大腸内視鏡でのポリープ切除は生命保険の対象になるのでしょうか?最近は、大腸の内視鏡検査で検査とポリープ切除が同時にできてしまいます。
生命保険に入っていて、その期間中の手術の保険などが含まれている方は、この手術も保険の対象になるのではないかと思われるかもしれません。
今回は内視鏡検査でポリープを切除した場合のことについてお話します。
大腸内視鏡でのポリープ切除は生命保険の対象になる?
原則としては日帰り手術は支払われないことが多いです。
検査の場合はそうなのですが、ポリープを別の手術方法で切除すると支払われることがありますので、この違いに注意しましょう。
保険によっては日帰り手術OKであることを謳い文句にしているようなものもありますので、良く調べておくようにしましょう。
手術特約の約款では、治療が目的でない手術は保険の対象とならないことが多いです。
内視鏡検査の場合、この治療が目的ない、つまり検査が本来の目的であったわけですから、対象外とみなされます。
ですが、内視鏡検査とは別に手術をした場合は、対象となります。
大腸内視鏡でのポリープ切除は生命保険の対象になる?内視鏡検査のポリープ切除の手術はどんなもの?
大腸ポリープの治療の場合、ポリープ自体の切除は日帰り手術となります。
最近の生命保険は日帰り手術でもOKというものが多いので、日帰りであることはそれほど問題ありません。
但し、2日目から下りるというようなものは例外です。
ポリープの切除は、大腸ポリープが見つかったら約8割は良性の腫瘍であると言われています。
そのため、このような場合であれば、切開手術をしなくてもほぼ内視鏡で切除できてしまいます。
残りの2割は悪性の腫瘍、つまり癌ということになります。
この時に、悪性か良性かということによって、治療費は大きく変わってきます。
大腸内視鏡でのポリープ切除は生命保険の対象になる?内視鏡検査のポリープ切除の手術の費用
大腸ポリープ切除の場合は、ポリペクトミー手術かEMR(内視鏡的粘膜切除術)が行われます。
ポリペクトミー手術の場合、20,000円~30,000円程度となります。
ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)手術は、入院が必要になりますので、手術の料金以外に入院費もかかり合計で150,000~170,000円のもの費用がかかります。
このように大腸ポリープの手術と一言に行っても、種類が2つあり、入院が必要かどうかによっても変わってきます。
そのため、このようなケースは保険の対象となります。
しかし、検査の時に切除した場合、これらの条件とは違って、検査が主目的となるので支払われないということになるのです。
大腸内視鏡でのポリープ切除は生命保険の対象になる?生命保険の手術給付金とは
手術を保障する保険や特約には、大別すると、約款の給付倍率表に定める手術に該当する場合に給付金をお支払いするものと公的医療保険制度の対象となる手術などに該当する場合に給付金をお支払いするものの2種類があります。
約款には、治療を主目的とする手術とあるので、つまり最初の方にはあてはまらないわけです。
手術給付は、多くの手術が対象となっていますが、最近ではこの対象の幅も拡大され、大腸のポリープの2種類の手術も対象となっています。
ですので、通常の場合ですと、大腸ポリープの切除手術でも手術給付の対象となりますので安心してください。
大腸内視鏡でのポリープ切除は生命保険の対象になる?通常の手術をした場合の生命保険の給付条件
検査ではなく通常の手術でポリープ切除をした場合は、手術給付の対象となります。
これには4つの条件があります。
一つ目は、治療目的の手術かどうかということです。
これが内視鏡検査はひっかかります。
二つ目は、責任開始日後の手術かどうかということです。
医療保険の責任開始日は契約(申込書への記入)、健康状態の告知、第一回目の保険料の支払いが全て完了した日です。
そのため、過去にポリープ切除の手術があった場合、支払われないということになります。
三つ目は、加入中の医療保険の対象となる種類かどうかです。
ポリープ切除は含まれています。
四つ目は、約款所定の病院または医療機関で手術を受けているかです。
手術の場所も左右することがありますが、通常は開業している病院であれば国から認可をうけていますので、問題はないと思われます。
大腸内視鏡でのポリープ切除は生命保険の対象になる?気をつけること
このように内視鏡検査でポリープ切除をする場合は、基本的は保険はおりません。
ただし、ポリープ切除を別の手術方法で手術した場合はおりますので、この違いに注意しておきましょう。
ただ、検査の結果はほとんど検査中に知らされて、このまま切りましょうという流れになることが多いです。
そのため、その場で保険について頭にすぐに思い浮かばないと思いますので、検査を受ける前にそのような可能性についても考えておきましょう。