学資保険に加入する際には、三才からでの加入では遅いのではないかと心配する人が少なくありません。
生まれてすぐに学資保険に入りたいと考えていても、出産直後は忙しくゆっくり考える時間が無かった人も多いでしょう。
学資保険の仕組みを理解すれば、三才からの加入でも間に合うと分かります。
学資保険へ三才からも入れる
学資保険は、三才からの加入であっても大半の保険会社が加入を認めています。
加入上限年齢は学資保険を提供する保険会社ごとに異なりますが、6歳から9歳程度を加入開始年齢の上限としている所が大半です。
学資保険には18歳までの全期間払込型と10歳払込完了型という2種類が存在するので、どちらのタイプに加入するのかといった事情により払込保険料と受取額に違いが出てしまいます。
18歳までの全期間払込型ならば、受け取り額に違いは無く毎月の払い込み保険料による違いがあるだけです。
生まれると同時に加入すると有利だと考えられるのは、あくまでも10歳払込完了型となります。
学資保険に三才から入ると払込保険料が高い
三才から学資保険に入ると、毎月の払込保険料が高くなります。
なぜなら、払い込み完了年齢までの支払い回数が0歳加入よりも三才加入の方が少ないので、払込総額が同じならば支払回数で割り算した際の1回あたり支払額は三才から加入した方が多い金額となります。
18歳までの全期間払込型ならば、満期受け取り金額が同じならば払い込み金額の総額も同じになる見込みです。
厳密には誤差が多少あるものの、全期間払込型の場合にはあくまでも払込回数と付帯保障の期間が短いかどうかという違いでしかありません。
一方、10歳払込完了型の場合には、10歳迄の払込保険料総額が三才加入では0歳加入よりも少なくなるので、満期時に受け取る金額に違いが出てしまいます。
学資保険は10歳払込完了型にしなければ三才からでもメリットが大きい
10歳払込完了型にしなければ、三才から学資保険に加入してもメリットが大きいと考えられます。
なぜなら、10歳払込完了型の場合には、0歳から10歳まで10年かけて払い込んだ保険料総額は、三才から10歳までの7年間よりも多くなるので運用益の額が元金と運用期間に比例することからも三才からの加入は不利だからです。
18歳全期間払込型ならば、払込金額の総額がほぼ同じために月額払込保険料にて調整しています。
学資保険に加入していることで受けられる付帯保障は、三才加入では0歳加入よりも保障期間が短くなる分だけ勿体無いです。
学資保険に三才から入り18歳全期間払い込みなら支払総額が変わらない
三才から学資保険に入り18歳全期間払い込みを行うならば、18歳になるまでに払い込みを行った保険料総額に大きな違いはありません。
0歳加入よりも三才加入の方が毎月多く支払うというだけであって、払込保険料納付回数が短い分だけ1ヶ月あたりの支払額が増えることは当たり前のことです。
三才から学資保険に入るならば、満期時の受取額が0歳加入と変わらない18歳全期間払込型が望ましいでしょう。
10歳までに保険料を全て払込完了させてしまうタイプの学資保険は、10歳迄に払い込んだ保険料総額が大きいほど有利となるので、三才加入では0歳加入よりも不利になりがちです。
学資保険に三才で入る際には親の年齢に注意しよう
三才で学資保険に入る際には、親の年齢に注意しなければなりません。
なぜなら、学資保険が適用されて保険金が支払われる条件の1つとして、加入者が死亡した時という理由があるからです。
親の年齢が高いほど子供が18歳になるまでに死亡する可能性が高いので、学資保険が満期を迎える前の時点で保険金全額の受け取りが行われます。
保険会社にとっては満期前の払い出し自体が損失を生む原因となるので、親の年齢を制限するか年齢別に加算料金を設定することになるわけです。
子供の年齢が三才であっても親の年齢次第では学資保険加入を断られてしまうことすらあります。
学資保険に三才から加入しても遅くはない
学資保険は三才から加入しても決して遅いわけではありません。
生まれてすぐに学資保険へ加入するものだと考えている人にとっては、三才からの加入は遅くて損をしがちだと考えます。
しかし、学資保険の中でも18歳全期間払込型を選択すれば、毎月の保険料は高めであっても払込総額を調整するためであって満期時の受取額に違いが出ません。