「死亡保険って赤ちゃんにも必要なの?」
「保険屋さんは今すぐ入ったほうがおトクと勧めてきたけど…?」
お子様が大切であればあるほど、いざという時のことを考えてしまうものですよね。
お子様が小さいうちから検討してあげる親心は素晴らしいと思います。
ただ、種類がたくさんあって、一体どれを選べばいいの?そもそも、死亡保険って必要なの?そんな疑問を解決するために、以下のポイントに絞って解説していきます。
- そもそも死亡保険とは
- 赤ちゃんに死亡保険は必要?不要?
- 赤ちゃんの学資保険について
- 赤ちゃんの医療保険について
それでは見ていきましょう!
死亡保険は赤ちゃんに必要?そもそも死亡保険とは?
死亡保険(生命保険)とは、文字通り、被保険者が死亡したときに払われる保険です。
そもそもの話ですが、死亡保険とは、家を支えている夫や妻が万が一死亡してしまった場合に、残された家族の負担を減らすための仕組みです。
収入を得ている方がなくなった場合、家計は当然苦しいものになりますし、外に働きに行かなくても、家で家事をしてくれていた方が亡くなれば、それだけ負担も増えます。
それらの負担を金銭的に支援してくれるのが、死亡保険というわけです。
赤ちゃんの死亡に備えた保険もあり、保険の種類にもよりますが、0歳から加入することができます。
死亡保険は赤ちゃんに必要ない?
死亡保険の本来の目的から考えると、赤ちゃんに死亡保険は必要ありません。
なぜなら、仮に赤ちゃんが亡くなってしまっても、精神的な苦痛はあっても、経済的な損失はほとんどないからです。
葬式代、お墓代がかかるくらいで、むしろ今後かかっていったであろう養育費などを考えれば、あくまで経済面だけで見れば、負担は軽くなったとも言えます。
以上から、一般的には赤ちゃんに死亡保険をかける必要はないというのが一般的な意見のようです。
赤ちゃんの代わりに、親である夫や妻の死亡保険を見直す必要があるかもしれません。
その一方で、赤ちゃんから死亡保険に入った方がいいという場合もあります。
次はそのメリットについて解説します。
死亡保険は赤ちゃんに必要?加入すべき場合
赤ちゃんの時に死亡保険に入っておくメリットとしては、
- 0歳から入っておくことで、保険料の月額が安くなる。
- 持病があっては入れない保険などに、健康な新生児のうちから加入しておく。
といったことが挙げられるでしょう。
保険の中には、「低解約返戻金型終身保険」など、貯蓄性の高い生命保険もあります。
この保険は、保険料の払い込み期間中に解約すると返金額が少ない一方で、期間を過ぎると、支払った金額を超える払戻金が受け取れます。
子どもの安全を考えて保険に入り、子供が大人になった時に保険をプレゼントする。
こうしたプランを考える場合、そのまま保険を継続できるのか、解約をして払戻金を受け取ることができるのか、子どもが選択できるものが良いでしょう。
ただし、終身保険は長期にわたる運用を目的としているため、高校卒業までの短期間であれば、学資保険の方が受け取れる返戻金が多くなる傾向にあります。
実際、多くの方が子供のためにまず考えるのが学資保険です。
死亡保険は赤ちゃんに必要?学資保険とは?
幼稚園から高校までにかかる費用は、私立だと約1700万円、公立でも500万円はかかると言われています。
学資保険とは、それらの教育費として、将来に備えて積み立てていくお金です。
子どもの保険と言われて、まず考えるのはこの保険でしょう。
学資保険は、子どもの年齢や親の年齢によって加入に制限があるものが多いです。
保険の種類によっては、妊娠中から加入することができ、加入が早いほど月額が安くなるということもあり、早いうちから検討する方が子どもに合ったプランを選べます。
子どもが小さいうちからコツコツと貯めていけば、進学などのまとまったお金が必要となる時期に受け取ることができます。
また、万が一加入者が亡くなった場合は、保険料の支払いが免除されることがあるため、いざというときでも養育費の心配をせずに済みます。
死亡保険は赤ちゃんに必要?代わりに医療保険はどうなの?
生まれたばかりの赤ちゃんの場合、病気や治療で費用が掛かることが十分に考えられます。
それに備えた保険が、医療保険です。
しかし、赤ちゃんのうちは、乳幼児医療費助成制度、未熟児養育医療制度などの公的な助成制度があるため、大きな出費となることはあまり考えられません。
乳幼児医療費助成制度は、健康保険に加えて助成を受けられる制度で、保険内であれば全額~一部を負担してくれます。
入院にも利用できるため、子どもが小さいうちに医療費が多くかかるということはありません。
ただし、これらの制度で保障される範囲は、各自治体、子どもの年齢や親の収入によっても異なってきます。
各自治体のホームページで確認し、制度の整っていない地域の場合、または先天性疾患などを持って生まれた子どもの場合は、医療保険に加入することを検討してもいいでしょう。
加入するのであれば、入院などの可能性の高い0歳から始めることをおすすめします。
結局は死亡保険は赤ちゃんに必要?
以上のように、赤ちゃんのうちからかける保険は、死亡保険、学資保険、医療保険など様々です。
目的も、実際の通院、死亡の費用から、将来のための積み立て、成人したときのプレゼントになど、家庭によって異なります。
また、保険の期間によって、解約したときの払戻金なども変わってきます。
大切なのは、今の自分と、子どもにとって何が一番必要かをはっきりさせることです。
心配だからと不必要に保障の大きいものを選べば、保険貧乏になりかねません。
自分たちの求めている保険とは何なのか、目的を明確にすることで、自分たちにとって本当に必要な保険を選びやすくなるでしょう。
どうしても不安な場合は保険代理店などで、プロに相談するのもいいでしょう。
具体的な情報を踏まえて説明してくれるはずです。
ただし、相手も商売人です。
あくまでも自分の目的をはっきりと伝えたうえでお互いに話し合いましょう。