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団体信用生命保険の告知義務違反に時効はある?

団体信用生命保険 告知義務違反 事項

団体信用生命保険の告知義務違反に時効はあるのでしょうか。

この記事では、団体信用生命保険の概要と告知義務について簡単に説明したあと、その告知義務に違反して生命保険を組んだ場合どうなってしまうのかについて解説していきます。

記事内では、告知義務違反の時効(2年~5年)についても触れて解説していきます。

結論からいうと、申告義務に違反した場合、最悪のケースでは保険金が支払われず大変なリスクを背負うことになるためおすすめできません。

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団体信用生命保険の告知義務違反に時効はある?団体信用生命保険ってなに?時効はあるの?

団体信用生命保険 告知義務違反 事項 仕組み

団体信用生命保険は、住宅ローンを利用するときに銀行など金融機関から加入を要求されることの多い生命保険です。

お金を貸す立場である金融機関が保険受取人となり、被保険者であるあなたが住宅ローン返済中に万が一の事態となった場合、住宅ローン残高程度の保険金を保険会社から得るという仕組みの保険です。

万が一の事態とは、死亡もしくは保険会社規定の高度障害状態に陥った場合が想定されています。

一家の大黒柱が不在となってしまっても借金が残らないよう、遺族が家を失わないよう保険をかけておくことができるものです。

この団体信用生命保険には、加入にあたって過去の健康状態などを申告する告知義務が課せられています。

この告知義務には時効も2年から5年と定められています。

団体信用生命保険の告知義務違反に時効はある?保険加入時の内容および告知義務違反時の時効の根拠

団体信用生命保険 告知義務違反 事項 契約

そもそも団体信用生命保険の告知義務では、どのようなことがチェックされるのかみていきましょう。

告知事項には、

  • 直近3か月以内に医師の治療や投薬をうけたことがないか
  • 直近3年以内に所定の病気による手術歴がないか
  • 身体障碍者手帳の交付の有無

などがあります。

そのほかにも、視力、聴力、言語障碍の有無、四肢の障害の有無、脊柱障害の有無など細かくチェック事項があります。

それらに該当する箇所がないか申込書兼申告書に記載して提出することになります。

その後、生命保険会社による厳しい審査を受け加入可否が判断されるという仕組みになっています。

ちなみに、もしこの書類で嘘の内容を記述して審査に通ってしまったらどうなるのでしょうか?

団体信用生命保険の告知義務違反は民法の規定では5年を過ぎると解除権がなくなるとされています。

また一般的な保険会社ではそれより短い2年で解除権はなくなると約款で規定されている事が多いです。

団体信用生命保険の告知義務違反に時効はある?告知義務違反をしても時効が来ればセーフ?

団体信用生命保険 告知義務違反 時効 セーフ

「それなら、時効が到来する2年が過ぎれば契約解除されないし別にいいのでは」
そう考える人もいるかもしれませんが、おすすめできません。

保険会社は、保険金の申請を受けた時などに医療機関への調査公的健康保険データの調査を行っています。

医療機関などは最短でも5年間は医療データ保管が義務付けられています。

医療機関などは最短でも過去5年分の医療データの保管が義務づけられているため、そこから告知義務違反の証拠が発見される可能性があります。

保険約款で時効が2年と定められている場合においても、保険会社が保険金詐欺など特に悪質と判断した場合には、保険法55条第4項に基づいて契約解除に至る可能性があるのです。

団体信用生命保険の告知義務違反に時効はある?保険金支払いの適用範囲

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ちなみに、告知せずに隠した病気以外の病気や事象が原因で死亡した場合には保険金が支払われる可能性はあります。

たとえば、心臓病を隠して団体信用生命保険に加入し、がんや交通事故などで亡くなったという場合です。

この場合、申告義務違反に該当する病気と死亡との直接的な因果関係がなければ保険金の支払いが受けられる可能性があります。

これは団体信用生命保険での告知義務違反の時効に関係なく適用されうる保険金支払い対象事象です。(保険会社の判断によります)

ただ、5年間以上もの間、全く問題なく生きていけるかどうかなどだれにもわかりません。

ましてや持病がある場合には健常者に比べてなおさらリスクがあります。

正しく申告せずに隠した病気によって万が一の事態が発生した場合には保険金が支払われず借金や家の売却など大きな災難が降り掛かる恐れがあります。

その心配を毎時毎日、心配していたのではそれだけで精神的にも身体的にも良くないでしょう。

団体信用生命保険の告知義務違反に時効はある?契約解除されない稀なケース

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告知義務違反に該当することがあったからといってすぐに契約解除や保険金適用外となるわけではありません。

たとえば、保険契約時に営業担当者から誤った説明(告知義務違反を勧めるような勧誘)をされて契約してしまったと証明ができる場合には一方的な解除には至らないでしょう。

そのほか告知義務違反の内容が軽微であり、保険会社が告知義務違反を知ってから1か月以上放置しているような場合には契約解除されない可能性が高いです。

ただ、いずれにしても面倒事には変わりないので加入時の告知書類には正直に回答するようにしましょう。

少しでも分からないことがあれば、その時に徹底して質問しながら記載・提出したほうが後が楽です。

団体信用生命保険の告知義務違反に時効はある?保険金が下りない可能性がありリスクが高い

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団体信用生命保険の告知義務に違反した場合には、たとえ時効を迎え保険会社からの契約解除が難しくなっていたとしても、隠した病気に関連した死亡や障碍時に保険金が下りない可能性が高いです。

2年~5年経過したからといって、保険会社が詐欺と判断すれば時効後でも契約解除される可能性は残り続けます。

契約にあたっては保険担当者に良くご相談のうえ、自身にあった生命保険を選ぶようにしましょう。