LGBTの人にとって生命保険へ加入出来ないと、将来自分が死亡した時に残されたパートナーのことが心配で困るという人が少なくありません。
しかし、実際に生命保険へ加入申し込みをしても断られてしまうことがあると、また申し込みしようとする勇気が湧かないこともあるでしょう。
LGBTはなぜ生命保険へ加入しづらいのか
LGBTがなぜ生命保険へ加入しづらいのか、多くは保険会社に前例が無いためという理由が挙げられます。
LGBTは、レズ・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの総称であって、かつてはひた隠しにしてきた人が少なくありません。
LGBTであることを公表しているがために、生命保険への加入審査に通らない状況が生まれています。
なぜなら、生命保険は健康な男女であれば加入審査を受けて入れるわけですが、そもそもLGBTの人がどのような疾病リスクがあるのか詳しく分かっていないからです。
リスク管理を行った実績が無いために、LGBTを公表した人を即座に受け入れることが出来ないままでいます。
LGBTであっても戸籍関係にあるなら生命保険への加入が出来る
LGBTであってもホルモン療法を常時受け続けるといった医療行為を必要としない場合に限り、健康ならば生命保険への加入を認めてもリスク管理に影響が少ないという考え方があります。
このため、保険会社によってはLGBTかどうかを問わずに一律に健康状態のみで加入審査を通していることがあるわけです。
しかし、生命保険は保険金が多額となるために常に保険金詐欺の温床となってきた過去の暗い歴史があります。
このため、戸籍関係にある人以外は受取人として指定できない仕組みを採用している保険会社が多いという実情です。
養子縁組を行うといった家族関係を証明出来れば、家族関係ありとして生命保険への加入を認めている保険会社はかつてもありました。
LGBTに対して生命保険加入を認める保険会社が増えている
LGBTに対する社会の認知度が上がったことで、生命保険会社の中には規約を改定して加入を認める保険会社が登場しています。
戸籍関係で繋がっていない人であっても、他人を保険金受取人として指定出来る生命保険ならば、LGBTであっても健康状態に問題が無く持病や継続的な薬物療法をしていない限り生命保険への加入を認める会社があるわけです。
生命保険は、死亡保障に加えて入院給付金と手術給付金があるので、LGBTであることを原因とした保険給付金が多額にならない限りは他の生命保険加入者に対して負担を掛けることは無くなります。
LGBTを公表して生命保険加入にチャレンジしてみよう
LGBTであることを公表した上で、生命保険の加入審査にチャレンジすることは、健康状態が良好であることが大前提です。
保険会社により審査基準が異なるだけでなく、毎年変更される約款に基づき保険契約の引き受けを行っているので、規約が改正された後はLGBTであっても本人の健康状況次第では生命保険への加入が認められます。
従来の生命保険は、男性・女性という性別に合わせて特有の疾病リスクを計算してきたので、LGBTであることを隠していれば加入出来ました。
LGBTを公表しても加入出来る生命保険には、数に限りがあっても年々増えていることは確かです。
LGBTでも生命保険加入は不正が行われなければ可能になりつつある
生命保険加入条件は、保険金詐欺の温床となっていたことが原因で厳しくなっていたので、LGBTであっても不正が行われる心配が無ければ加入を認める生命保険が増えています。
同性婚が認められていない日本では、同時に実子を得られないLGBTカップルについて婚姻関係が認められずに他人を生命保険受取人に出来ないために加入が認められてこなかった歴史があります。
LGBTに対する認識が広まったことにより、保険金支払い時の審査を多少厳しくなることで戸籍上は他人である同性のパートナーであっても生命保険受取人として認めることが出来る状況です。
LGBTでも生命保険へ加入出来る環境が広がっている
LGBTだからという理由で生命保険への加入が断られる状況は減っていて、保険金受取人として戸籍上の関係が認められない第三者でも指定出来るかどうかが加入審査の肝になっています。
LGBTを公表しつつ健康状態が良いと認められれば、LGBTであっても生命保険加入を認めている保険会社が増えているので、1社断られても他社に申し込みしてみようと考えてチャレンジすると良いです。