生命保険会社の安全性をランキングで見てみましょう。
生命保険は長期の契約になるため、保険会社の安全性が重要です。
安全性を判定する上で、格付けとソルベンシー・マージン比率の2つの指標が重視されています。
これらの指標の説明と見方について解説します。
また、安全性の高い保険会社と扱う生命保険についてランキング形式でご紹介しますので、参考にしてくださいね。
生命保険会社の安全性ランキング|安全性が重要
生命保険は10年、20年、一生涯と、長い間かけていくものです。
生命保険会社の破綻はあってはならないことですが、過去に破綻をした保険会社は何社もあります。
生命保険への加入を検討している場合は勿論、加入した後も保険会社の安全性をシビアにチェックする必要があります。
もしも生命保険会社が破綻してしまった場合、どうなるのでしょうか。
日本国内で営業する生命保険会社は、生命保険契約者保護機構に加入していることにより、保険契約自体は次の生命保険会社へ引き継がれて守られると言えます。
しかし、破たん後すぐに解約すると解約返戻金が減らされたり、予定利率が変更されて契約当初よりも満期保険金の受取額が少なくなったりと、契約者が不利益を被ることがあります。
生命保険会社の安全性ランキング|2つの指標
生命保険会社の安全性を判定する上で、「格付け」と「ソルベンシー・マージン比率」の2つの指標が重視されています。
格付けは保険会社の財務状況を視覚的に分かりやすく表現したものです。
信用度の高い順に、A、B、Cといった記号で表示されています。
格付けはS&P・Moody’s・R&Iなどの民間の格付け会社が独自の調査をし、多くの判断材料を元に公平な立場で決定されます。
保険会社を比較する指標として有効ですが、複数の格付けを取得している会社もあれば、一つも取得していない会社もあり様々です。
ソルベンシー・マージン比率は保険会社が想定外の災害などで保険金支払いが多額になったときに対応できるかという数値です。
この数値が大きいほど支払い余力があるということになり、生命保険会社の健全性が高くなります。
生命保険会社の安全性ランキング|格付け
格付けは各保険会社の財務力を記号で示しています。
保険会社は最大で5社の格付け会社に依頼して格付けを取得しますが、格付けを一つも取得していない保険会社もあります。
格付けによるランキングは格付けを取得している保険会社間でのみ有効になります。
格付けの記号は格付け会社により異なりますが、「AAA」または「Aaa」が最上位の格付けとなります。
S&Pでは「AAA」から「BBB」までが比較的安定的な上位クラスで、「BB」以下は投機的な下位クラスと位置付けられています。
より細かい相対的なランク付けとして、AA+、AA、AA-のように末尾に記号が付されることがあります。
信用リスクが、相対的に低いAA+、平均的なAA、相対的に高いAA-という意味合いです。
2019年2月時点での格付け会社5社による格付けランキングは、1位:アフラック生命、2位:日本生命・かんぽ生命・東京海上日動あんしん生命、3位:第一生命・T&Dフィナンシャル生命・損保ジャパン日本興亜ひまわり生命・ソニー生命・三井住友海上あいおい生命となっています。
生命保険会社の安全性ランキング|ソルベンシー・マージン比率
ソルベンシー・マージン比率は保険金に対する支払い能力を示す指標です。
200%が健全性の目安とされていますが、実際には400%以上が安全だと考えられています。
200%を切る場合は、適切に保険金の支払いができる能力が著しく低下していることを示し、金融庁からの早期是正措置命令の対象となります。
ソルベンシー・マージン比率は年度ごとの新規の契約が多いと減る場合があり、新規契約を停止している会社は比率が高くなる傾向があります。
また、設立間もない保険会社の場合、一時的に比率が1000%を超えることも珍しくありません。
一概に比率が高ければ良いというわけではありません。
2018年3月期決算におけるソルベンシー・マージン比率のランキングでは、1位:ネオファースト生命5250.4%、2位:みどり生命4602.2%、3位:アリアンツ生命3695.1%となっています。
生命保険会社の安全性ランキング|安全性ランキング
生命保険会社の安全性の指標となる格付けとソルベンシー・マージン比率から、安全性が高い保険会社を扱っている生命保険とともにランキングで紹介します。
表示の順は、保険会社名(各付評点合計/ソルベンシー・マージン比率)「生命保険名」です。
1位:アフラック生命(86点/1030%)「アフラックの定期保険 Lightフィットプラン」
2位:東京海上日動あんしん生命(85点/2348.1%)「長生き支援終身」
3位:かんぽ生命(85点/1130.5%)「新普通定期保険」
4位:日本生命(85点/968%)「ニッセイ みらいのカタチ」
5位:ソニー生命(84点/2624.3%)「終身保険」
6位:三井住友海上あいおい生命(84点/1726.7%)「&LIFE 逓減定期保険」
7位:損保ジャパン日本興亜ひまわり生命(84点/1513.1%)「終身保険 一生のお守り」
生命保険会社の安全性ランキング|まとめ
生命保険は長期の契約になるため、保険会社の安全性が重要です。
安全性は格付けとソルベンシー・マージン比率から判定することができます。
格付けは保険会社の財務力を記号で示したもので、「AAA」または「Aaa」が最上位となります。
ソルベンシー・マージン比率は保険金に対する支払い能力を示す指標で、数値が高いほど健全性が高くなります。
格付けとソルベンシー・マージン比率から見た保険会社の安全性ランキングでは、アフラック生命が1位を取得しています。