右脚ブロックと診断されても生命保険加入はできるのでしょうか。
そこで今回は、右脚ブロックの症状や治療について、右脚ブロックと診断をされた場合に生命保険への加入はどうなるのかについてまとめていきたいと思います。
右脚ブロックでも生命保険加入できる?右脚ブロックとは?
まず、右脚ブロック(完全右脚ブロック)とはどのようなものなのでしょうか。
右脚と名前が付いているので足のことを連想する方も多いと思いますが、右脚ブロックとは心臓の「右脚」の部分が機能低下している状態のことになります。
心臓は、血液を肺や全身に送るポンプの役割を担っています。
血液を効率よく送るには、心臓の収縮をコントロールしなければなりません。
その仕組みのことは「刺激伝導系」と呼ばれています。
先ほどの右脚とは、この刺激伝導系の中の右心室を収縮させる役割を担っている部分になります。
この右脚の機能が低下することにより、刺激伝導がブロックされてしまうのです。
右脚ブロックでも生命保険加入できる?右脚ブロックの治療とは?
それでは、右脚ブロックと診断された場合、どのような治療が必要になるのでしょうか。
右脚ブロックは、健康な人にもみられ、1,000人に3人くらいの頻度でみられるものになります。
右脚ブロックがあるだけでは、大きな異常でではなく症状が出ることもありません。
確かに、右脚ブロックがあることで右心室の収縮が少し遅れてしまいますが、左心室へは心臓の収縮自体はきちんと伝わっていきます。
そのため、右脚ブロックだけで、特に心臓や肺に異常がない場合であれば、危険性は低いと判断でき、特に治療は必要ありません。
したがって、心電図をとった際に分かる右脚ブロックですが、診断をされても、そのほかに異常がなければ特別心配することはありません。
右脚ブロックでも生命保険加入できる?左脚ブロックとは?
実は、右脚ブロックだけでなく左脚ブロックというものも存在します。
これは、心臓の「左脚」の部分が機能低下を起こしている状態になります。
そして、この左脚とは、心臓の中でも最も重要と言える左心室の刺激伝導系に関係する部分になります。
右脚ブロックとは異なり、左脚ブロックが起きている場合、広範囲の刺激伝導系障害や心筋病変を起こしていたり、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患、高血圧、先天性疾患が原因になっている可能性が考えられます。
必ずしも、心臓が悪いというわけではありませんが、左脚ブロックは、右脚ブロックよりも心臓の機能に大きく影響を及ぼしてしまう危険性があります。
そのため、左脚ブロックと診断された場合は、精密検査を受けることがオススメです。
右脚ブロックでも生命保険加入できる?告知は必要?
それでは、右脚ブロックと診断された場合、生命保険加入時の告知で伝える必要はあるのでしょうか。
右脚ブロックは、ここまで見てきたように、健康な人にも見られるもので危険性が低く、他に異常がない場合であれば、治療の必要もないものです。
そのため、告知する必要はないと思う方も多いかもしれません。
しかし、やはり生命保険への加入時、医師の診察や診断から定められた期間が経過していなければ保険会社に告知する必要があります。
自己判断で告知しないまま保険に加入してしまうと、のちのち「告知義務違反」となってしまいますので、ありのままを保険会社に伝えて保険加入の判断を仰ぐようにしてください。
右脚ブロックでも生命保険加入できる?加入が難しくなる?
続いて、右脚ブロックと診断された旨を告知した場合、生命保険への加入が難しくなることはあるのでしょうか。
保険への加入が認められるかどうかは、保険会社によって違いがあるようです。
さらに、保険への加入自体は認められたとしても、保険料が通常に比べて高く設定されるなど条件付きでの加入になる場合もあるようです。
また、右脚ブロックよりも危険性が高いとされている左脚ブロックの場合はどうなのでしょうか。
左脚ブロックは、深刻な心筋病変を起こしている場合や、虚血性心疾患などの重篤な病気が背景にある場合があるため、危険性が高いと判断され、通常の条件での保険加入は難しくなってしまうので注意が必要です。
右脚ブロックでも生命保険加入できる?まとめ
ここまで、右脚ブロックの概要や右脚ブロックと診断された場合の生命保険加入についてまとめてきました。
右脚ブロックは、危険性の高い左脚ブロックと違い、危険性が低く積極的な治療は必要ないものです。
しかし、生命保険へ加入しようとする場合には、保険会社にきちんと告知する必要があります。
保険への加入については、保険会社によって判断が分かれるようですので、色々な会社の生命保険を検討されるのが良いと思います。