鼻炎手術を行えば生命保険で手術給付金が受けられると考えて先行してしまうと、実際には手術給付金対象外となっていることに愕然としてしまいがちです。
慢性鼻炎や花粉症を抱えている人に凸て、鼻炎手術でどうにかなるなら良いと考えていても、生命保険の給付対象となるかという点は別問題となります。
鼻炎手術には生命保険の対象となる特徴がある
生命保険の対象となる鼻炎手術は、生命保険の契約内容により手術給付金と入院給付金の2種類を受け取れる点に注意しなければなりません。
鼻炎手術として頻繁に行われているものは、下甲介粘膜焼灼術と後鼻神経術切断です。
下甲介粘膜焼灼術は鼻腔内の粘膜をレーザー照射により焼くことで、花粉やアレルゲンに触れても下甲介粘膜が反応しなくなる点を利用しています。
日帰り手術が前提となるので、多くの生命保険の対象となりません。
一方、後鼻神経術切断は神経切断を伴うために、全身麻酔を行う必要があるので必ず宿泊を伴う入院が必要です。
少なくとも入院給付金が出ることから、手術給付金の対象にもなります。
全ての鼻炎手術が生命保険でカバーされるわけではない
全ての鼻炎手術が生命保険の保障対象となるわけではなく、医療保険とは異なり生命保険は入院給付金と手術給付金の対象にならない限り保険金支払はありません。
日帰り手術が可能でありながら、根治性の問題があるだけでなく再発可能性が高い下甲介粘膜焼灼術は、入院しないために入院給付金が受けられないだけでなく手術給付金の対象外としている保険会社が多いです。
後鼻神経術切断は2泊3日程度の入院を最低でも必要とされるだけでなく、7日から10日程度の入院を伴い経過観察を行うことが望ましいとされています。
免責事項に入らない入院日数を伴う手術となるために、生命保険でカバーされる可能性が高いわけです。
鼻炎手術で生命保険の特徴を知れば給付金が支払われる条件が分かる
生命保険の特徴を知れば、鼻炎手術で給付金支給対象となる条件が見えてきます。
宿泊入院を伴う手術対象であって、1度手術を行うと5年以内の再発が比較的少ない根治性が認められるからこそ、後鼻神経術切断は生命保険の給付金対象となりやすいです。
全ての生命保険とは限らないものの、全身麻酔を伴う手術が行われる鼻炎手術については、比較的生命保険の手術給付金対象となることが多いです。
日帰り手術の場合には、日常生活に支障なく仕事にも影響を及ぼすリスクが少ないことから、手軽に行える分だけ生命保険の対象外となります。
生命保険でカバーする範囲は、基本が入院を伴う手術が前提となる点に注意が必要です。
鼻炎手術により症状が緩和されなるなら生命保険の対象となるか調べよう
鼻炎手術により症状が緩和出来る方法を医師から告げられた時には、生命保険の対象となるか医師に依頼する前に問い合わせると良いです。
後鼻神経術切断ならば全身麻酔を伴い入院日数が3日から10日という範囲のために、生命保険の保障内容に含まれると考えられます。
しかし、日帰り手術で済んでしまう場合には、入院を伴う手術よりも手軽で命の危険を伴わないという状況から、生命保険ではなく医療保険でカバーする範囲と考えられます。
特約により医療保険に該当する部分までカバーしていないと、手術給付金対象となる鼻炎手術とはならない手術が存在すると知っておくと良いです。
鼻炎手術で生命保険でカバー可能なのは入院を伴うものに限定される
生命保険でカバー可能な鼻炎手術は、宿泊を伴い入院給付金の免責事項範囲外の日数入院するタイプが優先されると考えておけば分かりやすいです。
生命保険の免責事項の中には、2泊以上の入院を伴う手術を行った場合に手術給付金が支払われるとしているものがあるので、日帰り鼻炎手術では保障対象外となりかねません。
後鼻神経術切断ならば、全身麻酔からの回復を待ってから経過観察を行い退院に至るので、人間の神経を切断する手術として手術給付金の対象となりやすいです。
神経細胞は再度延びて再発する可能性があるとしても、5年以内の再発数は少ないので一定の根治性が認められます。
鼻炎手術を行う前に生命保険の契約内容を確認しよう
鼻炎手術を行う前に、生命保険の契約内容を一度確認しておくと良いです。
専用コールセンターへ医師の診断内容を連絡して、手術給付金と入院給付金のどちらがどのくらい対象となるのか確認してから医師へ正式な鼻炎手術依頼を行っても遅くありません。
生命保険には特約として医療保険を付加することも出来るので、生命保険でカバー出来る範囲を見直すキッカケにもなります。