ジオン注射は医療保険の対象になる?そのような疑問を持ったことがあるのではないかと思います。
そもそも痔とはなにか、ジオン注射とはなにかなど、根本から分からないこともあるでしょう。
ジオン注射をはじめとした痔に関する知識を得ることで、辛い痔と決別できるかもしれません。
ジオン注射が医療保険の対象になるか知る前にまずは痔を知る
ジオン注射が医療保険の対象になるのか、そのことを知る前に、まずは痔について改めて知っておきましょう。
痔とは様々な定義があるものですが、一般的には肛門になにかしらの症状があるが悪性ではないものを痔と呼んでいます。
痔には3つの種類があり、肛門付近のクッション部分が腫れてしまう痔核、肛門の皮膚が切れてしまう裂肛、肛門の周囲が化膿する肛門周囲膿瘍がきっかけでなってしまう痔瘻と分けられています。
それぞれいぼ痔、切れ痔、あな痔という名称がつけれられており、そちらのほうが親しみがあるという方も少なくないでしょう。
ちなみに多くの方が悩まされるいぼ痔には直腸側にできる内痔核と肛門側にできる外痔核があり、それぞれ痛さや状態が異なります。
ジオン注射が医療保険の対象か気になる
痔には三種類あるということを述べましたが、その中でも老若男女悩まされているといわれるいぼ痔に効果を発揮してくれるのがジオン注射です。
ジオン注射とはいぼ痔を治すことができる注射で、ALTA療法(アルタ療法)とも呼ばれます。
このジオン注射というのは、なんといままで手術が必要なことが多かったタイプのいぼ痔でも、注射一本で治せてしまうという画期的な注射なのです。
その秘密は成分にあり、痔核を退縮させる効果が期待できる硫酸アルミニウムカリウムや、その硫酸アルミニウムカリウムをサポートするタンニン酸などが含まれていることで、いぼ痔を改善することができるのです。
ジオン注射は医療保険の対象になる?
注射一本でいぼ痔、特に内痔核を改善してくれる画期的なジオン注射ですが、残念ながら医療保険の対象になるかというとそうではありません。
ジオン注射は注射一本で治療が完了してしまうため、患部を切除して完全に治す根治術扱いをすることができません。
そのため医療保険の手術給付金の対象外になってしまうことが少なくない、というよりほぼ対象外となると思っておいて良いでしょう。
保険会社によっては適用される可能性もないとは言い切れないため、もしジオン注射での治療を受けた際、どうせ対象外だろうと思わずに問い合わせてみる必要があるでしょう。
ジオン注射は医療保険対象外でも健康保険は対象
ジオン注射は手術給付金の支払対象にはならない可能性が高いですが、多くの医療機関では健康保険が適用されます。
そのため医療機関によって費用は異なりますが、概ね二万円前後で受けることが可能です。
しかし注射一本で治療が終わることもあれば、その後注入軟膏などの薬を使用する必要が出てくる場合もあります。
そのようなときにはジオン注射以外の費用が発生してくるため、多少予算に余裕を持っておくと安心でしょう。
もちろん、診察料やレントゲンといった術前検査の費用も念頭に置いておく必要があります。
しかし基本的には通院など不要なので、そこまで高額な費用がかかることはありません。
ジオン注射以外で医療保険対象となりそうな痔の手術
ジオン注射は残念ながら医療保険の手術給付金の対象外になってしまう可能性が高い治療法ですが、そうなると反対に対象になりそうな手術はないのかと思うことでしょう。
当然のことながら保険会社や契約している内容によっても異なりますが、多くの場合で痔核根本手術や痔瘻根治術裂肛根治術など、根治術を前提としたものが支払対象になりやすい傾向にあります。
入院日数などが関わってくる場合もあるでしょう。
痔の手術には様々な方法があり、名称が似通ったものも少なくありません。
そのため給付金の可否を知るためには自分で判断せず、きちんと正式な手術名を医療機関に問い合わせることが必要となるでしょう。
ジオン注射の魅力は医療保険対象外でも安心感がある
手術給付金の支払対象外となる可能性が高いジオン注射ですが、健康保険は適用されますし30分程度で完了する治療法です。
痛みも少ないですし入院はもちろん、通院も基本必要ないため、仕事をしながら治療することも十分可能であることを踏まえれば、十分選択肢に入る治療法であるといえるでしょう。
いぼ痔、特に内痔核に効果を発揮してくれるため、手軽に治療したい場合には検討してみると良いかもしれませんね。