生命保険が不成立になる理由は、4つあります。
- 病歴や手術歴など、健康状態にリスクがある場合。
- 肥満や妊娠中など、身体的リスクがある場合。
- レーサーや格闘家など、危険な職業に従事している場合。
- 反社会勢力に属している場合です。
生命保険の不成立とは、保険会社からリスクが高いと判断され、保険契約を引き受けてもらえないこと。
生命保険の不成立は、別名、謝絶とも言われています。
今回は、生命保険が不成立になる理由について、解説しましょう。
一般的な生命保険に入れない場合、引受基準緩和型や無告知型を選択する方法もあります。
引受基準緩和型と無告知型についても説明します。
生命保険 不成立の理由|病歴と健康状態
生命保険は、総合扶助のシステムで成立しているため、加入者のリスクを同レベルにしておかなければなりません。
そのため、既に病気に掛かっている方は、保険金を支払うリスクが高いと判断され、生命保険が不成立となってしまいます。
では、どのような病歴や健康状態の時に、不成立となるのでしょうか。
各保険会社によって、詳細な条件が異なるため、一般論として紹介しましょう。
まず、過去5年以内に入院・手術をしたことがある場合、不成立となる可能性があります。
基本的には、生命保険に加入できないと考えて下さい。
但し、傷病名や入院期間、退院後の経過年月次第では、生命保険に加入できる場合もあるようです。
次に、病気治療中・投薬中の状態の場合、不成立となる可能性があります。
病気療養中だけではなく、投薬中の場合も、保険会社から高リスクと判断されるケースがあるのです。
但し、薬の種類や数値の状態によっては、加入できる場合もあります。
例えば、高血圧症と診断されていても、数値や薬によっては加入できる可能性があるのです。
生命保険 不成立の理由|身体的リスク
保険会社は、加入者から申込みがあった場合、必ず審査をおこなっています。
加入者は、保険会社に対して、自分自身の健康状態や身体的リスクを告知しなければなりません。
生命保険が不成立となる、身体的リスクには、どのようなものがあるのでしょうか。
主なリスクを、2つ紹介しましょう。
身体的リスクの1つ目は、体型です。
生命保険の告知書には、身長と体重を記入する項目があります。
保険会社では、身長と体重のバランスが適正範囲かどうかを、審査しているのです。
もし、適正範囲を超えた場合、不健康と判断し、不成立となるかもしれません。
体型については、肥満だけではなく、やせすぎも不成立となる可能性があります。
身体的リスクの2つ目は、妊娠中の場合です。
妊娠中の加入の可否については、保険会社によって異なるため、注意しておきましょう。
妊娠何週目までは、条件なしで加入できるケースもあるそうです。
また、加入できたとしても、妊娠や出産に関する病気の場合は保障されない場合もあります。
場合によっては、出産後に、生命保険への加入を検討しても良いでしょう。
生命保険 不成立の理由|危険な職業と反社会勢力
生命保険が不成立となる理由には、危険な職業に従事していたり、反社会勢力に属していたりするケースもあげられます。
危険を伴う職業の場合、保険金を支払うリスクが高くなるため、生命保険が不成立となるのです。
危険な職業としては、テストドライバーや高所作業の多い仕事があげられます。
その他、漁船など海で作業する仕事、格闘家や騎手、競輪選手や競艇選手などもあります。
保険会社によって、加入条件や保険金の制限金額などが異なるため、確認しておきましょう。
反社会勢力に属している方も、生命保険は不成立となります。
保険会社は、保険金や給付金の不正受給、生命保険の悪用を回避しなければなりません。
契約中に、反社会勢力に属していることが分かった場合、生命保険を解除される可能性があります。
生命保険 不成立の理由|引受基準緩和型でクリアーする方法
一般的な生命保険が不成立になった場合、引受基準緩和型に加入する方法があります。
引受基準緩和型とは、持病や病歴がある方も加入することができる保険のこと。
引受基準緩和型は、別名、限定告知型とも言われています。
病歴や持病のある方も、一定の条件をクリアーしていれば、生命保険に加入できるのです。
引受基準緩和型は、健康告知の項目がシンプルになっています。
3~5項目をクリアーすれば、加入することができるのです。
但し、保険の加入条件は、保険会社によって異なっているため、注意しておきましょう。
引受基準緩和型の保険料は、一般的な保険に比べると高く設定されています。
加入を検討する場合は、保障される金額と保険料のバランスを確認しておいて下さい。
生命保険 不成立の理由|無告知型でクリアーする方法
健康状態にリスクのある方が加入できる保険には、無告知型の保険もあります。
無告知型は、無選択型とも言われています。
無告知型は、一般的な生命保険や引受基準緩和型と違って、健康告知の必要がありません。
持病など、健康状態にリスクのある方も、生命保険に加入することができるのです。
但し、無告知型の保険料は、一般的な生命保険や引受基準緩和型に比べると、割高となっています。
また、保障内容についても、持病に関しては保障されない、といった条件もあるのです。
無告知型の加入を検討する場合も、保険料と保障内容のバランスを確認しておきましょう。
保障内容に関しては、一般的な生命保険や引受基準緩和型の方が、安心できる内容となっています。
無告知型は、最終的な手段として、考えておいた方が良いでしょう。
生命保険 不成立の理由|クリアーするための注意ポイント
生命保険が不成立になる理由、引受基準緩和型や無告知型について紹介しました。
生命保険の不成立をクリアーするための注意点を2つ紹介します。
1つは、生命保険が不成立にならないよう、告知書の書き方に注意して下さい。
生命保険に加入する時、告知義務と言って、正直に健康告知をしなければなりません。
もし、告知義務違反をした場合はペナルティが課せられます。
1つでも該当する項目があれば、詳しく丁寧に書きましょう。
もし、告知書を適当に記入した場合、情報が少なくなるため、保険会社は高リスクと判断し、不成立となる可能性があるのです。
保険会社から不成立とされないためには、告知書を正確に丁寧に書くことが大切です。
もう1つは、持病や病歴がある場合、まず、一般的な生命保険の加入を検討して下さい。
実は、生命保険が不成立になる理由は、保険会社によって異なります。
持病や病歴の内容や状態次第では、加入できるケースもあるのです。
保険料割増等の条件が付く場合もありますが、一般的な生命保険に加入できる可能性もあります。
保険会社や専門家に相談してみても良いでしょう。