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生命保険加入後にすぐに死亡した場合は保障される?

生命保険 加入後 死亡 サムネイル

生命保険加入後にすぐに死亡した場合、保険金は支払われるのでしょうか。

不幸はいつ起きるか予測できません。

たとえば保険加入の申し込みはしたが手元にまだ契約書が届いていない場合、契約は成立しているのでしょうか。

また加入後すぐに自殺や殺人で死亡した場合など、事件性がある時の保険金の扱いはどうなるのでしょう。

加入後すぐに保険金が支払われる・支払われない条件を紹介していきます。

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生命保険に加入後すぐに死亡した場合に保険金は支払われる?

保険商品は通常、申し込み後に手元に保険証券届いた時点正式契約締結となります。

生命保険 加入後 死亡 保険金は支払われる?

また保険証券が郵送で届くまでには、数週間程度かかります。

つまり申し込みから、数週間の間は保険の効力はない扱いです。

しかしこれでは、加入申し込み後すぐに死亡した場合は保険金がおりないことになります。

たとえば火災保険は、家が建つ日に合わせて事前に準備が可能です。

しかし生命保険の場合は、いつ不幸が起きるか予測できません。

保険申込後、保険証券が手元に届く前に死亡する可能性もあります。

そこで生命保険契約には「責任開始日」が導入されています。

この責任開始日があることで、加入直後で保険証券が手元になくても保険金を受け取ることができます。

生命保険に加入後すぐの死亡では責任開始日以降であれば保険金がおりる

責任開始日とは、その名称の通り「保険会社保険金支払い責任」を開始する日です。

加入申し込み直後に不幸があった場合に、保険金が受け取れない不利益をなくすために導入されています。

この「責任開始日」より後に死亡した場合は保険金が受け取れます。

注意すべき点は、責任開始日は申し込み日とも違う点です。

生命保険加入時の契約までの流れは、1.申し込み・告知→2.審査→3.初回保険料の払い込み→4.手元に保険証券が到着、という流れが一般的です。

生命保険 加入後 死亡 責任開始日

責任開始日は、1~3手順終了した時点です。

1~3の手順のどれか1つでも残っていると保険の効力がない状態のため、例えば申し込み後に“初回保険料の払い込み期限は月末”となっていても、すぐに支払いを済ませることが大事です。

生命保険に加入後すぐの死亡では事件性を疑われ調査が厳しくなる

責任開始日以降であっても加入後あまり時間空けず死亡した際には、保険金の受け取りが通常時よりも遅れる場合があります。

保険金目当てで加入した可能性があるからです。

生命保険 加入後 死亡 調査が厳しくなる

病死の場合は、病気を隠して保険に加入したのではないか・告知義務違反に当てはまらないか調べられます。

また事故他殺の場合は、その事件性を徹底的に調査されます。

保険金目当ての殺人ではないのか、保険金の受取人は事件に関与していないか、被保険者の死亡は犯罪に関係ないか、同時期に複数・高額の保険に加入していないか、などさらにシビアな調査となります。

これらの点がクリアーになった後で、ようやく保険金を受け取ることができます。

生命保険は一般的に自殺では加入後すぐの死亡では保険金がおりない

さらに気をつけるべき点は自殺の際です。

自殺での死亡には、保険金のおりない「免責期間」が設けられている場合がほとんどです。

生命保険は「不幸な事故・病気」によって被保険者が死亡した場合に、その家族が金銭面で困らないための商品です。

自殺の場合は「本人の意志で」死亡したと見なされるので、不幸事故病気には当てはまりません

この倫理的観点から、自殺には加入から1~3年程度の免責期間が設定されています。

生命保険 加入後 死亡 保険金がおりない

つまり加入から1~3年以内自殺での死亡は、保険加入時にすでに自殺の意志があったと見なされるため保険金支払われません

生命保険で自殺でも加入後すぐの死亡で保険金がおりるケースもある

自殺での死亡でも保険金受け取れるケースもあります。

1つ目は、免責期間以降死亡した場合です。

この場合は加入から期間が経っているので、加入時に自殺の意志はなかったと見なされ保険金が受け取れます。

2つ目は、保険金の加入後に精神的病んでしまう大きな環境変化があった場合です。

生命保険 加入後 死亡 おりるケースもある

例えば、職場でパワハラを受け過労やうつ病などで自殺した例を考えます。

この例では保険加入前は職場環境が良好で、加入後に悪化したとすると、加入時点では自殺の意志はなかったものと考えられます。

さらにうつ病で自身の意志のコントロールが難しかったと判断されれば、免責期間であっても保険金がおりる可能性はあります。

生命保険の契約の際は加入後すぐの死亡で保険金がおりないケースを確認しよう

生命保険の申し込み後すぐに不幸があった際は、条件よって保険金おりない場合があります。

とくに保険の効力が始まる「責任開始日」と保険金が支払われない「免責期間」は重要です。

これらは必ず、約款や重要事項説明書に記載されています。

生命保険 加入後 死亡 保険金がおりないケースを確認しよう

契約の際には、事前に責任開始日はいつからか、免責期間はあるか・どのような場合が該当するかをしっかり確認しましょう。