がん保険の通院特約は必要なのでしょうか。
もしものためのがん保険。
みなさんしっかり加入されていますか?
また自分が入っているがん保険の内容は把握していますか?
近年のがん治療の傾向としては、入院ではなく通院での治療が多くなってきています。
ぜひ加入・見直しの際には通院保障が手厚い商品を検討しましょう。
ここでは通院保障・通院給付金について解説し、注意すべきポイントを見ていきます。
がん保険の通院特約が必要な理由
最近のがん治療では、入院をせずに通院のみで治療を行うことが主流となっています。
がん治療では、外科手術による治療・抗がん剤などを使用する薬物治療・放射線の照射による治療が主な治療法と言われます。
従来のがん治療では入院をして開腹手術でがんを切除し、抗がん剤を併用して治療をすることが一般的でした。
しかし最近の傾向としてはなるべく手術をせず、放射線治療や自身の抗体を活性化させてガンを撃退する免疫療法など、身体に負担の少ない治療法が選択されることが多くなりました。
手術をする際にも内視鏡を用いて、開腹せずガンのみを切り取る方法が多く用いられます。
これら身体的負担の少ない方法により通院のみで治療が可能になり、入院日数は短くなってきているのです。
がん保険に通院特約が必要になる通院治療
今までの入院日数によって給付金が支払われる保険では、通院治療となった際に、診断一時金しか受け取れない事態になってしまします。
これでは、せっかく保険に入っていてもあまり意味がなく、保険料も無駄に払っていただけです。
そこで通院治療になった際にも保険金が受け取れるように、特約で「通院保障」をつけます。
ここで支払われる「通院給付金」は通院1日目から支払われることが多く、日額何円と支給額が決まっています。
また支払われる日数は、契約した保険により変わり、無制限で支給される場合から60日まで・30日までと制限があるものまであります。
がん保険に通院特約は必要そのメリット・デメリット
メリットはずばり安心が買えることです。
2人に1人の確率でがんにかかると言われています。
また今後のがんの研究次第で、さらに多様な治療が行われていくかもしれません。
さまざまな場面を想像し、入院でも通院でも対応できるように幅広い保障を備えることはとても大事です。
デメリットは保険料が高くなることです。
当然のことですが、特約をつけることで支払う保険料が上がります。
場合によっては通院について特約をつけるのではなく、別の通院保障が手厚い保険に加入したり、一時金の支払いや実費支給型の保険でカバーする方がお得になる可能性もあります。
がん保険に通院特約は必要だが気をつける際の注意点1:支払い条件の確認が必要
さらに通院治療に備えて特約をつける際、注意しなければならないポイントがあります。
通院給付金は支払いの条件が厳しい事が多いのです。
たとえば、
- 一度入院をして退院した後の通院にのみ通院給付金が支給される場合
- 通院治療をはじめて1年間以内しか支給されない場合
- 所定の治療を行った場合のみに支給される場合
などです。
aでは、内視鏡を使い開腹せずに日帰りで手術が終わり入院しなかった場合には給付金がもらえません。
cでは、「抗がん剤治療を行った際に」となっていたとすると、免疫療法を行った場合では給付金がおりません。
条件は各保険会社・商品によってさまざまなので、実際にどんな場合に給付金がもらえ、どんな場合はもらえないのか、しっかりと確認した上で契約にのぞみましょう。
がん保険に通院特約は必要だが気をつける際の注意点2:他の特約の検討も必要
前段のように、通院特約はすべての通院治療をカバーできるものではありません。
そこで、他の特約でカバーすることも検討に入れましょう。
たとえば、診断給付金を手厚くしたり、抗がん剤治療や放射線治療など特約を付けたりして備えることができます。
診断時の給付金はがんと診断された場合に一時金として支給されるため、その後どんな治療をしても対応できます。
またがんになった場合に抗がん剤治療や放射線治療を受けることになる可能性は高いため、これら特定の治療について保障を上乗せしておくことは検討しておきたいです。
通院給付金がもらえても、場合によっては治療費が日額を上回る可能性もあり、プラスアルファの備えをしておくとより安心です。
がん保険に通院特約は必要なので加入・見直しする際はよく検討しよう
最近のがん治療では、入院から通院治療へ、またその治療方法もさまざまになってきています。
がん保険に加入・見直しの際には、通院治療にも対応できる保険・特約に入っておくと安心です。
保険商品により給付金がもらえる条件は様々のため、確認を行い自身に合った保険を選ぶことが大切です。
がんになった場合に治療費で慌てないように、ぜひ備えておきましょう。