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サルコイドーシスで医療保険に加入できる?

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サルコイドーシスで医療保険に加入することはできるのでしょうか。

そこで、今回は、サルコイドーシスの概要や症状について、サルコイドーシスになった場合でも医療保険への加入が可能なのかについてまとめていきたいと思います。

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サルコイドーシスでも医療保険に加入できる?サルコイドーシスとは?

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まず、サルコイドーシスとはどのような疾患なのでしょうか。

サルコイドーシスとは、全身のいろいろな臓器に炎症が起きてしまい、「肉芽腫」という結節(直径約1㎝~5㎝の隆起性の病変)が出来る病気になります。

この疾患は、100年以上も前に、イギリスにおいて皮膚の疾患として発見されました。

名称の「サルコイド」はラテン語で「肉のようなもの」という意味を持っており、サルコイドーシスは「肉のようなものが全身にできる疾患」ということを意味しています。

また、その発症に関しては地域や人種、さらには年齢によって違いがあると言われています。

日本においては、男性・女性ともに20歳代と50歳代以降で発症率が高くなっています。

特に、男性では若年者女性では高齢者に多く見られています。

サルコイドーシスでも医療保険に加入できる?サルコイドーシスの原因や症状とは?

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続いて、サルコイドーシスが発症する原因とは何なのでしょうか。

原因については様々な説が言われてきましたが、現在はプロピオ二バクテリアというニキビの原因となる菌によって引き起こされるという説が有力となっています。

症状としては、まず発熱や息切れ、疲れ、痛みなどの全身に関わる症状(臓器非特異的全身症状と呼ばれています)が現れてくることがあります。

そして、肉芽腫がどの臓器に出来るかによって、様々な症状(臓器特異的症状)が現れます。

主な臓器の症状は以下の通りです。

「ぶどう膜炎」という状態になり、目のかすみやまぶしさ、視力低下が起きます。
自覚症状なく経過することも少なくありません。しかし、肺線維症へと進行し、咳や息切れなどの症状が出る場合もあります。
神経 全身の麻痺やしびれ、痛みといった症状が出てきます。
心臓 不整脈が起きたり、心不全になる可能性が出てきます。
皮膚 顔や体幹部に赤い斑点ができます。痛みや痒みはありません。皮膚の下の皮下に出来る場合もあります。

サルコイドーシスでも医療保険に加入できる?サルコイドーシスの診断や治療法は?

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サルコイドーシスの診断はどのように行われるのでしょうか。

診断は、全身症状や検査の所見、病理の所見から総合的に行われます。

肉芽腫自体は、他の感染症環境の影響によっても出来る可能性のあるものですので、肉芽腫ができた=サルコイドーシスというわけではありません。

続いて、サルコイドーシスの治療についてです。

自然に治癒することもある疾患になりますので、軽症の場合は経過観察をするのが一般的になります。

しかし、心臓に肉芽腫ができた場合には必ず治療が必要になります。

そして、症状が進行してきた場合には、主に、副腎皮質ステロイドホルモン剤を、さらに難治性の場合には免疫抑制剤(メソトレキセート)を使用していきます。

サルコイドーシスでも医療保険に加入できる?通常の医療保険は難しい?

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それでは、サルコイドーシスを発病した場合、医療保険への加入はできるのでしょうか。

サルコイドーシスは、先ほども説明したように自然に治癒する場合もありますが、対処療法はあるものの根治する方法はなく難治化する場合もあることから、厚生労働省の特定疾患(難病)に指定されています。

このため、サルコイドーシスを1度発症してしまうと、通常の医療保険に入ることは難しくなってしまいます。

しかし、まったくすべての医療保険に加入できないというわけではありません。

引受基準緩和型の保険や無選択型の保険であれば、加入できる可能性があります。

引受基準緩和型の保険と無選択型の保険については次の章で詳しく解説していきます。

サルコイドーシスでも医療保険に加入できる?加入できる保険とは?

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サルコイドーシスを発病していても加入できる可能性のある医療保険が、引受基準緩和型保険と無選択型保険になります。

この2つの保険は、保険に加入する条件が緩和されているため、持病や健康上の心配があって保険加入を諦めていた方でも加入しやすくなった保険です。

引受基準緩和型保険

名前の通り、保険加入の健康条件が緩和されている保険のことになります。

通常の保険に比べて告知項目が3~4つ程度に絞られているため、サルコイドーシスを発病していても、告知項目に該当しなければ加入できる可能性があります。

告知項目は、以下のような内容であることが多いようです。

  • 3ヵ月以内に医師から入院をすすめられたことがあるか
  • 過去2年以内に所定の病気等で入院したことがあるか
  • 過去5年以内にがん等の所定の病気に罹患したことがあるか

無選択型医療保険

この保険は、健康状態などにかかわらず誰でも加入することができる保険になります。

したがって、サルコイドーシスを発病していても加入することが可能です。

しかし、これらの保険は加入できる条件が緩和されている分、通常の医療保険に比べて保険料が高く保障内容も限定的になっている場合が多いですので、注意が必要です。

サルコイドーシスでも医療保険に加入できる?まとめ

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ここまで、サルコイドーシスの概要や症状、治療について、サルコイドーシスを発病した場合の医療保険加入についてまとめてきました。

サルコイドーシスは自然治癒する場合もありますが、根治治療はなく難病指定されている疾患のため、通常の医療保険加入は難しくなってしまいます。

しかし、引受基準緩和型保険や無選択型保険など加入できる保険もありますので、将来に向けての備えを検討している方は参考にしてみてくださいね。