがなかったと言う場合が多いのも、保険の特徴でもあります。
もし、それでも不安に感じる要素があるのならば、迷うことなく保険に加入しましょう。
しかし、どのような医療費にも対応できる十分な貯金額がある場合には、状況によっては保険に加入するよりは貯金に回した方がメリットは大きくなります。
リスクのバランスをしっかり考えることから、まずは初めてみましょう。
保険に入らないで貯金をする場合にはリスクから考える
トラブルを未然に防げる人は、賢い人です。
どのようなことでもリスクはあり、そのリスクを第一に考えることができる人は、賢い生き方ができます。
保険料を支払うか、その分を貯金に回すかの判断は、まずはリスクを先に考えて判断をしましょう。
リスクをしっかり洗い出し、そのリスクを回避できる方向性が見つかれば、どちらが自分にとって有利かが見えてきます。