生命保険証券を人に見せるのはよくないのでしょうか?生命保険証券には、さまざまな情報が掲載されているため、むやみやたらに他人に見せるべきではないとされています。
もしも、他人に生命保険証券を見られてしまった場合、どのような心配があるのでしょうか?今回は、生命保険証券の概要や書かれている個人情報、開示した場合のリスクについて解説していきます。
生命保険証券を人に見せるのはよくない?そもそも生命保険証券とは?
生命保険証券とは、契約している生命保険の詳しい内容が掲載された保険契約の証明書です。
そのため生命保険証券は、変更や解約といった各種手続きや保険金受給時に必要となる非常に重要な書面でもあります。
仮に生命保険証券を紛失してしまったとしても即保険が失効するわけではありませんし、保険会社に問い合わせることによって再発行も可能です。
近年では、ペーパーレス化が世界各地で叫ばれており保険証券もインターネット上から確認するという方式が一般化しつつあります。
アクセスに必要な情報さえ控えておけば保険証券を紛失したという事態を防ぐことができるので大変便利です。
ちなみに、仮に紙媒体の生命保険証券を紛失してしまったとしても即保険が失効するわけではありませんし、保険会社に問い合わせることによって再発行も可能です。
ただ、それが他者に渡ってしまった場合には注意が必要でしょう。
次章では、そもそも生命保険証券にはどのようなものが書かれているか見ていきましょう。
生命保険証券を人に見せるのはよくない?生命保険証券にはどんなものが書かれている?
生命保険証券には、まず証券番号が記載されています。
これは、保険会社から送られてくる手紙にも記載されていることがありますので忘却時には自身でもチェックすることができます。
生命保険証券には、その生命保険の関係者がだれかという保険契約構造が分かるようにもなっています。
たとえば、保険契約者名、被保険者名や保険金の受取人の名前、住所や生年月日、保険料や給付金の金額、どういった場合に保険金が受け取れるかなどが細かく記載されています。
ほかにも生命保険を契約した日や保障が開始された日(責任開始日)、保障期間や満期日などの情報も記載されているものになります。
生命保険証券を人に見せるのはよくない?生命保険証券は個人情報の宝庫
生命保険証券には、数々の個人情報およびかけている保険の内容と金額までが記載されていることが分かります。
そのため、これをむやみやたらに他人に開示するのは百害あって一利なしでしょう。
現在では、第3者が勝手に生命保険を解約して解約返戻金を不正に取得しないよう本人確認などが徹底されています。
とはいえ、仮に保険証券を紛失してしまった場合には、念のため保険会社に連絡をして無効手続きをお願いすると安心できます。
契約の印鑑も変更しておくのが無難でしょう。
もし他人に積極的に開示する時があるとしたら、保険を変更するときの相談として保険会社の人に見てもらうといったような機会に限られます。
生命保険証券を人に見せるのはよくない?生命保険会社の人になら見せてもいい?
もしも保険会社の営業さんに「ご相談にあたってまずあなたの保険証券を拝見させていただけませんか?」等と言われた場合にはすぐに提示しても問題ないのでしょうか?結論から言うと、あまりおすすめできません。
というのも、あなたの家族構成や保険組成の前提となる各種条件も知らないまま保険証券を見せても最適な保険プラン選びにはつながりにくいためです。
正しい順序としては、まずあなたの家族構成などを伝達して必要になる保障を選定してからの開示するのが一般的です。
保険料の値段ありきで保険内容を変更してしまうようなことのないよう注意しましょう。
(もちろん、それがあなたにとって最適な保険プランであれば話は別ですが)
生命保険証券を人に見せるのはよくない?生命保険会社の営業の常套手段
相手に保険証券を開示させるというのは生命保険会社の営業の常套手段となっています。
突然、「契約が成立した~の件で・・・」ですとか「生命保険の診断を行います」などと称して保険証券を持ち出させようとする場合があります。
ほかにも、アンケートや保険相談会への参加要請などさまざまな営業テクニックがあります。
その際にも、いきなり保険証券を開示するのではなく家族構成や将来起こりうる事象を勘案したのち、しっかりと自身の状況を保険会社担当者に把握してもらってから開示しましょう。
あなたの今の状況にあったプランを提案してもらってから開示しても遅くはありません。
生命保険証券を人に見せるのはよくない!
情報化社会のなかでどこから個人情報が流出しどう悪用されるか分かりません。
そのため不用意に他人に生命保険証券を開示することは自身や保険契約関係者にとって非常にリスクのある行為です。
生命保険証券は、必要のない場合には厳重に保管しておき、むやみやたらに持ち出さないように注意しましょう。
今後は、契約内容確認にアクセスできるIDやパスワードの管理も重要になってくることでしょう。
パスワードなどのメモを証券と同封したりパソコン内などには記述せずに、別々に保管するように心がけましょう。