終身医療保険で解約返戻金ありの保険の解説をします。
終身医療保険は、一度支払ってしまうと一切返還がない、いわゆる掛け捨てタイプのものが全てだと思っておられる方が多いのですが、実はそうでもありません。
一部の保険には、途中で解約をしても一定のお金が戻ってくるものがあります。
これが解約返戻金付きの医療保険となります。
終身医療保険で解約返戻金ありとは
解約返戻金とは、解約した時に受けれるキャッシュバックです。
通常の掛け捨てであれば、保障の対象となっていない満期時にも保証があるとか、あるいは保証期間中の解約にも保証があるというものです。
終身保険を途中で解約しても受けられるのが良いところです。
これまで支払った分を受け取れるのが、解約返戻金ということになります。
保険金を積み立て貯金のようにしていき、同時に病気やけがの入院時にしてくれます。
終身保険であれば、死亡保険金も受け取れるので、大変多くのパターンに対応した保険であるといえます。
それ以外でも一定期間にボーナスがあるものなどもあります。
終身医療保険の解約返戻金ありの種類①
解約返戻金ありの終身保険の種類としては次のようなものがあります。
一つ目は、返礼率が解約時に解約払い戻し金の保険料の割合によって計算されるものです。
これは契約時にいくら解約保険料を支払ったかということによってかわってきますので、それによって受け取れる額がかわってきます。
解約のタイミングなどにもよりますので、契約時にいつ解約したらどれくらいになるかということを算出してもらうことができますので、あらかじめそれを確認しておくのが便利です。
このような返礼率の割合は、保険の種類によって大きく変わります。
返礼率が高いものは、保険期間中の医療や怪我などの補償が低かったり、死亡保険が低かったりするので、そのあたりのバランスは契約時に確認する必要があります。
終身医療保険の解約返戻金ありの種類②
二つ目は、低解約返戻金というタイプです。
低解約返戻金タイプの医療保険は、支払額の一低の割合の保険料が解約タイミングによって返礼されます。
そのため、こちらも解約のタイミングが重要です。
それから割合のもほうも保険によって変わってくるのですが、大体は5割から高くて、7~8割というところですので、満額で戻ってくることはないとおもってください。
ある程度の年齢を超えると、ほとんど額が変わらなくなり、満期を迎えるといようなものもありますので、どこで解約するかが大切になってきます。
これらのタイプとは別に無解約返戻金タイプのものがあります。
これがいわゆる掛け捨てタイプとなります。
終身医療保険の解約返戻金ありのメリット
解約返戻金がある終身医療保険のメリットとしては次のようなことがあります。
一つ目は、ある程度解約金を見込んで加入する場合は、老後の蓄えや生活費の足しになる可能性が高いです。
社会保険を補うものとして考えると、かなりメリットがあります。
二つ目は、もし死亡時を満期と考えたとしても、遺族にある程度の保険金を残すことができるので、葬儀費や後の対処に必要なお金を残していくことができます。
三つ目としては、保障期間中に、解約返戻金を担保にして貸し付けなどを受けられるサービスがついているものがあります。
多くの貸し付けは他のローンと比べて低金利です。
終身医療保険の解約返戻金ありのデメリット
このように解約返戻金ありの終身保険は大変便利なのですが、デメリットがないわけではありません。
次のようなデメリットをあげることができます。
一つ目は、保険料が割高になります。
つまり保険料の中に、返戻金の補償も入っているわけですから、その分の保険料が割り増しになります。
二つ目は、景気を反映しない。
最初の契約の段階で、率や金額が決まってしまうので、景気を反映しません。
いつ解約しても同じリスクとなるので、インフレで物価が上昇した時でも受け取れる額は同じです。
固定制なので、受け取りのタイミングによっては、目減りしてしまう可能性があります。
三つ目は、解約返戻金があるとはいえ、ほとんどの商品は100%返礼ではありません。
他の金融商品と比較して考えた場合でも、元金保証でないのはデメリットと考えられます。
終身医療保険の解約返戻金ありのを活用しよう
このように魅力的な解約返戻金つきの終身保険はいくつもありますので、今後活用される方は、どれくらい返礼があるのかも考慮して契約することをおすすめします。
ただし、返礼率が高いものなどは補償期間中、それだけ支払いをしていくこととなりますので、その点も考慮しておきましょう。
自分の生活設計に合わせて取りいれていきましょう。