学資保険を分散して貯蓄する場合について紹介します。
お子様の学資保険を検討されている方は、学資保険に絞るか、それとも他の種類の保険と組み合わせて保険をかけるか迷われている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、複数の学資保険をかける場合と他の種類の保険に分散する場合のメリットやデメリットについてご説明していきます。
学資保険を分散して加入するメリット①両親の死亡時にも備えられる
複数の学資保険に加入するのには、次のようなメリットがあります。
一つ目は、学資保険には契約者である親御さんがお亡くなりなった時などは、それ以降の保険料が免除になります。
ですが、契約者が一人である場合は、どちらかの死亡時にしか備えることができませんが、複数の学資保険に入っておくことで、両方に備えることができます。
つまり、事故などで両方がなくなってしまった場合でも2つの保険を、1つをお父様、もう一つをお母さまが契約者になることで、どちらかが無くなった時は1つの保険に、両方が無くなった時は2つの保険同時に受け取れることが出来ようになります。
このように不足の事態に備えられるのがよいところです。
学資保険を分散して加入するメリット②不払いや会社倒産などがあっても安心
二つ目は、最近増えている保険会社の倒産などにも備えられるということです。
大きな保険会社でも急に会社が倒産して、保険金が支払われなかったというニュースはよく耳にします。
このような不祥事は、自分には関係ないと思われているかもしれませんが、実際に保険大手が倒産して、多くの方が未払いになってしまったケースもあるので、学資保険もほかではありません。
また、そうでなくても何か契約上のトラブルで未払いということは保険ではよくあることです。
消費者相談センターなどでも、保険の契約のトラブルは多い事例となっていますので、一つしか入っていないとどうしてもそういうリスクを負うことになります。
学資保険を分散して加入するメリット③複数の保険会社からのアドバイスが得られる
三つ目としては、複数の保険会社からアドバイスが得られるということです。
学資保険は、入って、保険金がおりて、それではいおしまいというわけではありません。
学資保険は、途中で見直したり、保険が下りた後の保険金の運用、あるいは学資保険以外の保険への加入などの機会に繋がっていくことも多いです。
学資保険はだいたい遅くて22歳で受け取りますので、それ以後の終身保険や医療保険、介護保険など、さまざまな人生のリスクに備えるためには、いくつかの保険会社からアドバイスを得るのが有効な運用方法となります。
一つの会社しかお付き合いがないと、どうしても偏ってしまいますが、複数の会社からアドバイスを得てプランニングすることで良い選択肢を選ぶことができます。
学資保険を分散して加入するデメリット
複数の学資保険に加入するのは、このように良い点が多いのですが、デメリットがないわけではありません。
一つ目としては、手続きが煩雑で、自己管理が大変になってきます。
いくつか加入していることを忘れてしまい、いざ保険金を受け取る段階になって、あわてて請求したなんていうことも多いようですのです。
同じような手続きを何度もすることになりますので、面倒と思われる方もおおいです。
二つ目は、保険料がかさむことです。
分散するとはいうものの、1社を2分の一にするというわけではないので、2倍かかることになります。
毎月の家計の出費を圧迫します。
学資保険以外の他の種類の保険に分散する場合の保険の種類とそのメリット
学資保険だけに絞るのが不安だという方は低解約返戻金型終身保険やドル建て(外貨建て)保険に分散するのがおすすめです。
定額返礼金型終身保険は、死亡保険に少額の返戻金がついた保険です。
そのため、生涯保障期間が続くので、こちらもおすすめです。
1本は学校に合わせて、もう1本は途中の怪我や病気を保障するのでいろいろなリスクに備えておくことができます。
もう一つはドル建て(外貨建て)保険です。
ドル建て保険の場合、為替リスクがありますが、変動金利なので景気が良くなったらそれだけ良い金利が上乗せとなって保険金を受け取ることができます。
もし、余裕があれば、こういった返礼率の高い商品もおすすめです。
学資保険を分散する場合は予算や状況に合わせて選ぼう
このように学資保険を複数加入するか、他の商品と組み合わせるかは、それぞれの予算と家計の状況によってかなり変わってきます。
もし確実に大学進学にかかわる資金として利用したい場合は、複数の学資保険に入り、しかも手厚い保険料が受けられるところがいいです。
また少し時期をスライドさせることで、大学在学中を通して受けることができます。