生命保険で不安神経症でも入れるのでしょうか?不安神経症と診断された方は、生命保険に入れるのだろうかとお悩みになっているかもしれません。
不安神経症に限らず特定の疾患をお持ちの方は、生命保険に入れないことがあるので、今回は不安神経症の場合についてご説明します。
生命保険で不安神経症でも入れる?
まずこの問いに対する答えとしては、もし最近不安神経症と診断されいる場合は、生命保険や医療保険への加入は難しいと考えられます。
その理由としては、不安神経症を始めとする精神疾患をお持ちの方は、精神疾患が及ぼす2次的な疾患を被る場合が多く、保険のリスクの平等性の観点からよりリスクが高い人が同じ基準で保険に入ることが難しくなってきます。
場合によっては、完治と見なされれば加入できる可能性はありますが、もし少しでもそのリスクがあれば、加入を断られることがほとんどです。
ですので、不安神経症と診断された方は、残念ながら当面は加入できないということになります。
生命保険に入れないというけど不安神経症ってどんな病気なの?
不安神経症は、精神疾患の一つで、日常生活で極度の不安を感じやすく、大抵は根拠がはっきりしないことが多いです。
漠然とした不安や恐怖に襲われたり、過度な心配で行動できなくなります。
全般性不安障害とも呼ばれ、何か悪いことが起きるかもしれないと常に悪いことで頭がいっぱいになります。
事故がおこるかも、病気になるかも、失敗するかもといつもそういう思いに苛まれています。
このような極度の緊張状態が続くと、ストレスがたまり身体の疲れ、不眠、うつ、パニックなどさまざまな症状に繋がります。
次第に日常生活に支障をきたすようになり、就労や社会活動が出来なくなってきます。
生命保険で不安神経症の人が入れない理由
不安神経症の人が生命保険に入れないのは、大抵は不安神経症の方が精神疾患としてみなされるためです。
先ほどお話しましたとおり、精神疾患を患っている人は、心身にストレスが溜まりやすく、他の病気も罹患する可能性が高いので、このような方と健康な方が同じ基準で保険に入ることはリスクを平等に負うという保険の基本概念の観点から難しいのです。
また、ほとんどの場合は一度不安神経症にかかると、長期で患う人が多いので、一時的な病気といよりは、慢性的な疾患ととらえられます。
たとえ一時的に治っても、またぶり返すことが多いので、風邪や腹痛のような病気と同列には捉えられません。
生命保険は不安神経症の人にとって必要?
では、入れないということは分かったとして、入らなくてもいい、あるいは不要であると考えてもいいのでしょうか。
これは、人によってとらえ方が違うかもしれませんが、例えばある人は自分でそういった場合のために備えればいいと考えるかもしれません。
ですが、実際にはそう甘いものでもありません。
不安神経症の方も、ご家族がいらっしゃる方であれば、やはり1本は生命保険に入っておきたいと思われることでしょう。
また、医療保険も同様です。
医療保険は、特に期間中の病気や怪我を保障するものですので、不安神経症のかたにとっては特に必要性が高いのではないでしょうか。
生命保険に不安神経症の人が入るにはどうすればいい?
そのような不安を抱える方は、どうすればいいのでしょうか。
実は、希望を捨てることはありません。
不安神経症を一度発症してしまった方でも、完治すれば入ることは可能です。
完治とみなされるには、大体完治してから2年は必要だと言われていますが、この期間は保険会社によって違いますので、担当者の方との要相談になります。
おそらく加入申し込み後、審査が行われるはずです。
これには医師の診断書が必要になります。
それから、最近は精神障害をお持ちの方でも入れる保険が出来ています。
てんかんや知的障害者の方でも加入できる良い保険です。
生命保険に不安神経症の人が入る時に気を付けるべきこと
不安神経症をお持ちの方が生命保険に入るのに気を付けることとしては、一つは加入時に必ず申告するということです。
数年前に患ったのでもういいだろうと軽い気持ちで未報告で加入してしまうと、事実を偽ったとされ、保険金が下りないことも有りますので、かならず申告しましょう。
柔軟に対処してくれるところもありますので、まずは担当者への相談が大切です。