加齢黄斑変性で医療保険には入れるのでしょうか。
加齢黄斑変性という病気を持った場合、医療保険には入れるのか、ある程度以上の年齢の人なら気になるところですね。
病名に加齢とついているように、ある程度以上の人ならかかる可能性のある病気です。
もし発病してしまった場合、医療保険に入れるのかどうか知っておきたいですね。
加齢黄斑変性は医療保険に入れなくなるほどの病気なの?
加齢黄斑変性とは、簡単に言ってしまえば目の病気です。
目の中にある、ものを見るのに必要な黄斑の部分に異常が起きてしまい、ものが見づらくなるところから始まります。
病気の進行によっては失明してしまう危険性のある、かなり怖い病気です。
これにかかったかどうかはアムスラーチャートという格子状の表を使うと、自己チェックも出来るので早期発見することも出来ます。
完全治癒は難しいと言われていますが、状況によっては進行を遅らせることも出来るので、できるだけ早い発見が望まれています。
発見が早ければそれだけ早く手当も行えるので、このチェックは毎日しておきたいですね。
加齢黄斑変性の医療保険の可否はタイプによって変わるのか
この加齢黄斑変性には、2つのタイプがあります。
滲出型
滲出型は、脈絡膜から異常な血管が生えてくることで発症します。
この血管は破れやすく、破れたところから血液中の成分が流れ出して、黄斑を腫らしたりするのです。
結果、目が見えにくくなっていきます。
こちらの場合進行も早く、視力の低下も早く来てしまいます。
残念ながら日本人に多いのは、この滲出型です。
こちらの場合、進行を遅らせる治療法がいくつかあるというのが救いです。
萎縮型
一方の萎縮型は、これも読んで字の通り黄斑が萎縮していくタイプです。
進行速度は遅くゆっくりと視力が低下します。
運良く中心筒に萎縮が及ばなければ視力は良好なままです。
ただしこちらの場合、治療方法はまだ見つかっていません。
加齢黄斑変性で医療保険には入れないの?
この加齢黄斑変性をすでに発症している人の場合、普通の医療保険に入ろうとすると断られてしまうことがあります。
というのも、今現在この病気は基本的には完治しない疾病だからです。
根本からの治療法が、見つかっていないのですね。
また進行すると失明の危険もあるので、ここが問題になります。
生命保険の場合、失明は高度障害の対象になります。
死亡保険金額と同等の、高度障害保険金の請求対象になる保険が多いのです。
なので自然、保険加入の時には審査が厳しくなるわけです。
保険会社としてもやはり、用心深くなってしまうということですね。
加齢黄斑変性で医療保険への加入は完全に無理なの?
では加齢黄斑変性の持病がある場合は、完全に医療保険への道は閉ざされてしまうのでしょうか。
基本的にはこれは難しい、と言うしかありません。
ただし軽症の場合は可能性はまだあります。
これについては保険加入時にしっかりと、病気についての告知をしてみて下さい。
治療開始時期、診断内容、治療内容、現在の視力などを保険会社に提示、軽症だと認められれば加入の可能性が出てきます。
ただ基本的には、失明につながる可能性のある病気ということで、普通の医療保険への加入は難しいと言うしかありません。
だからといって完全に、保険自体が加入不可能となるわけでもありません。
引受基準緩和型、という保険を利用する手があるのです。
加齢黄斑変性で医療保険以外でも入れる道は?
あちこちの保険会社に問い合わせても、また丁寧に告知内容を作り上げても、それでもやはり加入が難しくなってしまうこともあります。
そんな時に利用したいのが、引受基準緩和型の保険です。
持病や病歴のある人が、それでも保険に入りたい場合に利用できるのがこの、引受基準緩和型の保険です。
審査基準が緩和されているので、加齢黄斑変性の持病を持っている人でも、加入の可能性が高くなります。金額が少々高くなりますが、加入可能の線が出てきます。
ただこちら、面白いことに保険会社によって審査基準が結構まちまちです。
なのである会社ではダメでも、他の会社なら引き受けてくれることもあるということです。
A社でダメならB社で、と諦めずに問い合わせてみて下さい。
加齢黄斑変性で医療保険を完全に諦めないで
何と言っても失明という結果に繋がる可能性のある病気が、加齢黄斑変性です。
普通の医療保険の場合、それでは加入は難しいのは当然のことです。
ただそこで簡単に諦めてしまうのではなく、他の手を探すことも出来ないではありません。
引受基準緩和型の保険を探すなどして、加入への道を切り開いて下さい。
多少掛け金が上下しても、安心感を得るために保険加入の道を、探していきましょう。